saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

真田丸 第41回 「入城」

 うーんなんと言っていいのやら、感想書くの困るわー。
 全然面白くない!ってワケでもないんだけど、三谷脚本のアカン方の通常運転と言うか、そんな感じのエピソードでした。
 それと「幸村」のキャラ設定だけど、ホントにコレで良いのかなぁ?
 信繁のままだったらまだ解るんだけど、、えっ「幸村も信繁も同じ人間じゃん」って?ああそうでした。
 でもなんか違うんだよな。信繁が幸村となって地上から飛び立ち離陸したって感じがないのよね。
 ハッタリカマして困難を凌ぎ切るって、今までの追い詰められた時の信繁と基本同じじゃん(笑)。
 昔、小賢しい事して、高畑母ちゃんに怒られてたしなー(笑)。
 結局、あれなのかな。
 一家の主になって、普通なら、こじんまり人生を送る所が、愛人「きちゃん」とか、あろうことか、嫁や息子まで「あんさん、やりなハレ、男と生まれた限りは、好きなこと存分にやったらよろしい」って感じでGOサイン出して来るから、自分の得手な才能フル稼働させて「うぉーっ、俺の人生、ヒリヒリするぜぇ」って感じなのか。
 でもなー、コレ、雁金踊りとか、内田裕也爺のロッケンロールな変装とか、オフビートをオフビートするコントと、一緒にミックス焼きされると、うーん?って感じなんだよなー。
 それとか 真田一家が泊まった旅館で、佐助が怪しげな下男に気づいて始まるあのシーンな。旅館の庭で繰り広げる服部半蔵と佐助の死闘とか。

 今更、一体何のつもりでこんなシーンを入れてるのか不思議に思ってたら、追い詰められた半蔵がウルバリンみたいな武器をつきだして究極奥義、「全力で押しとおーーる!!」のギャグやりたかったのね。
 完全に「三谷幸喜による三谷幸喜の為の歴史大河ドラマ」になってるな。
 「あの三谷幸喜が二度目の歴史大河ドラマに参戦」って感じじゃ、ないし(笑)
 ただこのエピソードの最後辺りの信繁と茶々の再会シーンは、何か不思議な空気感があったな、、魔の刻というか魔に魅入られる瞬間というのか、そういうのね。
 まあこのシーンが撮れただけでも今回の「真田丸」、充分なんなんじぁないかとは思うけど。

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仮面ライダーエグゼイド第3話「BANしたあいつがやってくる!」&機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第2期 第3話「夜明け前の戦い」

 新登場の大我と飛彩の間にある過去の因縁か、「これはいよいよ仮面ライダー龍騎だなぁ」と、ニヤニヤしながら見てました。

 でもそれだからと言って内容的に凄くなりそうな、、って予感が全くしない所が「仮面ライダーエグゼイド」。今回、監督が坂本浩一氏だから尚更だけど(笑)。
 ベルトとか使用武器のペラペラ軽いプラスティック感と同じだね。感想は以上。
 

 って事で、話は鉄オル2だっ(笑)。
 ミカが将来の事を考えて南瓜を育ててるとか、地道に読み書きの勉強をしてるとかの裏設定があるのに、自分の仲間とも言えるヒューマンデブリの少年達に対して、彼らが、一旦、敵に回ると全く容赦なく殺していくというその落差が、毎度の事ながら凄い。
 でも、その落差について、作品としては何も「説明」してないんだよね。
 これは「(ミカが何故そうなのか)視聴者のあんたらが考えろよ」という事なのか、作っている側が、ただ単に面白くする為にそうしただけで、答え自体を持っていないのか、よく判らないんだけどね。
 でも、実際、こういう残酷な矛盾が世界中一杯あるのがねーっ、、辛い所だ。
 話の展開は、巨大海賊組織に勝負を挑む鉄華団と、その戦いに二派閥のギャラルホルンが絡んで、もうグッチャグチャ(笑)。

 でもこういう展開だから、まだ成り上がり中の鉄華団が最強海賊組織に勝っていく話に信憑性が出てきて(これアニメにも重要)面白いんだよねー。

 しかし第二期は、どこに山場を持って行くのか、今の所、先が見えないなー。

PS そうそう今期アニメと言えば「ドリフターズ」が、出だし好調なまま面白さをキープ。

 あれなー、きっと原作描いた漫画の人、映画の「戦国自衛隊」と「魔界転生」を見てるよ。感覚は深作欣二監督だし(笑)。

 

