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ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

一豊卑怯者説

NHK大河「功名が辻」 第40回「三成暗殺」10月8日

一代で富を築いたワンマン社長亡き後、その企業の命運は、、みたいなテーマは昭和時代に全廃されたと思いきや、「功名が辻」において見事に再現されてますねぇ、しかもなんの違和感もなく。
いかに「組織」の時代といえど、その組織を構成しているのは生身の人間。トップの人間としての実力は組織の運命を左右することもあるのかしらん?その辺りはニューハーフとして独立した人生を送るchikaにはよく判らない領域ですが、、。
信長・秀吉と天下は盗ったものの、権力の継続システムを単純な血筋による世襲制にしか見いだすことの出来なかった戦国の覇者の時代から、盤石のシステムを作りだした家康の時代へと物語は動きつつあります。
そんな中での一豊(上川隆也)の心の揺れが面白くなって来ました。ある意味、一豊って近代人なのかも。
だって己の意を貫くと宣言しつついつもいつも結果的には長いものには巻かれて、そこそこの人生を送っているんだもの(笑)。
一豊卑怯者説が浮かび上がらないのはこの脚本の妙というか視点の巧みさなんでしょうね。
結局、運命の選択の前に一豊が意思決定をするのは「武士たる一豊の一存」ではなくて、妻千代(仲間由紀恵)との協議、あるいは影響、あるいは操縦(笑)を経て行うわけで、これはかなり近代的な選択手法でしょ。
それに比べて三成(中村橋之助)とか明智光秀とかは、己の強い主義主張の為に命をかけていくという側面が強く演出されていて、一豊とのコントラストが効いている。
しかしアンパン女王様の淀(永作博美)ちゃん、今さら「猿が恋しい」とは、、でも復讐が終わったらもぬけの空になるとゆー事は、しっかり女王様ハァトも持っていたわけで、まあ許してやろう(笑)。
それにしてもこんな淀とか三成の姿を見てると、妻の突っ込みにご飯を食べられない一豊とか、いい年して夫に甘えて追いかけっこやってる千代とか、一豊ファミリーのなんと「ままごとぶり」の甘いことか(ってゆー演出が良いんでしょうね。そうじゃないとこの夫婦、上司に取り入るのが巧くて、ただずる賢いだけだもの)。
処世術のあれやこれやはさておいて、これからの「功名が辻」の見所は、家康役の西田敏行ですねぇ。
天下を盗ってから柄本明の秀吉メイクが妖怪じみたものに変化していたけど、家康もそうですね。耳朶が極端に大きくなってきてるし、衣装をつけるとどう見ても狸の殿様って感じで、、で、それに西田敏行がきっちり収まっている。うーん楽しみ。浜ちゃんよりかこっちの方が好きだな。

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