saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

仮面ライダービルド 第37話 「究極のフェーズ」


「遺伝子は気合いで作り出せる。」
「人間は気合いで、自らの身体に地球外生命体の固有能力を生み出すことだって可能だ!」
 武藤様・・・それはいくらなんでも、それはいくらなんでも、(科学的知識のない子どもたちの為に)ご容赦ください。

 もうここまで来ると、笑ってていいのか、怒った方がいいのか判りませんね(笑)。
 それとエボルトが出て行っちゃった戦兎は、戦兎に戻らず葛城巧になっちゃいましたね。
 これには話を転がすために「まだこんな奥の手があったんだ!」って、さすがに吃驚しました。


 脚本展開上のかなりのことは予測できる自信はあるんですが、ホント、これには吃驚。
 でもこの記憶(人格)の回復の有り様って、「エボルトの遺伝子」や「乗っ取り」と同じで、何かおかしくありません?
 戦兎ケースの場合、(一つの脳が記憶を喪失してる間に違う体験をして、違う人格形成をする)って事じゃなく。
 一つの脳に、二つの完全別個の人格が詰め込まれていて、片一方が活動してるときにはもう片方は休眠状態にあるみたいな、「スターク&マスター方式」を半分採用してる?
 なーんか、この辺り、むっちゃいい加減(笑)。
 でも面白いけどね。


 ああそれと最近の幻徳って、「クローズ」に登場する影のあるヤンチャ君たちを前部まとめて、そこに林田恵を混ぜたみたいな感じになってて良いなぁ。
 でカズミンと幻徳が「ヒゲ」「ジャガイモ」って呼び合う感じは、ほんとクローズのり(笑)。

 武藤脚本ってホントのねらい目はこっちにあって、そっちに寄せていくために「驚愕の展開」を連発してるんだろうと、好意的に解釈してるけど、なにせトンデモ科学・トンデモ政治すぎるんだよね。

 

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仮面ライダービルド 第36話 「エボルトは星を狩る」

 今回のサブタイトル「エボルトは星を狩る」って、凄いなー。いや嫌みじゃなくて。
 ただ破壊の為だけに星々を巡っていくエボルト、、なんだか、惑星間一大叙事詩みたいで、それだけで長編小説が書けそう(笑)。
 これ武藤氏が付けてるの?
 なら、なんとなく、エボルトのキャラをずーっと膨らませてきた今での経緯もちょっと理解できる。

 まあ、それにしちゃエボルトって、時々、小者ってか雑魚的な描写も当初はあったけどね。


 特に幻徳と組んでた頃のスターク時代って、格的には幻徳より頭一つ分下の描写だったよね。
 あれ、今のエボルトの正体を確定してて、書いてたのなら凄いと思うけど、、正直、chikaなら無理。
(ってか、そんな書き方してたら、各事自体が苦痛になる。だってあの時点でスタークはエボルトになるために、小芝居を幻徳に対して素レベルで演じ続けたって事になる。そこまで綿密な事考えて、スタークの台詞や挙動の一つ一つを書けないよ。少なくともchikaにはね。)


 ・・・まあ、それは置いておいて、今回、エボルトってのは、一個体で惑星一つを壊滅させる生命体だって事が正式に説明されたわけだ。

(それなのに、ご本人が性格の悪い意地悪叔父さんぐらいのキャラのキャパシティしか持ってないのが超不思議だけど。)

 それとその姿が人間体(ってか悪役仮面ライダー)だった事も判明!!!!!!
 ナメクジみたいな生命体じゃなかったんだ!!!!!!!!
 エボルトって、たぶんウルトラマンみたいな、仮面ライダー星人なんだ!!!!
 しかも何故か、突然、自分のヒューマノイドタイプとしての実体をDNAとか光の靄とかに変換して、人間に乗り移れる!!!


 それと火星の王妃ベルナージュも、エボルトとは違う生命体のくせにエボルトと同じような能力を持っていて、実体なく光ったり憑依できたりする。
 でも人間体の姿も、あるぽい。

 なぜなら、ガス状生命体なら、あんな人型生命体が居住するような火星の古代都市なんか必要ないから(笑。
 ひょとして、最後辺りに美空ちゃんが、ベルナージュの衣装着て歩き回るエピがあったりしたら寒気が走る、、、。
 いや戦兎が今回、白髪になっちゃったから、可能性はなくはないゾ、、。

 

まあ、いいや。
 今回は、「みなしご幻徳」と「気遣い兄貴カズミン」の組み合わせが良かった。
 やっぱ、武藤脚本の強みって、拳と拳を交わしてわかり合う漢の話、「クローズ」だね。
 あとはおまけだもん。文句言わない!

