saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

仮面ライダーエグゼイド第17話「規格外のBURGSTER?」 & 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第42話「落とし前」

 敵モンスターの中にも実は良い奴がいて、、って時々、お目にかかるパターンは、仮面ライダー史では、かなり古くまで遡れて、その中でも有名なのはアマゾンのモグラ獣人ですかね。って事で、エグゼイドではバガモンバグスター(笑)。
 今回、それだけの話なんかい?って思ってたら、話の裏で微妙に黎斗の本当の陰謀だとか、永夢の秘密に、ジリジリと歩み寄ってましたよ。

 なかなか、高橋悠也センセー、見せ方、心得てるじゃんと思いましたね。
 なんか最近の仮面ライダーって「大人の鑑賞に耐えるような作品作っちゃいかん!」と上からの業務命令があるみたいだから、そこを何とか、かいくぐって脚本を、、、ってそうなの?
 で前回、褒めちぎった大我&ニコの漫才コンビは、ちょっとギャグが上滑り気味、、てか、笑い取ろうと肩に力が入りすぎなんだよ(笑)。
 でもまあ、最近のライダー脚本みたいに「これから話は大きく、動きますヨー」って大きく振っておきながら、中身はグダグダより、こっちの方が玄人ぽくていいし、期待して外された時もショック少ないし(笑)。

 

 展開の玄人と言えば、鉄オル2ですな。
 今回、「落とし前」というタイトルからは、カタルシスを追求したエピソードのように思ったんですが、これがまあ、なかなか一筋縄ではいかない構成で、しかも次の展開への足がかりになっているという、、やっぱり日本のアニメってレベルが高いです。
 見所的にも、表面はミカの尻尾殺戮なんですが、それにもまして裏で描かれる、ヒューマンデブリをペンチで圧殺し続ける昭弘の姿とか、「兄貴の仇」を討った筈のオルガの燃え尽きるような空白感の無言の描写が秀逸でした。
 前のエピソードとの関係で、今回のミカの役割を昭弘にそのまま、そっくり入れ替えても演出的には成立するだろうし、スカッと度は、そっちの方が高かったんでしょうが、あえてそうしなかったんでしょうね。
 それに鉄華団幹部の面々が、最後辺りに、これからの方向性についてオルガの意思確認をする場面があるんですが、これに対するオルガの答えに今までのような熱がない、、ってか、どこか説明的(笑)。

 でそんなメンバーたちから少し離れた所で座っているミカも、そんな事、もうどーでも良さげな所がねー、、、今まで見たいに「俺、オルガに任せてるから」って感じじゃないのよね。
 それで最後、ミカとオルガが二人きりになって、オルガが『笑いたいんだ。火星の王とかよ。名前はどうだっていい』『俺はよ。辿り着いた場所でバカ笑いしてぇ。みんなで一緒に』って本音言って、でミカが『いいねそれ』の笑顔、たまらないっす(涙)。

 なんかもう鉄華団全滅コース、確定ですよ。

 もう残る興味と言えば、誰がどういう形で生き残るか、、って感じですね。

 ああそれと、今回のエピでヴィダール仮面さんとこ、ガエリオ・ボードウィンのあの仮面、実は仮面じゃなく、ダミーヘッドじゃないかって気がしてきましたよ。

 でガエリオの本物の頭は、もちろん○○○の中に接続されている、、。


PS 「おんな城主 直虎」、ようやく子ども時代編が終わって柴咲・三浦・高橋そろい踏み、おっとちょっと露出が増えた市原も忘れちゃ行けない。

 心の底で「はやく、むず痒いから、おんな一休さん、おわってケレー」と毎回叫んでいたchikaの願いがようやく叶い申した!!

 これでやっと、今期のNHK大河視聴をリタイアするかどうかの判断に入れる。  chikaは「おんな城主 直虎」が、乙女ちっくなラブコメ大河でも良いと思ってるけど、それならそれで上質なのを見せて欲しいなー。

 下手に、なーんか、昔の歴史大河を部分的に気取って、どっちつかずのグダグダ見せられるのは、割り切り上良くないし。

 まあ今回見た限りは、直虎おめー「信長協奏曲小栗旬)」の帰蝶かよって、感じで楽しめたけど。

 

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仮面ライダーエグゼイド第16話「打倒MのParadox」 & 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第41話「人として当たり前の」

 何だか最近、エグゼイドって、にわかに登場人物達のキャラが立ってきたとゆーか、とても好ましい傾向です。
 ひょっとするとエグゼイド、ダメダメになった平成後期仮面ライダーシリーズの救世主になるかも知れないなー。
 NHK大河の「真田丸」がそうだったよね。

