saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

荒神

天候が大荒れだったせいかも知れないけれど、昨夜は暇だった。
どーゆー訳かNHK放送で故・松田優作の特集が放映されていてそれを待合室でずっと見ていた。
語り部のメインはリリー・フランキー。この人の正体が未だに判らないんだけど、氏の書いた「東京タワー」はその内、読む積もりでツンドク状態で本棚に眠っている。
松田優作は「なっなんじゃこりゃ〜」で余りにも有名な人だが、映画好きな人なら「ブラックレイン(リドリー監督)」のヤクザ・佐藤役が彼のステイタスと印象づけられているんじゃないかしら。
chikaもこのブラックレインでヤラレタくちです。そこから遡ってビデオレンタルで松田優作主演の映画を貪るように見た記憶があります。
「探偵物語」は勿論だけど一番「松田優作かっこいい〜。抱かれたい。でもボロボロになりそう」とか思ったのは「蘇る金狼」でしたね。
優作さんの妻である松田美由紀ちゃんのインタビューで、彼女が「勇作って動物なんですよね。(人が)側によっても良く理解出来ない。でも触れた途端に全部すっと入って来ちゃう。」って答えてたけど、なるほどなぁって凄く納得。
この番組のお陰でかなり松田優作の心のからくりが判りました。「格好いいけど、なんであんなに自分を前面に出すかな〜、そんなに複雑な人でもないのに、、」とか思ってた部分が、肯定的な理解に変化したのは確か。
(お陰で嫌いだった映画「野獣死すべし」も許せたし)
特に丸山昇一さんが松田優作の為に書いた「荒神」の脚本と、二人がその脚本について語り合った一夜の話を聞いたときにはちょっと鳥肌がたちました。
でも松田優作より、こんな感じで一人の男とその表現を深く理解出来るリリー・フランキーさんとか丸山昇一さんとかの男達の存在の方が凄いんじゃないかと思ったり。
それも優作ってゆー男の生き様が彼らを吸い寄せているわけで、、まあ兎に角、まだ一生懸命生きるのも捨てたもんじゃないって思わせてくれた一夜でした。

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!