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真田丸 第40回 「幸村」

 片桐且元さん回でしたねー。(あくまで泣かせたのは、信繁ときりちゃんの絡みだったけど)。

 内容的には賛否両論、しかも歴史解釈上のあれこれや、幸村というフィクション上の人物とリアル信繁をどう繋ぐかって事だから三谷脚本の諸々が、否が応でも槍玉にあがる回。  でもchikaは、にわか「歴史オタク」だから、素直に楽しめましたよー。
 片桐且元さんって今まで三谷脚本では「うう、、胃が、、」キャラで押し通して来たという経過もあって、今回やっとターンが回ってきたのに、片桐且元さんが変な小細工したから、戦の火種を作ったみたいな「同情しきれない駄目男」ぶりをこれでもかって描写してましたから、あんまり笑えなかったし、さすがにやり切れなかったな。

 ネット界隈では、歴史通さんたちが、歴史的観点から片桐且元さんの動きってか、彼についての三谷流解釈を裏読みして、擁護してましたが、ツウでない人は、あのまんまとりますからね。
 大人が子供用プールに行くと、水深がびっくりする程、低いんだけど、子供にとって見ればあれでもかなり深いんですよね。
 だから三谷氏が歴史解釈を自分なりに演劇的に面白可笑しく工夫して脚本に反映させても、元になる歴史の認知レベルが視聴者と違うところがあって、「えっ?それ何?」って事も結構ある。

 あるのに、「なんちゃらカンベェが」とか分かり易い突っ込みを、そこら中に混ぜ込んでくるから、そういうのについて行けない人は、余計に混乱して、面白いなぁと思いながらも、やっぱり、「あれー?」ってなっちゃう。
 放映回数も40回を超えると、なんとなく、こういうのも慣れてきますけどね(笑)。

 まあ今回、あれやこれやがあったけど、久しぶりに「真田丸」見て泣いたのは確か。
 きりちゃん、この時の為に三谷さんが温存してたのか?って思うぐらい。
 信繁の背中を押してやるきりちゃんの言葉に、泣いた人も多かったんじゃないかなー。
 いや、歴史大河、云々別にして。
 こんな真田信繁の自虐ネタ中心の展開で、束の間の勇気気分をもらえるんだから、三谷脚本、やっぱりたいしたもんです。

 

PS 今度、「小説家になろう」で、新連載「シンギュラリティ・ノッカーズ 我ら、悪魔らと、かく闘えり。」始めました、ヨロシクのことです。
 ああそれと、「真田丸」とシンクロしてるワケじゃないんだろうけど、TVアニメ「ドリフターズ」も始まりましたね、

 これかなり面白いです。掴みはグッド。期待してた「三月のライオン」が、「また、こんなのやってるのか~」って感じだったから、「ドリフターズ」は凄く得した気分。

 

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仮面ライダーエグゼイド第2話「天才二人はno thank you?」& 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ2期 第2話

 アニメでは「文豪ストレイドッグス」が2期に入ってますが、あれって古典の文学者を扱ってますけど、全然、ご本人や作品内容とは関係ありませんよね。
 でもティストだけはちゃっかり戴いてる。
 インスタントラーメンはラーメンとは別の食べ物なんですよね、それで良い。もう皆、そんな事は判ってる。
 チ○ンラーメンとかカ○プヌードルなんて、その王者みたいなモンです。
 でもそれが判った上で、「本物のラーメンみたい」なんてアプローチをやる方向性のインスタントラーメンもある。
 あのしたたかさと言うか、「まあそれも有りだよね」って感じ、あれですよ、「文豪ストレイドッグス」は。
 ある意味、ラノベスタンスが骨太っ!って感じですが(どーゆー意味や)。

 仮面ライダーエグゼイド第二回を見て、ふとそんな事を考えました。
 だって「龍騎」と「剣」を思い出したんだもん。
 あーこれ、もしかしたら「文豪ストレイドッグス」の遣り口じゃないか?って(笑)。

 そう、古典に該当するのが、「龍騎」と「剣」。
 ラーメンに該当するのが、「龍騎」と「剣」、で「仮面ライダーエグゼイド」はインスタントラーメン(笑)。
 ライダーとしての面白げなニュアンスだけは、古典の「龍騎」や「剣」からいただいてるけど、内容自体は全くの別物。カロリー0のインスタントラーメン!
 って事で、見てて、それなりに面白い。