 「真田丸」って、歴史大河ドラマの正統な流れを、もう一度呼び戻したって訳じゃないけど、それなりに、その魅力をもう一度呼び戻して見せたのは確かだもんね。

 逆に、前にも書いたけど、主人公の永夢の方は、ますます幼児化ってか人格が希薄化して行ってますが、これも後々、ゲーム病の謎解きという話の展開の中で消化されるのかしらん?
 でとにかく、「患者の事情など知るか!俺は、お前が…!」とまで言っちゃった飛彩は定番として、意外な味わいキャラになりつつあるのが、軍用ブーツの大我先生ですな。

 chikaってば、この大我先生、脚本家さんが、設定上仕方なくて作った定番キャラで人間的な深みもなく、そのまま付かず離れずでライバルぽい立ち位置のままズルズル行くのかと思ってたんですけど、ニコを投入した時点で化けましたな。

 ニコ&大我、抜群のお笑いコンビじゃありませんか。

 chika、こーゆーの好き!

 最後辺りのニコが大我に、「なんか言えよ」で大我が「はぁ?」。

 ニコ「早く」、大我「覚えとけ。お前のガシャットはいずれ俺がいただく」でニコが「覚えとけ!私の主治医がお前をぶっ倒すから!」それを受けて大我が「主治医になった覚えはない」。

 で切れるニコ、「ふざっけんなよ!」、で大我が「何すんだ、てめえは!」の流れな。これおもろい!

 

 でエグゼイドが新しいお笑いコンビを誕生させた一方で、鉄オル2は、驚愕の展開のつるべ打ち、、、。
 って、前のエピソードもそうだったけど、わずか25分程度の時間枠の中で、ここまで「回す」か、、吃驚したよ。
 心の準備が整わないうちに、ラフタ死亡ですよ、、。
 まあ現実世界での物事の起承転結は、どちらかというとこんな感じで起こって、個々の人間の思惑なんか無視してある日突然、悲劇やトラブルが始まる、、っちゃそうだけどな。
 これで折角、苦い成長をした筈のオルガも、元の野良犬ぶりを(ミカの手前もあるのか、オルガよ)再発揮。
 しかし、一番、不幸なのはアキヒロやなー、弟のマサヒロを失って次は弟代わりのアストンで、、、その次がラフタ。
 こうやって考えてみると、仲間の死に一人超然としてるのは描写的にはミカだけ、、その代わり、実力行使でどんどん「落とし前」を付けていくのもミカなんだけどね。
 で次週のタイトルが「落とし前」、、そのままやんけ、、。でもアキヒロが、かなり、殺る感じだけどね。
 そうそう、今回のエピで一番、凄いって思ったのは、ラフタの殺害死体を発見したアジーの取り乱しの声優さんの演技!
 ホント、魂直撃って感じでした。

 

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仮面ライダーエグゼイド 第15話 「新たなchallenger現る!」 & 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第40話「燃ゆる太陽に照らされて」

 うーんなんか、この展開、主人公以外が全部、大人で、主人公だけが未発達児童って感じじゃん。

 あの大我でさえ、今の永夢と比べると、別次元でしっかりしてる。

 話の展開上とは言え、面白いなー、ハッキリ言ってユニーク。
 それに、一人の人間が精神分裂して闘う仮面ライダーってのも、よく考えたら、かなりサイコなんだよな。
 二人で一人の仮面ライダーWなんかは、「友情」を扱えるけど、こっちは、記憶混濁に分裂だからなー(笑)。
 それに、大我が割り出した永夢の隠された過去を考えると、永夢って完全な「被害者」でしょ。

 確かに、昭和仮面ライダーの王道は「勝手に改造された悲劇のヒーロー」なんだけどな、、それが今、曲がりくねってトンでもない所に来ちまった平成ライダー末期のこの時期に、再びみれるなんて、嬉しいというより、不思議な気分だよ。
 で今が15話か、、、うーん、これから先、どれくらい話をドライブできるか高橋悠也脚本、楽しみってか、頑張れ!

