saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

正義と力

今までの仮面ライダーシリーズを見てて、メインライター外の脚本家の話が投入される回はハズレが多い。
まあ大体は「つなぎ仕事」だし、気合いが入ってる場合は脚本家自体の「オレオレ」的な感じで前後の話の流れや設定を端から無視してたり、、スマッシュヒットが皆無かとゆーとそうでもないんだけど、そんないいエピソードに出会える確率はかなり低い。
でも今回のオーズはそのかなり低い方の確率の作品になりそうな予感。
後編を見てみないと判らないんだけど、少なくともオーズの攻撃から自分の身体を張ってバッタヤミーを庇う神林の登場でオッ!っと思ったし、続いて飛び出してきた「とうちゃんがんばれー」息子の飛び出しでヤラレターって感じ(笑)。
かなり練り込んだ脚本だなぁって感心したのは、映司が「人を助けたいって欲望もあるのかなぁ」とアンクに聞くシーンで「そりゃお前のことだろうが、、」って感じでアンクが映司の顔を見つめたり、ポイ捨て注意少年がその相手に逆ギレされているときに止めにはいる後藤がムキになっているのに映司の方は大人な対応だったり、、こりゃ相当、今までの流れをよく研究してるなと。この下りまでは冒頭のギャグパート含めて脚本「小林靖子」だと言われてもわかんない感じ。
 でもちょっと「硬質」な感じがするなって思ったのは、バッタヤミーの取り扱いが昭和仮面ライダーへのブラックなオマージュ?って気がつき始めた頃。
まあこれは脚本のせいじゃなくて、撮影時の現場裁量ってか演出の結果だったのかも知れないけど、どちらにしても今回のテーマが「正義ってなんだ?」って話なのに、その狂言回し役がバッタヤミー=一号ライダーor「真」だったりするのはかなり強烈。
でテーマの確信に近付いていくのが、神林の「こいつの力を使って、この腐った世の中を少しでも良くしたいんだ!」の台詞あたりから。
 「力の裏付けのない正義なんて・・」みたいな話の展開はよくあるんだけど、この脚本、子供番組には勿体ないくらいの真摯な突っ込みかたをしようとしてるみたいでビックリ。
 例えば一方で正義を実行する手段としての「バース」との関係に思い悩み修行中の後藤がいて、この後藤と少年の間に「(悪い人を許さない)僕、間違ってないよね?」問答が用意されていたりして。
でトドメが映司の「正義のためなら、人間はどこまでも残酷になれる」のご託宣(笑)。
 次回この「正義」についてがどう展開処理されるのかが楽しみ〜。でも映司が「立派な人」になりすぎないようとは祈ってるんだけどネ。

PS バッタヤミー、アクションのキレが良すぎ。それと昨夜家に帰ってから「悪党」の録画を見たので、これはそのウチ、感想を書くかも。
こちらもベースは「正義」とはなんぞやって話なんで今日のオーズのテーマと大きい所で重なってくるんだけど、、、とにかくRIKAKOが途中であっけなく自殺(他殺)しちゃう展開にビックリ。
フツーは誰が犯人かでグッチャラグッチャラ話を展開していくもんなんだけど「悪党」の場合、それが九州新幹線全線開通!!って感じですっ飛ばしていくからなー(笑)。

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!