 でも何か語れるような内容があるかは微妙だなぁ、まあこれから化けるかも知れないけど、どうやら方向性からしてそれを期待する方が間違っているような。それって「文豪ストレイドッグス」見て「文豪」を語っちゃおう!みたいな事だし(笑)。
 そうそう、永夢役の飯島寛騎君、時々、角度によって綾瀬はるかに良く似てるな~って
、そればっかし気になる。

 それと「龍騎」規模でライダーが登場しそうだけど、みんな、凄い判で押したようなイケメンなんですけど、よくまあ、こんなけ揃えたなと(笑)。

 

 って事で話は鉄オル2。

 うーん、こっちは食い入るように見てないと内容が消化しきれないような高密度ぶり、例によって「エグゼイド」とまったく逆になってる。

 孤児ネタは1期で捨てちゃって、2期では政局謀略を背景に娯楽オンリーにするのかと思ってたけど、しっかり継続。
 ハッシュ・ミディをこんな風に孤児ネタに使うんだ。考えてあるなぁ。
 ずーっと、孤児の立場から抜け出そうとしてるミカとオルガだけに視点を当ててると広がりがなくなるからなぁ。
 まあそういう意味で成り立ってるミカとオルガキャラだから、変に「1期の事は作品立ち上げのブースト設定だから」とかで割り切られるよりずっといいんだけど、話が膨らむ程、着地点が難しくなるんだけど、、いいのか(笑)。
 それと、まだまだ生きてるチョビ髭のオッサンと「飴チャンやろかー」「うん、それ欲しい」の鉄華団幼年隊員の会話が笑えた。
 それとかミカがハッシュ・ミディに見せた「ウチの人間と女に手をだしたら、即、殺す」描写ね、ああいう小ネタがね、鉄オルの場合、秀逸なんだよね。


PS 今回サブタイの「嫉心の渦中で」 で、正直「嫉心」って言葉、今回、初めて知った。

 嫉妬のシッだから、そういう意味なのかと思ったけど、そのまんま読み方が「しっしん」で「人をねたむ気持ち。嫉妬の感情。嫉妬心などとも言う。」だとさ。
 これピンと来なかったな、、普通、内容見てたら「嫉心」って、あーあの内容ねってなるんだけど、、。
 もしかしてハッシュ・ミディがミカに感じてる複雑な執着心の事を指してる?うーん、良く判らん。

 

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真田丸 第39回 「歳月」

 なんかね、今回のエピソードは、「新撰組!」の後半に感じてた、あの秋口に感じるもの悲しさというか寂しさをね、やっぱり感じてしまいました。

 今度は、「新撰組!」とは違って、ただ切腹だけがゴールじゃなくて、大坂の陣があるから、その点はましにはなるだろうと思ってたんですけどね。
 でも九度山幽閉が15年ですからね、、ナレだけで「15年が経った」で、すっ飛ばすのはさすがに主人公がそこにいるだけに、いくら「真田丸」でも無理なんでしょうね。
 でもなー、大阪城伏魔殿編であれだけ長くやれたのは、その後に続くだろう大坂の陣真田幸村活躍編」がドーンと控えてるという期待値があったからなんですね、、。

 ホント、今回のエピソードは、あの「平清盛」の源頼朝・伊豆パートを思い出しましたよ。

 岡田将生クンのナレーションで「明けても暮れても、この暮らし変わんねー、、。」を何回聞いた事やら、あれはほんとウンザリした(笑)。
 でも普通なら、「こういうね、タメのパートがあるから後半の信繁の活躍がドーンと光るんだよ」って書きたいんだけど、三谷脚本の場合は、あんまりそういうケレンを使わないというか、「新撰組!」の時もそうだったでしょ、、。
 ホップ・ステップ・ジャンプっていうリズム感じゃないんですよ。

 ホップが3回・途中でバク転入れてステップが14回・ジャンプが、、、みたいなネ。
 信繁だって「くっ、くっ、そー今に見ておれ、徳川めっ!」雌伏生活15年みたいな描かれ方してないし、下手すると九度山ライフ、そのままでいいんじゃね?みたいな。