 

 って事で、話は鉄オル2なんだけど、新春お色直しで再出発と思ってたら第2弾で、いきなり怒濤の展開で泣かせに来ましたー!
 心の用意が出来てなかったので、不意打ちくらった感じ。
『聞けない相談だな。ラスタル様の隣に立つためには非情を貫き通す覚悟が必要とされる。全艦!敵強襲艦を砲撃せよ!』って、イオクのキャラをこんな感じで使うのね。
 昭弘の『なんで絞められなきゃなんねぇんだ…』ギャグなんかは、予想される定番だけど、イオクの『ああよろしいとも。奴らに王者の貫禄というものを見せつけてやろうではないか』のたわけ感覚から、自然に連なっていく非戦闘員への大虐殺、この使い方はなー、えぐいぜ、、。
 そりゃ、名瀬&アミダの死亡劇が、まったり進行にならない筈だよ。
 いや、かえってこの二人には、こういう演出の方が似合ってたのかな、、。

 マグネシウムのフラッシュパウダーみたい、、。
 それと演出と言えば、「無音」が実に効果的に使われてたな。

 一つはイオクが名瀬の「吶喊」にあたふたするシーン。そして名瀬&アミダの死亡を知った鉄華団タービンズ関係者の衝撃な、、。
 上手いわ。並の実写ドラマより上手くやってる。

 これから、この報復にミカとオルガが、どんだけ狂っていくか興味津々、、、多分、次回は「タメ」回、、たぶん意外と静かな感じか、、。

 それとイオクが生き残ってるからなー、そんなに直ぐにはスパークしないだろう。

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仮面ライダーエグゼイド第14話「We're 仮面ライダー!」 & 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第39話 「助言」

 この前の感想で「今時のライダーで、まともなモチーフ拾っても仕方ないんじゃない?」って書いたけど、後半のエピソード見てたら、吃驚するぐらいまともに話を回収しててかえって吃驚した。

 しかも主人公がゲーム病だっていう、次の展開への橋渡しもちゃんとやってたし、、なんだか昔の平成ライダー回帰版みたい、、って、それでもこれが続く気はしないんだけどね。
 しかし、今回見たいに、飛彩のオペシーンを挟んだり、白河の大人な葛藤をちらっと静かに表現したりとか、昔のライダーは、それなりにこーゆー演出ってか話運びをちゃんとやってたんだけどな、今となってはホントに今回のは貴重な感じ。

 でもひょっとしてエグゼイドだと、こーゆー回が何回かあるんだろうか?

 

 って事で、話は鉄オル2だ。

 こっちも、なんだか話全体に漂う空気感がちょっと変わった感じ。

 新OP・新ED映像のせいだけじゃないね。

 鉄オルの場合は、この空気感が、絶妙に変わっていくんだよね。

 政略中心、ヤクザ中心、神話中心、BL中心(笑)、、ベースは破滅へまっしぐらなのは変わってないけど、で今度は名瀬さんが、、うーん、名瀬タービンズと鉄華団の切ない抗争を予感してだけに、この展開はホッとしたような、余計に哀しいような複雑な気持ちになるなぁ、、。
 でもミカがマクマードのところでゴロゴロしてる時に、テイワズの内紛に気付いているから、これはやっぱり鉄華団が、テイワズVS名瀬抗争、あるいはギャラルホルンに突っ込んでいく予感、、でも今回は名瀬の死亡フラグの回避は無理っぽいな。
 多分、これを契機にしで鉄華団という集団が、飛んでもないスピードでぶっ飛んでいく為のブースト回というか、、。

 どう考えてもこの脚本展開で、鉄華団がジャスレイを直接手に掛けないで住ませる筈がないといか。

 しかしミカが何も学ばない主人公であると同様、オルガも、なんべん、周りの大人から「家族って事を考えろよ」って言われてるか、、それでも余り進歩がない。
 お互いを駄目にし合ってるミカとオルガは、別居すべきなんだけど、普段のミカは別居するにも完全介護の身体になってるからな。

 しかもミカが自在に動けるのは闘う為のバルバトスに接続された時だけだという、、なー。うーむ、オルガがミカを肩に担いで運ぶときのシーンな、、なんど見ても戦慄する。

 

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仮面ライダーエグゼイド 第13話 「定められたDestiny」

 「相棒」辺りの脚本展開だと、今回のエピは「ゲーム病を治しても助からない患者」が重要な軸になるんでしょうけどね。

 エグゼイドの場合は「そんなの必要ある?」ってのが先に来るからなぁ。

 ちょっと「つまんでみました」なら、やらない方がましのような。

 それを象徴してるのが、あの三頭身ライダーな(笑)、最初に話題とったら、後は邪魔以外の何者でもないんだけど基本設定にぶち込んじゃったから、そう簡単になかった事に出来ない。