 

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仮面ライダービルド 第35話 「破滅のタワー」

 エボルトって、どんな生命体なんや?と言うのがビルドに対する、今一番の疑問(笑)。
 地球に帰ってきた惑星探査機から這い出て、万丈母乗っ取りをミスし、万丈Bに乗り移ったエボルト分身は、でっかいグミみたいだったから、エボルトはその大型と思われ。
 ・・・だったら、本来エボルトって人型生命体の闘争スタイルってのは、本来苦手な筈なんだけどなぁ(笑)。
 手も足もないナメクジ型だもん、キックもパンチも、銃も苦手な筈。

 でもエボルトって、スタークだった昔から、万丈にはライダー戦を仕掛ける度に「お前の強さはこんなものじゃないはずだ」とか言ってたよな。
 「乗り移る」って概念が、実に曖昧なんだよナー。
 マスターの元の人格が一瞬浮かび上がった時のエボルトとの内面会話は、完全に二人の人間人格との会話だったし。

 アレ、外宇宙生命体なんだろ?人間くさすぎるーー!。

 

 それに確か、万丈って胎児の状態から「乗り移られて」急に成長して生まれたって事になってて、万丈は「俺は人間じぁねえ」って苦しんでたけど、「乗り移る」られてるだけなら、万丈、元から人間じゃん(笑)。
 その辺り、「宇宙生命体の子供が成長して万丈になった」と、なんか話が混濁してるよな。
 「DNAを分けて」なんて台詞が、毎度飛び出して来る所を見ると、武藤脚本って「戦争」のことが良く分かってないように、「生命」の事も、実はあんまり良くわかってない?

 まあ武藤脚本のキモは、そこにある訳じゃないから、それは問わないでおこうと、随分昔に心に決めたんだけど、エボルトが戦兎に「お前にはまだ、やってもらう事があるから毒を抜いた」と物騒な事を言った後、来週の予告で戦兎の髪の色が変わってたからなー!
 ある程度、物事の辻褄を合わせておいて貰わないと、トンデモ・カルト作品になっちゃう可能性もあるし。
 多分、ビルドって、本質的に一番、カルトからは遠い作品だから、その落差は酷いモノになちゃう筈(笑)。
 主人公の髪の色が白とか銀髪とか金髪とかに変わると、あのガイムのラストを思い出して戦慄が走るのじゃー!(苦笑)。
 これから、どこに行くんだビルド?何処から来たかは判ってるんだけど(たぶんクローズから来た)。

 

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仮面ライダービルド 第34話 「離れ離れのベストマッチ」

 思い起こすと、chikaがビルドについて批判的な感想を書き始めたのは「戦争編?」に入り始めた頃かな?それでも暫くは「鉄オル」なんかを引き合いに出しながら、ビルドが「戦争テーマ」に手を出した事にどう着地点を見いだすのか、見守っていた気がする(笑)。
 なにか今は「戦争って何?それ美味しいの?」って展開になってるけど(笑)。

 それが、「もう批判的な姿勢でビルドを語るのを引き返せないなぁ」と思い出したのは、実際には「戦争」云々の事より、ビルドに「手を変え、品を換え」の展開手法のあざとさが目立ってきたからなんだよねえ、、。
 最初から全体のプロットがしっかりしてて、逆回しの感じで伏線・ミスリードの連発なら、ビルドの今の感じも面白いんだろうけど、ビルドって細かく見ていくと、そこまで緻密に計算やっているような感じがしないのね。
 まあ「行き当たりばったり」でやってるわけでもないんだろうけど、大体大雑把な、「ひっくり返し方」を考えておいて、その流れで進めてるって感じかな?