 それでも三谷さん、時代が信繁を誘い出したみたいな展開を最後に持ってくるのね。
 やっぱ、「新撰組!」の最後あたりの、あの感覚だわ、「滅びの美学」ならぬ、なんてか「滅びのケセラセラ」ね。
 でもネットなんか見てると、今回みたいな内容でも、みなさん色々、弄って遊んで楽しんでらっしゃるので、逆にそっちの方がスゲーっって感心しちゃいました。

 信繁&大助の囲碁を通じての家族ゲームとかねーーーあんな細かい事、褒め称えなくて良いのに、、って思いましたよ。小津映画か?って。

 それとか信之に対する「佐助の内心」とか、いらんとこに手を入れすぎてるんじゃないの?あんまり遊んでると全体のバランス崩しちゃうよ、とお節介ながら思ってしまいましたね。

  まあ残り10回だから「これは!」って切り替えにならんとも限らないし、期待して見てますが、今まで充分、面白かったし、そうね、もうこれ以上趣味に走らんといてーって感じかな(笑)。

 

 

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仮面ライダーエグゼイド第1話「I’m a 仮面ライダー!」&機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ2期 1話

 第一話を見た限り、この脚本を書いてる人ってかなり真面目なんだろうなって気がしました。

 医者・ゲーム・仮面ライダー、この三つの要素を、どう無理なく結び合わせていくか、一生懸命考えたんでしょうね。

 主人公は青年である必要があるし、かといって現役バリバリの勤務医が、片手間で仮面ライダーをやってたら、リアリティ上、無理が出てくるし、そこは「研修医」で辛うじてセーフでしょうみたいな。(でも、この配慮もいつまで続くか分かんないけどね。)
 でゲーム要素の方なんだけど、主人公・永夢の又の姿が天才ゲーマーMで変身適合者で、怪人とのバトルが「バグスターウイルスを分離する手術」とイコール、、なるほどねぇ。

 まあ細かい描写を見ていくと、こんな「研修医」駄目だろ。こんな「医療機関」じゃ一杯死人が出るだろってのが散見されるし、擬音とギャグの寒々しさとか、ゲーム画面を意識したアクションシーンとか、これホントに必要なのか?とか、色々出てくるんだけど、少なくとも勢いとノリだけで、なんも考えないでやってるワケじゃないって部分が、ちゃんと判るのが「ゴースト」の出だしとはかなり違うなと(笑)。

  ってワケなんですが、一応、準備万端万事ぬかりなく考えてありそうな設定なんだけど、色々含めて、仮面ライダーとして「面白く」なっていくかどうかは、又、別問題。
 長年、ライダーを見てると、今まで色々なアプローチがあったワケなんだけど、所詮はライダーって「怪人同士の闘い」なんですよね。

 だから物語の胆になる部分ってのは、この「闘い」の意味をどう扱うかだけなんです。

 つまりそれがヒーロー観でもある。ヒーローって何だ?誰のために闘うんだ、みたいなね。

 そこをどれだけ練ってエンタメ作品として提示できるか。

 それがあるからスーツアクターさん達のライダーバトル演技を見てて、視聴者が血湧き肉躍る(笑)。

 他の部分の細工は、幾ら変則球を投げても、設定を盛っても、代わり映えしないんですよね。(まあ、玩具とか、アイキャッチの部分は違うんだろうけど)
 最近のライダーはずーっとそこんところが逆転し続けてる。

 「今年はこんなん出ましたけどー!」「あっそー」みたいな、話の方は、それで一年持つわけない。

 でも玩具とか売らないと行けないから「一年持つわけない」って言ってられないので、ライダーは複数、フォームチェンジの嵐、イケメン登用、みたいな。この商業モデル、、、ほんとに刹那的なんだけど、東映さんとか、多分、判ってやってるんだろうな?