 なんか最近のライダー、そーゆーの多い、だぞ(笑。

 って事でエグゼイドの感想は終了、、実にあっけない、、。

 いつもなら此処で「鉄オル2」の感想がセットなんだけど、こちらはなーんか制作スケジュールの加減なのか、どうか知らないけど放映が一回パスですの。
 で、その代わりと言っちゃ何ですが「おんな城主 直虎」キターッ!(泣。
 なんだか、かなり多くの視聴者が「今度は最初からアカンやろ」と予測してて、それが素直に視聴率に反映してる感じやね。

 前に置かれた「真田丸」が、色々な意味で大きいと思うよな、、あんなけドラマをSNSとリンクされると、次はどうやったらイイの?という課題が(笑)
 まあ、それはさて置き・・・うーん、この脚本書いてる森下佳子って人、TVドラマじゃそれなりのヒットを飛ばしてる脚本家みたいなんだけど、その作品リスト見ると、chikaの守備範囲から全然、見事に外れてて、これは最初から、違う意味でアカン予感(笑)。
 でもなー、傑山やってる市原隼人とか、井伊直親三浦春馬とか目当てに、見てしまうかも、男で引っ張る「おんな城主 直虎」か。
 そうそう、第一回の放映見てたら映画のロード・オブ・ザ・リングシリーズを何となく思い出した。
 あーゆー感じで、NHK歴史大河を染め上げると、意外と面白いかもなー。

 

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仮面ライダーエグゼイド 第12話 クリスマス 特別編「狙われた白銀のXmas!」& 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第38話「天使を狩る者」

 10話にしてグラファイトが、ポッキリ退場かよーって、それくらいで驚いてちゃ行けないな。

 12話で監察医探偵・貴利矢、消滅!!

 殺し合いゲームの「龍騎」の時より主要キャラの退場率が高い、、、でその展開がサクサクしすぎてて吃驚した。

 普通、貴利矢クラスがお亡くなりになる時は、もうちょっと話を盛るもんでしょうが、これじゃ永夢の謎をブーストするためだけに、貴利矢を持ってきたみたいじゃん。

 で、貴利矢の欠番は、あのいかにも「天才少女ゲーマー」風の西馬ニコが埋めるんかね?
 高橋悠也脚本、このスピード展開で、話の重層展開して、大きな山場をガンガン、エグゼイドに持ち込めれば、この作品、大化けするかもって書いてきたけど、今回の貴利矢の使い回しは、「それ、ちゃうやん」って思わず言いそう。
 ああゆーのはね、他の描写がコッテリしてる時に、突如、投げ込まれると、凄く鮮やかに見えるものなの。
 まあ、最近見なくなった「雨降り臨終」だったのが、せめての慰めか、、貴利矢が一番、歯ごたえのあるキャラだったのになぁ。

 貴利矢抜いたら、エグゼイドに、人物描写パートなんて、あってないようなもんだけどなぁ。
 ところで、今回のエピ見てて思ったんだけど、最近、「ラノベ→アニメ化→実写化→ラノベ再生産」みたいなサイクルが出来つつあるような気がするんだけど、エグゼイドって「アニメ→実写化→脚本→エグゼイド」みたいな奇妙な感じがあるな。

 ヒットしたアニメの手法をパクって、ラノベの手法で、脚本を書いてるような、それで作った特撮ドラマ、、うーん、日本じゃアニメ以外の映画が育たないワケだよ。

 たまにヒットするのはシン・ゴジラみたいなカーブかかったのしかないし(笑)。

 

 とまあ、実質、日本のカルチャーの中じぁ「中心」に座ってしまった「アニメ」。

 この状況が良いのか悪いのか知りませんが、確かに「鉄オル」なんか見てると納得しちゃいますね。
 脚本の出来もさる事ながら、半身(縦)不随になっちゃったミカの姿を、ここまで淡々と確信を持って描写出来るんだから、しかも(誤解を恐れずに言うと)その、姿が、勇姿として格好良く見える、、と同時に、やっぱり居たたまれない。これは素直に、「表現」として凄いなと思う。
 確かに、鉄オルに関しては、重たいテーマを持ってくるふりして、実は「面白けりゃいいじゃん」の中身じゃないか?そうじゃないなら、話の展開と結末で、それを証明して見せろよーって、いつも書いてきたんだけど、今回のミカ描写みてると、もう、それだけで「判ったよ、、もういいよ」って感じ。

