仮面ライダーエグゼイド 第45話(最終話) 「終わりなきGAME」
普通ならあれやこれやと感想が書ける筈の最終回なんだけど、実際の内容は、実に平坦にまとめて、あっさり終わっちゃいましたね。
なんだかまだ来週もあるんじゃないか?みたいな(笑)。
ってか「ビルドへの繋ぎが見事だった」とか、「劇場版のエンディングの方が盛り上がるんだろうな」とか、「黎斗のスピンアウトムービー弾けてそう」とか、なーんか、その地続きプリ・繋ぎブリに、これはこれでスゲーな、とは思いましたけど。
それでも永夢がデータ化しちゃった被害者達の名を次々と諳んじる場面(何かのパクリなんだけど、元が思い出せない)とか、最終回でしか出来ない事はちゃっかりやってるし、つくづく芸達者やのうって感じ。
でもその芸達者ぶりが、エグザイドの最大の欠点でもあったんだけどなー(笑)。
欠点だけど、こーゆースタイル、ライダー脚本では「お初」だったからOKだったけどね。
もし二回目に、このパターンでライダーの脚本が回ってきたら、もうアウトだでしょ。
もうちょっと工夫しないと「突っ込まれる前に、面白さ連打で逃げ切り」作戦では、二回目は通用しないよ。
でもこの最終回、データ人間(バグスター人間)については、最後上手に誤魔化したなー「~のように見える症状」とかな(笑)。
普通、まともな倫理展開してたら、人間の実存の意味とはか、何かみたいなスゲー重たい展開になって、「俺達がなんとかします。だって俺達、医者なんだから」みたいな格好いい括りに持って行くのは絶対無理なんだけど。
「~のように見える症状」ならなんとでも言えるよ(笑)。
って事で、最後まで「誤魔化された」感じのエグゼイドでした。
しかし脚本展開では、エグゼイドってライダー史上の新機軸であった事は間違いなし。
仮面ライダーエグゼイド 第44話 「最期のsmile」
てっきり、パラドで「泣く」のかと思ってましたが、ポッピーの方でしたね。
女優さんって、こーゆー役所やると滑らないないし、ベタだけどしっかり泣けた~。
そのお陰で、パラドは万を期しての覚醒・自己犠牲だったのに、至って普通に退場しちゃいましたね。
ここは1話で一人ずつ退場すべきだったかも、おまけに今回はビルドの顔見せまでやってたし(笑)。
最終回前で詰め込む内容がなくて水増しの連発みたいな事じゃないので「不快」って事はないんだけど、ここまで詰め込むなら、もうちょっと構成を考えても良かったような(笑)。
あっそうそう、つい最近までCRチーム内で最年少のくせに、妙にハードに悟りきった永夢が、ポッピーの散華の前に元の泣き虫永夢に戻ってたり、昔の悪役ぶりが見る影もない真面目青年パラドとか、キャラの成長というよりブレっぷりがMAX露わに出ちゃった最終回前だけど、敢えてそれは批判しないよ。
だってそれがエグゼイドなんだもん(笑)。
それと正宗社長、やるなー!
「君たちの運命は、バッドエンドだ」(笑)。
なんだかわけわかんないけど正宗社長のダイハードぶりが好き!
