saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

SMf 大幅リニュ

SMfを大整理した。
SMfへの入り口だけは余り触っていないのは、もしかして長年SMfをご贔屓にしてくれている方がいらっしゃるからかも知れないのと、自分自身の愛着の念があるからだろう。
中身を思い切って整理したのに「何を今更」と思わないでもないけれど、未だに、新聞をガバァと開きテーブルの上に置いてひじを突きながら隅々まで記事を読むみたいなSMfの画面構成が好きなのだ。
ブログの利便性は言うまでもないし、今はそれ以外にTumblrだとか色々なものがあるけど、どれも新聞の例えでいえば、混み合った電車の中で、新聞を折り畳んで読んでいる感じ(ってか最近はそういう姿も見えず、既に携帯だったりして)。
まあ本来、電子情報は「折り畳む」方向に表現の窓を持つものだとは思うんだけどね。
でも「文字」は、やぱり平面に広がっていくもののような気がする。
iPadってその辺りの感覚を凄く判ってると思う。でも人間的なインタフェースって結構邪魔くさいんだよね。
効率考えたらもっと別の窓の形があるんだろうけど、たぶんそれは使ってると頭がいたくなると思うんだ。
エクセルをぶっとしで8時間いじってる感じ。そのあたりアップルって昔から偉いな〜って。
おっと話がずれちゃった。

世の中ではこのiPadが本格的な電子書籍時代を到来させたと言われていて、確かに感覚的には、今まで何度もあった「書物の電子的閲覧」を超えた「何か」が始まりそうな気もする。
でもって、そんな時代にいつまでも一つのサイトにテキストをアーカイブとして溜め込んでおくのはどーかなのか?と、かなり自然な感覚でSMfを大幅マイナーチェンジしたワケ、これって歴史的必然ってゆーやつ?(笑)。今までの作品で形になりそうなモノは全部、電子出版するつもりだし。
でも正直言って、作品の露出率はSMfに陳列していた今までと、電子出版物としてパブーに上げた今とで比較すると、格段に電子出版の方が悪い(笑)。
まあこうやって笑ってられるのは、小説でお金を稼ぐプロじゃないからで、もし有料サイトで小説をアップされている方で、それなりに(サイトにお客さんが付いていて)順調なら、電子出版なんかに色気を出さない方がいいと思う。
chikaはパブーさんしか知らないので、今からゆー事が、一般的な内容を持つモノなのかちょっと自信はないんだけどね。

パブーを窓口にして日々アップされる出版物数は凄いもので、その内容もピンからキリまで、自分の実力も知らないでゆー失礼さを顧みないで言えば、小学生の作文程度の内容だって相当数混じっているんじゃないかと予想され。
だって入り口の敷居が無茶苦茶低いからね。ハードな出版物なら出版社や編集者や、あるいは作家としてそこにたどり着くまでの道筋とか当然あるべきモノがここにはまったくないんだから。
そういった玉石混合状態で、作品が電子書籍としてアップされ、果てしなく電子データの深海の底に沈んでいくのが現在の状況だと思う。
書物購入に限らず、気が遠くなるような情報量に対してネットユーザーは「検索」を使うのだけど「自分が読みたい(新しい)電子書籍」に効率よくたどり着ける「検索」はまだないように思えるのね。
ちなみにパブーの検索窓で「ニューハーフ」と打ったらchikaの「激走!!まぼろしトラック」が一番で出てくるよ。本当は、その他の作品がズラズラって並ぶんだろうなって予想してたんだけどね。
「オトコノ娘」全盛のこの時代でも「ニューハーフ」って、未だに色物なのかなー?って最初は思ったんだけど、そうじゃなくてこの検索のカラクリは、それぞれの作品に添付される「作品概略」テキスト内の単語を拾っているだけみたいなの。
こんな検索で、内容をしぼりこんで本当に自分の読みたいモノに行き当たる筈がない(笑)。
ちなみにパブーのトップは書籍購入(あるいは無料閲覧)ガイドの為に、「おすすめ・最近売れた・人気本」一覧をずらりと並べている。
結局、この画面に表示された「本」は小さいながらも日の目を見るチャンスがあるんだろうけど、ここから一歩はずれてしまったら、もう海の藻屑(笑)。
何だか貧富の格差がワケもなくどんどん広がっていく日本の社会みたい。まっ、毎日、パブーに吸い寄せられる数多の作品はパブーの「権威付け」の為の肥やしにはなるんだろうけどね。
結局、電子書籍と言えど「今月のベストセラー」だとか「このミス」の世界からヌケ切れていないんだから、「電子出版が生み出すであろう新しい可能性」って「新たな才能の発見」方向へは向かないのかも。
でもこれだけは言えると思うんだけど、Webの世界だからこそ生まれた創作、いやはっきり言って新しい「文学」の形は確かに存在する、んにゃ既に沢山存在してるってと思う。
それはなにげに、どこかの掲示板にあったり、ブログにあったりするんだ。
最近、自分って、仕事柄どーせ色々なウィッグを取っ替え引っ替えつけたり、それにウィッグを着けてる時間自体が凄く長いし、ラバー被るとき髪の毛じゃまだし、いっそ五分刈りにしちゃろうか!って本気で考えた時があって「五分刈り」で検索かけたら、下手な「私小説」より心に迫ってくる凄い文章が釣り上がって来てビックリしたことがある。
これみたく、直木賞とか芥川賞とか、ぜーんぜん関係ない地平で、人それぞれが背負ってきた人生だとか、それに対する考察だとかが、優れた文章力で、ただただ純然たる呟きや己の内証として紡ぎ出されている場面に出くわす事が度々あるんだよね。
本当は、これからの人間ってそういうモノにもっとふれあうべき時代に来てるんじゃないか、ネットが生まれ落ちた一つの意味はそういう部分にもあるんじゃないか?ってすっごく思うんだよね。
でもその道は「公道」になってないとゆーか、まだまだ見えていないということなのかな。
 それでも現在の電子出版のこの動き、「本」の世界に関して、まだ人が予想していないもっと別の「何か」を、生み出すんじゃないかってゆー期待だけはしてる。
その意味でのSMfの大幅リニュなんだけどね。

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!