 なんてかロバート・キャパの一枚の写真の世界だね。
 それとミカ(=バルバトス)の戦いぶりに、心揺り動かされたのは視聴者だけじゃなしにマクギリスもそうみたいだね(笑)。
 第1期では、完璧冷徹最強かと思われたマクギリスが准将の地位に上り詰めて、微妙な良心の呵責というか、「緩み」で、弱さが出てたけど、ミカに純粋な「力」を発見して、迷いを完全に吹っ切ってしまった、、。
 ってか、それは、ミカやオルガ、同様、間違ってるんだけどね。
 嗚呼、鉄オルは「間違って突き進む人間」を描いてるんだ、、、でもこれ、「アニメ」なんだよ。
 ホントはさ、こーゆーの実写で人間が演じるべきドラマだと思うんだけどなぁ、、、それが実写ではノーサンキューになって、アニメじゃ出来るってゆー世の中も、なんかおかしくないか?

 

 

↓ 色々な意味で、「18禁」だから、お子様は読んじゃ駄目よ。

「シーメール精神鑑定医 指尻ゑ梨花 平行四辺形のファック・パペット」

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真田丸 第50回 最終話

 歴史大河の最終回で、大泣きできないのは三谷脚本だから、と言う結論でOK?
 ただしこれは、批判や悪口じゃありません。
 三谷氏は、やはり喜劇作家だと思うのだけれど、彼の喜劇は悲劇と裏表で、哀しさが多い分量だけ、おかしみが多いという構造になっているんだと思います。
 氏の天の邪鬼な性格というより、おそらく、生来の反応なのではと思います。
 だから悲劇の反転も、強いメッセージ性を帯びているわけでもなく、ともすれば悲劇的状況の中で悲劇の特有の悲壮感や甘さに浸って滅んでいく美学に溺れたい人間には、三谷作品は「調子の狂った」感じとして目に映る。
 何を隠そう、chika自身がそうなんです。
 ただ過去に「新撰組!」と1年間付き合い、その後、何本かの三谷脚本の映画を見てきたから、ようやく三谷脚本の喜劇性の特質に気がつくようになった。
 まあ、その特質は他のドラマを鑑賞する上では、余り意味のない発見だけど、生きていく上では、少しは覚えておいた方が便利かも知れませんね。
 うろ覚えなのだけれど、外国のショービジネスに関わるある有名人物が語った言「貴方は(どんな悲劇に見舞われようと)人生を楽しまねばならない」風な、言葉を強く思い出します。
 信繁の最期の場面で彼が佐助に、「お前いくつになった?」といったやりとりでワザと自害シーンにおける緊張の連続を切るあたりは、「新撰組!」で近藤勇切腹したシーンのカット割りに比べて、三谷氏は、「悲劇としての物語を喜劇で壊す」という手法をより過激化させてるなぁと思いました。

 でも、かといって悲劇の正当性を軽んじている訳でもないから、信繁はやはり空を仰いで最後を迎えるんですよね。
 決して品のないギャグコメディで幕を閉じるのではない。つまり「貴方は人生を楽しまねばならない」、笑。

 とまあ、此処までは最終回に対する大まかな個人的評価と言うか、感想なんだけど、この最終回も細かく言えばいろいろありますね。
 特に、幸村と家康の対決シーンとか、見てて、「先を見ろ、時代を見ろ」と言う家康に対して、そんなことは「百も承知だ」と言いながら突貫する幸村、「アレ?三谷さんてこんな台詞を主人公に言わせる人だっけ」という感じが、強くしました。
 他の脚本家なら、こんな戦闘中に長台詞と感動説明をやるアニメチックな展開を惜しげもなくやるし、又、それが似合うんだけど、三谷さんはなぁ、、似合わない、、、って感じ。
 三谷さんの切れ味は、コメディタッチのとぎれた静寂の中に、今回の三十郎の涙の絶叫みたいなのをサラリと混ぜ込む所なんだと思うけどなぁ。
 それとか、、、うーん、三谷氏の脚本は、ネタ的に拾う所が多すぎて、感想書いても散漫になるから、これ以上、書きません(笑)。

 

 でも最後に、「真田丸」って、テレビドラマとSNSというかネットとの関係性を明確に浮き彫りにした作品であるという意味では、実に大きな一本でしたね。

 しかもそれがNHKの歴史大河ドラマだったいう事実が更に、大きい。
 この事を、評論家的に分析したり説明したりする人達が、今後、出てくるんだろうけど、こればかりは、見る人間の熱量の問題がどう推移していくかの話だから「論」を立てても仕方がないですね。
 でもまあ、「真田丸」は、NHK歴史大河という一つの様式に、引導を渡した形になったかも知れませんね。

 

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ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!