saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

イカルス号事件

さあ「龍馬伝」、粘着公使ハリー・パークスが大活躍するイカルス号事件をどう料理するのかと思ったら、話のメインはあっさりお元の海外脱出と弥太郎の龍馬愛想尽かしの話にすり替わっていました、、。
chikaのような歴史に疎い人間でも「イカルス号事件」って、幕府のトップクラスの人間やその他色々な人間を巻き込んで、当時の幕府と藩の力関係を浮き彫りにしたりと、それなりのスケールを持った事件だと思っていたんですが、例によって龍馬の侠気談判で一発解決してましたね。
まあ最終回も目前という時期に「イカルス号事件」なんかをまともに取り上げていたら足が出ちゃうし、龍馬も出番自体が少なくなっちゃうし、仕方ないのかなと思いますが。
それでもお元のキリシタン露見と海外脱出は関連なさ過ぎ、、確かに龍馬の他の女達と比べれば不明部分が多い人だからいくらでも弄れるんだけど、、。
うーんよくわかんないですね。やっぱ、お元も福山龍馬の引き立て役ですか。
でも史実という立脚基盤がないだけに、無茶苦茶作られちゃいましたね、お元さん。終わってみれば蒼井優の存在感だけでもったって感じでしょう。
それに弥太郎、、この人のキャラって、この時点で龍馬のことを疫病神呼ばわりする人間だったっけ?
確かに今まで癖のある人間で、自分勝手、煮ても焼いても食えないって感じだったけど、なんだか、この話運びの中では、もうちょっと違う反応の仕方をしてたような気もするんだけど、、。
まあどこかで二人の関係を修復させるんでしょうけどね(それも例によって「大人な龍馬」のお陰で)。
それにしても今回の放映回見て「龍馬伝」って、龍馬以外の人物を凄く使い捨てにしてるなーって改めて思いましたよ。
まあ、ドラマ自体、中盤から、龍馬>長州>薩摩>幕府の順で(土佐はパワーゲームの手駒なので番外)、幕府が絶対悪みたいな単純きわまりないスケールだてになってからなぁ。
それも龍馬が武器売買をガンガンやってたって側面は完全に伏せた状態で(笑)。
うーん、幕末の動乱の中で、人間坂本龍馬が己の才気と魂を全開にして好き放題生きたから、結果そのダイナミズムが、それぞれ同じように生きた人間達と呼応して、世界が新しい局面を迎えたんだろうから、「清濁みんな詰め込んで龍馬」で良かったような気がするんだけど。
chikaは全然、歴史上の龍馬ファンじゃないので、ファンの気持ちが分かんないだけど、何人かの龍馬ファンはこの「龍馬伝」、途中から離れて行った人もいるんじゃないかと邪推しちゃうんだよね。
エンターテインメントとしてはかなり楽しめる仕上がりになってるんだけど、その為に切り捨てて来た部分に、「ドラマ」としていつも復讐されてるって感じ。

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