 って事で、随分長い間続けてきた「ライダーライブウォッチ」だけど、最近、それももうお終いにしようかと思案中です。

 幸い、「エグゼイド」は「ゴースト」ほど、いい加減な「作り」じゃなさそうなんで、気持ちよくウォッチから離脱出来そうだし。

 そのウチ、待ってれば、「本物のライダー、キターッ!」って時が来るかも知れないし、その時、「リアルタイムウォッチ」を再開すれば良いわけだしね。
 まあ、エグゼイドを数回見て決めます。

 

 って事で話は「鉄オル2期」だ(笑)。
 こちらの方は、25分の中に凄い情報量が詰まってました。

 中味を「語る」云々で言えば、「仮面ライダー」なんて目じゃないですね。

 実写の特撮の中味が、どんどん薄まっていくのに、アニメの方はどんどん濃くなっていくと言う、、信じられないですね。

 実物の人間ってゆーのは、別に何も拘った演技しなくても、そこに映っているだけで、凄い情報量を持ってる筈なんですよ、本来は(笑)。

 まあ最近のライダーは、態と人間の情報量を削ってぺらぺらのアニメ仕様にしてるんだろうけど。
 しかしなぁ、シリーズ構成の岡田麿里さん、日頃、色々、世界情勢のニュースとか見ながら「あっ、これ取り込んじゃお」とか考えてるんだろうな。
 「ギャラルホルンの腐敗が暴かれると同時に、その支配力という重しが取れた世界はテロが多発」とかの設定な、笑えないとゆーか、現実がそれだから、アニメで展開されると手も足も出ない。
 それとかクーデリアが、似非「思想家」に向かって吐いた『私の今の活動に特定の思想は必要ありません』『今は口だけで動ける時代ではないのです』の台詞な、あれは岡田麿里ならこう考えるみたいな感じが如実に表れてた。

 まあこの辺は、エンタメ作品で、こーゆのにタッチする意味ってどうなんだろう?ってchika的には色々思うところがあるけど、それはここでは置いておきます。
 とにかくセンスとしては好きだな。

 そのセンスを軸にしてちゃんと、展開できてる「鉄オル」の世界観もがっしりしてるって事だろうし。

 

「これ以上降りるとシャトルが的になっちまう。ほんとにいいんだな!?」→
「うん。大丈夫」→「慣性制御システム。スラスター全開」
で、仲間の危機に空から舞い降りて来るバルバトスと、その圧倒的な強さ。
 おもしれぇ!あー、これだな。これだよ、鉄オルって。
このバトルの意味、、作り方、少しはライダーの脚本家さん達も勉強したらと思うんだけどねー。

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真田丸 第38回 「昌幸」

 三谷脚本が派手に仕掛けておいた、治部の清正に対する謎の伝言の正体が、ついに明らかに!!って、結果は極めて普通でしたが、三谷さんは視聴者が思う「三谷ならきっと凝った答えを用意しているに違いない」という裏の裏をかいたんでしょうか(笑)。

 ってか今回のエピソードを見てるとアレは、謎を解いた時の面白みの為の伏線というより、秀頼デビューに花を添える為の仕掛けだったんですね。
「どーだ。秀頼は、治部や清正達、豊臣家臣の思いに支えられて、こんなに立派に育ったんだゾー」みたいな。
 でもそれが余り効き目がなかったのは、三谷脚本が、どんなエピソードでも登場した人物に全て焦点を当てるって方法をとって来たからなんですね。

 これがズーッと豊臣オンリーでやって来たなら、視聴者も「おー周りの苦労があって、ようやく秀頼モナー」って感じなんだろうけど、ってか真田丸の主人公は、真田一家だったね(笑)。

 

 それになんと言っても今回の主役は昌幸パパ。

 死の間際に信玄公の幻が、、って演出は既視感があったけど、看取ってる周りの人間に大仰な感情演技を求めず、絞った感じの演出にしたのは良かったです。
 最後の最後に昌幸パパが目を見開いて虚空を掴むシーンは、「よっ!大根役者!(失礼)」と思わず声を掛けてしまいそうな草刈正雄さんの演技でしたが、それが昌幸パパにはピッタリ、ハッタリ!あのバタ臭い感じがタマラン。

 そうそう、今回は歴史に対する三谷流解釈が色々施された回でもありました。

 昌幸パパの意向を汲んで、信之が捨てた「幸」の字を信繁に持ってきた「真田幸村」という創作歴史トリビアとか、秀頼が凡庸な二代目ではなく家康に臆せず堂々と相対したいうのが裏目に出て、本質的に臆病な徳川が秀頼を滅ぼす気持ちを固めたとかね。
 さすがに色々考えてるわ。
 でもそんな中で、あっチュー間に、二代目服部半蔵が清正を暗殺するなんてコントまがいの事を同時進行でブチコンで来るから、視聴者は混乱しちゃうんだよね(笑)。

 

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ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!