saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

小泉姫

変則的でやや昼夜逆転ぽい生活を送っていると定期的にTVドラマを見るのが難しい。
その上、特にTVがなけりゃってゆータイプでもないので、「プププの」上でTVウオッチャーまがいのテキストを書ける対象は1〜2本だ。
平成仮面ライダーシリーズは元から大好きなので内一本は、これに決まり。
去年まではライダーに加えて「龍馬伝」と「SPEC」の3本立て。ライダーを除いては録画を使い回してても「SPECK」視聴はちょっと負担だったけど、それなりに面白かったので納得。
で今年はとゆーと「江」がイマイチ。でもかなり見てる。内の倶楽部は談話とかがメインじゃないんだけどchikaの場合かなりの確率で銀座のママぽいこともしないといけないので、政治・経済・ゴシップに関わらずニュースは必ず見てないと駄目だし、プラス、「NHK大河」なんかも一応ね、、まあお客様がそうゆー年齢層含むだから。
でも、「江」がこうやってブログ上であれやこれやと突っ込んで盛り上げられるような内容かってゆーと???が30回くらい続くし。
であと一本くらいは本腰入れて野次馬やってもって考えてたんだけど、「これ!」ってゆーのがなくて、「ないならないでまあいいか」って矢先に「悪党〜重犯罪捜査班」がスタート。
日本のTVの場合、こーゆー「ワル」を看板にした刑事物って殆ど看板倒れが多くって「実はいい人」パターンばっかなんだけど、汚れた刑事物ミステリー大好きchikaとしては、やっぱチラミぐらいはしとかないとって気分で初回を録画、、、うーん、この番組もしかしてもしかするかもー!?

事前の番宣だと高橋克典が主演って事なんだけど、実質主役は里中を演じる小泉孝太郎だよね。
世間知らずの純血里中姫が悪徳刑事の溜まり場に単身乗り込んできた時の「あんた誰?泣き見ないうちに早めにお家にかえんなよ」ってゆー対立の冷たいムードがピリピリ、しかもこの場面にたどり着くまでにちんぴらヤクザの溜まり場みたいなデビッド伊藤を頭にする刑事グループに遭遇、次は梅沢富美男扮するちょーリアルな横浜港町警察署刑事課課長の慇懃無礼の洗礼を受けたりで、もー大変。
それでも凹まない里中なんだけど、その里中をマッチョ仕立てじゃない感じで、そう「清潔感を溢れさせて」演じる小泉孝太郎って意外と凄いのかも、、。他の俳優さんじゃこんなアンビバレントな感じ出せないだろうから。
ちょっとうざいな〜って思ったのは鈴木浩介演ずる柴田かなぁ、「怪演」を意識しすぎだよ。
まあ柴田安春自体がそういうキャラ付けでもあるんだろうけど、もうちょっと押さえないとなぁ・・それにさ富樫チームの4人の中じゃ、よく喋る柴田がスポークスマン的な役割果たすんだろうし。
平山浩行演じる山下学は、後半のアクションで一人で二人を相手に千切っては投げをやってたけど、あれを除いてごく自然に役にはまってたなぁ。
富樫演じる高橋克典はよく分かんない(笑)。
見た目は確かに良いんだけどなー、もし「アニメの夜」が映画化されたら、女王様やってる茶水宇蘭のM男奴隷で実は腕利きマッチョ刑事の間久部なんかを高橋克典にやってもらったらピッタリだと思うんだけど。
第一回の富樫はずーっと黙ってて、ここぞって場面で出てくるだけだから。
でも富樫の家族団欒の場面と悪党やってる場面の使い分けってか、繋がりをこれからどうやって演じるかって事で彼の評価が決まるんだろーなーと。

「悪党」での注目は小泉孝太郎の次が飯沼の内山理名ちゃんだろーなー。凄くエロくなってる。
 裏ではDVやらかされてる女のくせに、表では非情刑事ってゆーキャラがアーバン「天城越え」で、痩せてやつれた感のある今の内山理名ちゃんにぴったり。
 そしておおとりラストはホモホモ村上弘明!!
なーにが「ちょっとネクタイ曲がってないか見てくんない?」だぁ(笑)。
ラスト、小泉姫と二人きりの大観覧車の中で、わざわざ小泉姫の隣に席を移動してさ、さりげに姫の肩に手を置いたりさぁ。やるねー(笑)。
 とまあ俳優陣には、ボールギャグ噛まされて柴田安春にボンデージされてたチンピラとか、やけに存在感のあるナイフ兄さんだとかの脇役に至るまで、色々と楽しませて貰ったので、これは脚本が失速しなければそこそこ行くんじゃないかと思われ。
 話の組み立ては富樫ら「必殺、仕置き人」を横糸にして、県警警務部長・前島隆造の思惑と富樫らにかけられた「前任係長殺し疑惑」解明を縦糸にって感じなんだろうけど、この二つのバランスをどうとるかだよね。
富樫が家に帰ると妙にホームドラマしてるのは「実は富樫いい人、富樫なりの正義」の立脚基盤であると同時に、「必殺!」の「婿殿!!」シリアス変形パターンを意識してるのかなぁ。
 でもあまりそこをクローズアップすると「悪党」の看板が泣くし。
逆に汚れまくった刑事像を追求しても「取り調べの可視化」だとか、実際、容疑者脅しまくって訴えられたヤツとか、そんなのがゴロゴロしてる現代で、それが受け入れられるのかって事もあるし。
 事件が一段落した後、里中が富樫に「暴力団に囲まれた自分を見殺しにしようとしたばかりか、殺されるように仕向けたのではないか。そんなのが正義の行使と言えるのか」そう詰め寄る里中って実に当たり前なんだけど、富樫は「あんたはウサギだ。ウサギにハイエナからウサギが守れるのか。ハイエナを倒せるのはハイエナだけだ」と反論させてるのね。
まあこのへんがテーマなんだろうな。このテーマ、映画・ドラマ・小説にはぴったりなんだけど、ホントは凄く難しい問題を孕んでるんだよな、まっ、そーゆーのにどれだけ肉薄しながら娯楽性のレベルをいかに維持するかってのも見所なんだけど。
「現在の必殺!!」部分は、まあ我慢して割り引きながら視聴したら、そこそこ面白いかも。暫く続けて見てみよう。

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!