 今回のエピソードで一番、吃驚したのは、スタークに「お父さんを帰して!」みたいな感じで憤る美空に対して、スターク(いや今はエボルトか)、エボルトが「何を今更言ってるんだ。自分の父親が乗っ取られてる事も気がつかなかったくせに」みたいな、切り返しやったのを見た時。
 「あー、酷いなー、こんな感じで、今までの美空とマスターの親子関係の描き込み不足とか色々な矛盾点を、説明して片付けちゃうんだ」って、がっくりきちゃった。
 長い話を書いてると、特にビルドみたいな展開をしてると、細かい人間関係上の矛盾がつみかさなって来るものだけど、武藤脚本ってそういうのを、短い台詞で説明して回収しちゃうパターンが多いのね。
 「あーだったから、こうなった」みたいな(笑)。

 勿論、そんな事もしないで、矛盾垂れ流しのライダー脚本は今まで沢山あったから、それに比べればマシといえばマシなんだけど、それでもなんか、このやり方引っかかるんだよね。
 主人公が物語の中で生命を得て勝手に動き出して収集が付かなくなる、みたいなのはライダーをライブで見てる人間からするとあまり気にならないんだよね。
 今なら、物語としては破綻した最終話を迎えたライダーを見ても、何か「許せる」って感じ。
 その代わりに、ライブの時に何を安定供給してくれたかが大事って(笑)。

 むしろ「ドヤ、俺のストーリーテーリングは、緻密だろ?驚愕だろ?」ってやられると、そのほころびの方に目が行っちうし、いつまでたっても同じ事を吠えてるキャラ見てると、キャラって将棋の駒じゃないんだけど?とか思っちゃうし。

 でも批判ばっかしてるけど、chika個人のビルドのライダー番付はかなり高いんだよね。
 chikaのライダー番付の基準は、「全体としての完成度+革新性」だから(笑)。
 ビルドって大関・関脇クラスに入ります(笑)。

 

 最近思うんだけど、ビルドが一番凄いのは、スタークっていう極めつきの新しいラスボス像を造り上げた事じゃないかな?
 これに似たのっって、ライダー歴史で言うと龍騎の神崎士郎くらいだと思うけど、仕上がりとか魅力度で言うとスタークの方が遙かに上。
 それと今回、又、「万丈の正体がエボルトの一部だった!」みたいな「驚愕怒濤の展開」になってたけど、そこじゃなくて、肝心なのはその万丈が、やっぱり戦兎を選んだって事だよね。
 これは、自分の実体が「悪魔の科学者葛城巧」であるのに、戦兎は自分が「正義のヒーロー」である事を選んだのと同じ構造になってる。
 もしビルドに「テーマ」性というものがあるなら、まさに「人は自分の思いの中で変われる」っていうのがテーマみたい。
 武藤脚本がそう考えて書いているのか、他の色々な要素が多すぎて定かではないんだけど、視聴者として感じ取れる一番大きな部分は、それだよね。
 この部分も大きいなって、実は評価してるんですよ。
 最近のライダーが持ってくるテーマ性って、ほとんど飾りみたいなのが多くて、視聴者の胸にまでちゃんど届けてくれる、くどさとか強烈さがなかったんだよね。
 その点では武藤脚本って、それなりのエネルギーがあるなって思うんですよ。

 

 

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仮面ライダービルド 第33話 「最終兵器エボル」

 幻徳の告白というか、心変わりが、ストーンと縦のカーブがかかった感じで笑った。

 メッチャ、説明的過ぎるぅ。

 そんなのだから、本来ちょっとはクライマックスな泰山パパの「馬鹿息子」シーンも、お約束にしか見えない。

 俳優陣は手を抜かずにきっちり演技してるのに可愛そう、、。

 第一、ガスの影響から逃れて改心した幻徳が、自ら汚れ役を買って父親をサポートする事に徹したってゆー説明だけど、後の勝算もないのに泰山パパを拉致してスターク側に売り渡したのは幻徳やし(笑)。

 なーんか。ここに来てビルド、突っ込みどころが増えてきたってか、今までも沢山あったけど、それが見だたない、他のおもしろみがあったんだよね、、そのバランスが崩れて来てるって感じだな。

 急カーブにもの凄いスピードで突っ込んできたトラックが、横転はしないものの、積み荷をボロボロ落としてるって感じ?

