saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

優先順位

 「龍馬伝」どーですか?ここに来て視聴率が低下してるそうですが、制作側のご本尊は本格的ドラマだから視聴者は録画したりしてじっくりこの作品を見てるからとかなんとか言ってるそうです。
でも35話「薩長同盟ぜよ」なんて、いよいよ話は佳境でしょ、次はあの「寺田屋事件」なんだし。まあchika的には今回は、フツーの感じでしたね。
 一般的には、立会人役の龍馬を今か今かと待ち倦ねてる西郷どんと木戸ちゃんの緊迫したストーリー仕立てで結構盛り上がってるんだろうと思うんですが、でもその原因を作ってるのが他ならぬ龍馬自身なんですよね(笑)。
 別に新撰組や見回り組が龍馬の薩摩藩邸入りを阻止してる訳でもなく、新選組の屯所に自ら出向いたのは龍馬、しかも三吉さんなんて必死に止めているのに関わらず。
 場当たり的に物事の優先順位をコロコロ変える龍馬像って、今までなんども「龍馬伝」の中で登場してきたから今更、こーゆー展開も驚かないけど、この人物像って脚本展開上どんな意味があるんだろうっていつも考えちゃいます。
 一年間の大河ドラマと主人公としては、坂本龍馬の生涯が短すぎて、結果、彼自身に色々動いて貰わないと間が持たないからと言っちゃ元も子もないし、実際、単にそうゆー理由では説明できないような突拍子もない事を福山龍馬は数々展開してきている。
 だからこういった行動原理を持つ龍馬像ってのは単に間に合わせのものじゃないように思えるんだけど、、。
 「竜馬の立ち会いなしには話を進める積もりはない」と西郷どんに言ったの木戸ちゃん、大事を前にしても小事に拘る龍馬を見て、「彼はやっぱり良い奴」だって感心するんだろうか?
 だって木戸ちゃんは、長州全体と長州のプライドを背負っているんでしょ。龍馬が新撰組頓諸に向かうという突如の心変わりを見せた時は、まだ捕まっているのが弥太郎だって判ってなかった筈で、友情がその動機だったって言えないんだし。なんだか酷い話ですろ(笑)。
 まあ、お陰で弥太郎コントシーンが少しでも沢山見れていいんだけどね。
 しかし今回の弥太郎コント、やってる事は、簡単に自白しまくりの弱い男を見せてるだけなのに、なんでこんなに切れ味のある笑いになるんだろ、香川照之さん凄いわ。
 こんな時は原田泰造、マジ顔で近藤勇やってないでお笑い芸人としてボケ受けなり、突っこみ入れなくちゃ。
 そうそう近藤勇といえばkillhiguchiさんがコメントで書いてるように、新撰組が下士的扱いをさんざ受けてましたが、やっぱりその辺りを回転軸にして、龍馬に味方するとまではいかないけれど、ある程度、理解を示せる男として描いていくんでしょうかね。
 坂本龍馬近藤勇、史実的には接触すらなかった可能性が大いにある所を、ここまでやったんだから、後は好き勝手にフィクションすればいいと思うんだけど、どうせやるなら視聴者が腑に落ちる内容にして欲しいもんだなと思います。
 今回の三吉さんに対する龍馬のあしらい方も、龍馬の方は、調子こいて軽く接しているだけなのに、三吉さんの方が勝手に感心して龍馬に心酔してるみたいな。
 特に最後辺り、「薩長同盟がなったのは三吉さんの骨折りのお陰だ」とかなんだとか、心の入っていない言葉を福山龍馬が軽く言っただけで三吉さん大感激だもんあぁ。
 こういう見え方がある以上、下手に近藤勇を弄ると失敗する可能性も。
 考えてみれば近藤勇武市半平太近藤長次郎のように本物の「武士」を目指して果てた男なわけですから、、。
 うーん、でも今の感じだと狂犬じみた近藤勇像で突っぱねて、ちらりと気まぐれみたいな感じで龍馬を評価して出番が終わりみたいな感じかな、、。
 変にいじられるより、そんな感じの方がすっきりしてて気持ちいいんだけど。

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