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ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

「螻蛄」 第2話

 もしも、もしもですよ、桑原のような男が本当に実在するとしたらこんな粗暴で凶暴な奴、いくら偽って見せても絶対に女にはもてないと思う、それが「螻蛄」の中では嘘みたいにもてる。

 しかも桑原は女には本気で優しい、美術商稗田涼子との会話とか、カラオケ演歌の歌詞の後で映ってるワンシーンかよ(笑)、ってか、愛される女の側からすれば桑原は善悪を越えた理想の男、これが疫病神ワールドのマジック(笑)。

 同時に、男も日々の抑圧された生活の中で、何処かで桑原みたいな生き様を憧れる、これも疫病神ワールドのマジック(笑)。
 マジックだって判っていても、ついついその世界に入り込み、ワクワクドキドキ、挙げ句の果ては「もっとやったらんかい!」って桑原以上に凶暴になってたりして。

 しかし「螻蛄」という第二ステージになってから人物の設定説明があまり必要でなくなった分、飛ばしますねぇ、話の展開はスピード重視でグイグイ行く感じ。

 前の「破門」を見てなくて「螻蛄」から見始めた人にはアクション重視で内容が薄いように感じられるかも、まあそれも含めて制作陣は覚悟の上の事なんだろうけどね、確かにその分、「螻蛄」視聴中のテンションは普通じゃない。

 それでも、二宮が桑原と一緒に焼肉を食べながら、自分が襲われた理由が桑原のせいだと気づくあたりを持ってくる「ゆりかえし」や、賽銭の金額で御利益競争に勝ったとふかす桑原を前に自分がその賽銭を盗んでいたことをしらばくれてる二宮とかの「疫病神」センスは堅持してるんですけどね(笑)。
 そうそう今回のエピソードでchikaが笑ったのは、悠紀の友達である高坂マコトちゃんちに転がり込んだ二宮とマコトちゃんの会話、特に二宮の大激怒シーン。

 二宮も女好きやから、それになんとなく悠紀の事を気にしてる純情な部分もあるしね。

 しかし有る意味身につまされるシーンでもありました。マコトがchikaで、転がり込んで来たのが二宮じゃなくて桑原だったら、どうしてたかなって(笑)。
 で二番目に笑ったのが勢羽組に侵入する二宮が遭遇する「鍵をかけろ」の張り紙ギャグ。これ一話の「二宮企画」の張り紙直しシーンの拘りから続いているのね。
 こーゆー細部の拘りというのか制作陣の力試しみたいな所が随所に溢れているのも「螻蛄」の魅力。
 美術館の喫茶店で桑原が閑話休題って感じで突然、二宮のヘヤースタイルに「お前のカリアゲ、どこでやったんじゃい?」と桑原がツッコミを入れて爆笑のオチに繋がるんだけど、あれって北村一輝さんと濱田岳君の完全アドリブなんですってね。

 ああいう部分も素敵だなぁ。


PS ちなみにカリアゲギャグに使われた「ミナミ」、、大阪に住んでたらあのニュアンス判る(笑)。

 

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