saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

尚之助との旅 人気モデルの裏側

とりあえずビール一本ってことで、先ずは八重の桜18回“尚之助との旅”の感想から。
八重が尚之助に買って貰った白河だるまを、旅先で出会った少年へ元気付けにと上げてしまうシーンは、「おいおい、人が良いのにも程がある、ってか、あんた天然?」って思わず突っ込みをいれてしまいましたが、なんとこれは八重さんの純朴さをあらわす為、用意周到に準備された「演出」だったのですね〜。
しかしこれ、「仕掛け」と「効果」の繋がりを考えると、ちょっと尺が長過ぎだろー。それに、なんだかちょっと変だよ。
 それと同じように奇妙な気分にされたのはワインをガブ飲みしながら「余は負けんぞ、おまえたちを平らげてくれる」とばかりにカステラをむしゃむしゃ食べる慶喜の演出。
あれ、直後に庭に吐いちゃうのよね。強ぶってるけどやっぱ本当は凄いストレスかかってるんだってゆーのが、すごくよく判るんだけど、八重の純朴さの演出と同じで、なんか変なんだよね。
「演出」の為の「演出」って感じ。
それにこのドラマの八重パートって基本「茶柱が立ちました。今日は何か良いことがありそうですね」的演出だったでしょ(笑)。
「八重の桜」、、変な風に視聴率とか被災地復興なんかを気にしないで、きっちと「会津の人々」や「八重」という一人のハンサムウーマンを描ききって欲しいんだけど、さてどうなりますやら。
NHKって変なところで腰が弱いからなぁ。

そんな「八重の桜」を尻目に、「進撃の巨人」が面白い。
でもなぜこんなに面白いのか自分自身でちょっと説明が付かないのが不思議。
話が謎だらけで刺激的なのが良いのか?とも思うけど、そういった要素が他のアニメ作品と比べてずば抜けてるってわけでもないしな、、。
そういや、ファンタスティック・プラネットってゆー今や古典の部類に入るフランスアニメがあって、こっちも巨人vs人間なんだけど、設定自体は別段、珍しいって感じはしないのよね。
たぶん巨人譚って、「人間は闇を恐れる」レベルの人間には凄く馴染み易い属性を帯びているんじゃないかな。
でもその割には、巨人譚ってその恐怖心のディテールみたいなのをあんまり追及してこなかった(ってゆーかイメージ的にも技術的にも難しかった)から、単なるホラ話ぽい感じで終わってきたんだと思う。
進撃の巨人」ってそのディテールを描こうとしてるよね。
巨人の「人喰い」と、全然ギリシャ彫刻じゃないリアルな裸体と顔とかを使って、それに背後に描かれてるのは何故かボッシュってか西洋中世的世界、、、こういう組み合わせに辿り着けたのは、日本のアニメ文化とゆーか漫画文化の蓄積じゃないかと思うのね。
そう、無意識の内に下敷きになってるのはガンダム世界とかダンバイン世界の構築術を使ってる気がするな。
リアリティーとファンタジーの融合点を積み上げてきた成果、「進撃の巨人」はそれのグロ版ってか(笑)。
こういう文化蓄積的進化で一番わかりやすいのはアメコミのバットマン。最初、TV版が登場して、バットマンの実写が可能になって、次にティム・バートンの映画版のバットマンで人間造形と同時にコミック版同等のアクションが与えられて、クリストファー・ノーランの世代になると完全に独立した「バットマン世界」が成立みたいな。
まっ、あんまり多くは説明できないけど、「進撃の巨人」については色々な方面から分析とか考察が出来て面白いので、ボチボチ楽しみながらやって行きたいと思います。
問題はネタバレ爆弾があちこちに散らばっているので、それを最後まで避けながらアニメ版「進撃の巨人」を独立した一本の作品としてリアル視聴し続けられるかってことかなぁ。

という事で問題は仮面ライダーウィザード(笑)。
なにせあの「フォーゼ」の後だから個人内評価は凄く高くて、今でもウィザードが作品的に失速してるとも思わないんだけど、ソラがねー、、、。「人間の心を持ったままファントムになった」か、うーん晴人とネガポジの関係ねー。それに「僕と一緒でしょ?ワイズマン」って事だしさ。
そりゃ、話を作る上では凄く自然な発想だよ。そう思うよ。
でもさー、その展開でこれからどんな話を作るのよ?って事だよね。それって凄く小さな部分に物語が収束されていきゃしないかい(石破 茂の口調で)?
アニメ版「進撃の巨人」なんかを見てると、視聴者側の感性に対する「突破力」ってか、物語が持つどぎつい刺激性ってゆーのを凄く感じるんだけど、ウィザードって、なんだかそこに向かって飛んでいきそうでいて実は超安全飛行?みたいな予感が、ここに至ってするのよね。
まっ、別に悪い事じゃないんだけど、、。

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