そんな正宗社長に対抗できるのは我らが檀黎斗しかいないでしょう。
あのー、不謹慎だけど、黎斗のライフ保有数がめっきり少なくなってるのは、最終回に向けての高橋脚本の「仕込み」だと勝手に想像してます。
最後に檀親子の確執が、、、ああ、そーゆーのは高橋脚本に期待しない方がいいか、でも黎斗を何かの形で絡めてくるのは確かだと思うんだけどなー。
仮面ライダーエグゼイド 第43話 「白衣のlicense」
ニコを助けに行く大我から始まって、飛彩・永夢のかっこエエ台詞の乱れ打ちだったけど、さすがに、これはちょっとついて行けんかったわ(笑)。
今や、お笑いパートの一角を形成しつつある黎斗&貴利矢のボケツッコミの方が肌にあってる。(あれは東京漫才やね。大阪漫才にはあまりない。一時の大我&ニコが大阪漫才ノリ。)
例によって話の方は、なんでこんな事になっているのか良く分かんないまま、まあ良いでしょって感じ(笑)。
どうやら最後はパラドが、感動盛り上げ要員になるような、、、まあそれで人間とバグスターの関係にも、ある程度「オチ」なり「解釈」をつけて終わるってのも一つの解かな。
ってことで仮面ライダービルドの動く予告を見たけど、結構、空気感が良いな。
ギミックは相変わらず子供向け路線を続ける(当たり前なんだろうけど)つもりらしいけど、空気感は結構、大人ドラマ風な匂いが漂って来てたような。
逆説的かもしんないけど1年間、それなりにドラマを続ける為にはある程度「大人ドラマ」的な要素がないと無理なんだよな。
それか戦隊フォーマットを使うか。
エグゼイドがその一つの答えだったような気がするけど、、、まあビルドも見てみないと判らんけどね。
ああそれと今度、万丈龍我役をやる赤楚衛二君、仮面ライダーアマゾンズの長瀬裕樹をどうしても思い出すな。
あの長瀬役、鮮烈だった。
キャラ的には、完全に「脇」なのに、妙にギラギラしてて、主人公の周りをウロチョロしてるだけなのに、すごっく重要な人物みたいに見えてたし(笑)。
今度のビルドでもそういう現象が起こるかも。
仮面ライダーエグゼイド 第42話 「God降臨!」
先週登場したゲムデウスが、余り自分語りをしなかったので、これは真のラスボスは彼じゃないのが確定、、って、それよりせっかく美味しく育った正宗社長を簡単に退場させるワケはないから、たぶんゲムデウスに正宗社長が合体とかするんじゃないかと薄々思ってたよ(笑)。
それより壇黎斗と貴利矢の使い回しが意表を突くってか、新鮮だった。
騙しのプロの貴利矢とゲーム開発命の壇黎斗のキャラ設定を使って、ゲムデウスウイルス抗体の作成か、、しかもゾンビ能力を利用ね、上手いわ、見せ場含めて、よく考えてある。
なのに一方で正宗社長がご都合主義的に世界征服に目覚めたりするのが高橋脚本のアレだな(笑)。
中島かずきの「熱さ」ファーストの脚本を思い出したよ。
「熱さ」の為なら、辻褄なんて関係ないぜってやつ(笑)。
高橋脚本の場合は、あれの「クール」版だな。
「面白さ」の為には「目の前の辻褄さえ合ってりゃ良いの、いいんだよー」って感じ。
そうそう、毎年、仮面ライダーって、この時期になると、最終回に向けて「広げた風呂敷を畳めるのか?」とか「後半のグダグダな展開をなんとか帳尻合わせして締めくくってくれよー」とか色々出てくるもんだけど、エグゼイドに関してはそんな心配が皆無だね(笑)。
下手したら最終回に向けて「大感動」しちゃったりして、終わってから「えーでも、エイグゼイドってこんな話だったっけ?」とか思ったりしてねー。
仮面ライダーエグゼイド 第41話 「Resetされたゲーム!」
CR内の永夢&貴利矢&新壇黎斗コントが楽しくて、もう最高っ!
で熱血感涙グラファイト戦は飛彩と大我の持ち場なのね。
この二つを同時進行して、おまけに正宗社長が参戦ってか、「お呼びでない、お呼びでない、こら又失礼」ぽい乱入でラスボスへの導線になったりしてて、構成としては、随分、盛りまくりで楽しかったですよー。
正宗社長のあの言い回し、大好きなんだよね。
ちょっと普通のドラマでは、時代劇でもあの大袈裟な言い回しはお目にかかれないもんねー。
でも、本筋については、いつものように体よく誤魔化されてる感じだね(笑)。
なんだか今までの話の流れの色々な辻褄が合っているような合っていないような?ってかグラファイトって昔からこんな性格の奴だったけ(笑)。
・・まあそれを、良い方に許容させちゃうのがエグゼイドなんだけどね。
で次のライダーは、『「仮面ライダービルド」9月3日(日)より放送スタート!』って事で、エグゼイドが造り出した新しいフォーマットを上手く展開させる事が出来れば吉かと。