 まあ、そんな積み荷より、その運転ぶりが良いんだって場合には、そんな事、なんの問題もないんだろうけどさ(笑)。

 多分、「ビルド」ってそんな話なんだよね。

 

 それに今頃、気付いたchikaもボンクラだけど、、。

 ああ、この感じ、仮面ライダーフォーゼの時にも味わったな。

 中島かずき脚本(笑)。

 あの「勢いが全て」って感じが理解できずに「ライダーとは」とか思ってみてた自分が恥ずかしい。

 

 ってか、プロデュースする側の人間の節操のなさを問題視するべきなんだよな。 脚本家の問題じゃないよね。

 日本には、色々な分野の脚本を俯瞰的に器用に書き分けるなんて脚本家はそんなに沢山いるわけじゃないし。

 でもマーベル・シネマティック・ユニバースの成功例を見ろよなー。

 あの成功を支えてるのは、アメコミ愛なんだぜ!って感じ。

 chikaから言わせると、せっかくの仮面ライダーっていう資源を育てないで、消化し尽くしてどうする?って感じかな(笑)。

 今までは、年に一本ずつ、色んな仮面ライダーを試行しながら、仮面ライダー・シネマティック・ユニバースみたいなのを日本流で手探りしてるんだって好意的に見てたんだけど、どうやらやっぱ「うなぎ」と一緒で「喰えない」から大騒ぎする風潮と同じ体質みたい。

 目先をかえて映画で設けて、イケメンで話題を作って、玩具を売って、、いやそれ自体は全然悪くないんですよ。

 ただそれを稼がせてくれるライダーへの「愛」を持てば、もっちょっと長期的な戦略というか、育て方もあるだろうというね、、脚本含めて、、。

 

 ・・・って色々かいたけど、やっぱ「ビルド」って、色々考えずに、「この展開スゲー」とか、思いながら「拳で語るぜ」みたいなライダー同士のガチバトルを楽しめって事だよね。 ゴメン(笑)。

 

 

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仮面ライダービルド 第32話 「プログラムされた悲劇」

「お前は人間じゃない」ってガッツリ宣言された万丈君、もっと深刻に悩むんだと思ってたけど、心の擦り傷程度のようで、直ぐに持ち直してたよ!

 これこそ「驚愕の展開」ってやつなんじゃないの?
 てかさ、今となっては「ささいな疑問」に過ぎないんだけど、戦兎って記憶をなくした葛城巧なんだよね?
 で前回、自分の父親である葛城忍の名前が浮上してきたんだけど、息子として関心ないのかね?
 いや、自分の正体が葛城巧だって事だけ理解してて、その他の過去の記憶がないとすれば、なおさら自分の父親が登場したら気になる筈なんだけどな、、、(甘い卵焼き作る母親の存在含めてだけど)。
 それに何度も書いてきたけど美空、もっと自分の父親の事で葛藤しろよ(笑)。
 なにが「プログラムされた悲劇」だよ(笑)。

 悲劇ってのは人間同士のもつれた情感が描かれてこそで、説明用語じゃないんだよ、、ってかこんな文句書いてる事自体がむなしいんだけどね。

 

 

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仮面ライダービルド 第31話 「ほとばしれマグマ!」

 息つく暇もない驚愕の展開!!って言って良いんだろうか?

 世の中に転がってる、ありとあらゆるネタを数珠繋ぎに繋いだだけじゃん、、って感じなんだけどな。

 物語の展開の早さは、エグゼイド辺りで第一世代の方式が成立した感じで、あれは一応「医療」と「存在」とは何かみたいな問いかけが縦軸になってた感じがするんだけど、ビルドの方は、最近戦兎が「愛と平和」とか表面上は言ってるけど、基本「拳同士で語り合おうぜ!」しかないわけで(笑)。

 で横軸は、どっかで見たことのある既存の面白い話のただの数珠繋ぎだよな~。


 表面上、上手く繋いであるけど、細かい部分というか、他の作品なら「そこ(人間関係)外しちゃ駄目でしょ!」っていう基本的な部分はすっ飛ばしてるからな。
 でそんな状態で、今度は戦兎の父親が登場するって?

 で龍我を挟んで、親子2代の因縁話かよ、、。どうしてそこまでやるかな?(笑)。
 普通はキャラが立ち始めると、そのキャラが物語を勝手に紡ぐものなんだけど、武藤脚本は、どうあっても武藤さんが話を進めたいらしい。
 キャラはそのための駒なんだよね。

 ある意味、武藤さんってスタークみたいじゃん(笑)。

 戦兎が、「苦悩して成長する主人公」を擁するライダーシリーズでは珍しく、最初からかなり完成した人間として描かれていたのは、実はそういう事だったのね。

 

PS 今回も監督は上堀内佳寿也氏、カット繋ぎがスタイリッシュでいいなぁ。完全な新人さんだと思ってたけど、仮面ライダーエグゼイドで2話くらいメガホンとってんだ。気がつかなかったなぁ。

 

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ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!