次で、新次元に入れなくて、平成後期のグダグダライダーに戻るなら、もう視聴するの止めようかな、、。
chikaの場合、ライダー放映の時間帯が、日曜の早朝って事が、逆にライブ試聴の理由付けになってたからなー。
中途半端に、遅くされると返ってアレなんだよ、、、。
仮面ライダーエグゼイド 第40話 「運命のreboot!」
「俺は、お前に責任がある」みたいな、永夢がパラドの罪を背負っていくって展開な、これは別のストーリー展開でやってたら結構決まった感じんだけど、、、うーんエグゼイドの永夢って35話分くらい、そんなキャラじゃなかったでしょ(笑)。
大体、仮面ライダーの主人公って、だんだん成長しながらヒーローになってくか、元からヒーローなんだけど紆余曲折で悩みまくるっていう大筋に従って話が展開してきたんだよね。
もちろん、それに失敗した作品もあれば、迷走したのもあれば、色々だけど、そういう面から見てもエグゼイドの場合は、表面的ではあるけれど医療テーマをヒーロー条件の軸に持ってきた所がユニークだったわけで、それはそれで良いと思うんだ。
・・・でもこの脚本は、そこんとこも浮気しちゃってるんだよねー、時々、王道ヒーローに手を突っ込んだり、また医療モノもどき路線に戻ってみたり、その変わり身の速さが、面白く見えるときと、「それちょっと無理筋」って思えるときの差が激しいんだよね。
だって今回の冒頭なんかCRメンバーなんか思慮足らずの若造グループみたいな描き方で、一方、永夢は「お前、何歳なんだよ、人生経験豊富すぎる策士かよー」って描き方でしょ(笑)。余りにも今までの人物描写と違いすぎじゃん。
前の記事で「最終回ちょっと前くらいのタイミングで、視聴者は永夢に感情移入してエグゼイドがみれる設計になってるんだ?」て書いたけど、今回はやり過ぎなんじゃない。
永夢、完全に人格、いや人間が変わっちゃってるよ。
PC それと改心したパラドな、、、謎だな。なーんか「まじめな良い人役」やってる高田純次が信じられない、あの感じに似てる。
黎斗が後半、「変な良い人」になっても違和感感じないのと好対照。
これは「中の人」の問題なのか?演出履歴の問題なのか、どっちなんだろう?
仮面ライダーエグゼイド 第39話 「Goodbye 俺!」
今回のエピで、最近すっかり「実は良い人、変なお兄さん」キャラになりつつある黎斗を見ていて、「あー黎斗って、もしかしてアベンジャーズのトニー・スタークの立ち位置に似てない」って思ったのね。
そういう目で見たら、CRのメンバーって個々がアベンジャーズキャラみたいなのね。
貴利矢は気の良いホークアイみたいだし、ちょっと荒削りな大我はソー、飛彩は異論があるかも知れないけどキャプテン・アメリカ(笑)。
パラドはソーの弟のロキ、、って、主人公の永夢に対応するのは誰なのよ?って言ったら、該当者がいないのよねーこれが。
でも実際、本編でも主人公らしい事は、人物的には何も描かれていないから、それで良いのよね(笑)。
ホント、不思議だよね永夢の扱われかたって。
永夢が出来事の中心から外れたこともないし、永夢が一応、敵陣営を撃破して行くのに、その永夢の行動で感動したりする事がほとんどない。
要するに感情移入が一番しにくい情況に置かれてる。
ああ、あれだ、最近で言うと「真田丸」の源次郎だ(笑)。
だから最終回ちょっと前くらいのタイミングで、視聴者は永夢に感情移入してエグゼイドがみれる設計になってるんだ?
しかし、「話を回し続ける事が命」みたいな全50話設計にすると、こうならざるを得ないのかなー。
(でも結構、昔は主人公目線で話を引っ張れるような、そういうタフで魅力的な主人公が沢山いたよな。今はそういうの軸に置くのは暑苦しくて流行らないのかな?)
で、今回、パラド消滅って貴利矢回みたいな仕掛けなの?
まさかこれで永夢の精神的成長を描いてるって事はないよね。
まあ次回で判るんだろうけど、小さなお友達は、今の話の内容はとっくの昔についていけてないだろうね。
大人でも「ちょっ、仕掛け早すぎ、多すぎ」みたいなんだから(笑)。
どっち道、ややこしくするなら、個人的には、バグスターの存在とか、データ化された人間の復元とかの部分をもっと深掘りして欲しいんだけど、どうなんかなー。
でも今回のエピ中で、バグスター化した者同士である貴利矢と黎斗の会話聞いてると、やっぱりデータ化された人間を復元しても、元の「人間」にはなれない事が語られていたような。
だからさー、その事実を公表しちゃえよって話なんだけどなー。
そうすりゃゲーム病被害の拡大は止まるんだよ。
日本に入り込んだヒアリ撲滅より簡単だよ(笑)。