saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

ジャンパー

saienji2008-04-10

「最近とっても忙しい」とか書き込んだ直ぐ後にお仕事の合間に見た映画の話を書くなんて気が引けるんだけどchika達の忙しいってゆーのはサラリーマンタイプの通常勤務サイクルとはちょっと違うので怒らないでね(汗)。
この映画だって、お仕事関係の場所が限定された待ち合わせで空白になってしまった中途半端な時間帯を埋めるために見たもんだし。(超もってまわった言い方・・想像してみてください、、ヒント・その実態は多分にエロでヤバイお仕事パターンです。)
 携帯で、待ち合わせ場所近くの「ただいま上映中」の映画を検索、、でも幾ら半分暇つぶしだって見たくないものを見るのもしゃくだし、、、って結果残ったのが、この日、最終上映日の「ジャンパー」。
 あと一日遅ければ「クローバーフィールド」が封切りでこっちは文句なしだったんだけど。
 「ジャンパー」はTVでちらっと宣伝してたんだけど、いかにも「小粒で薄そうなSF映画」って感じ、でも主役がスターウォーズの若き日のダースベーダーを演じたヘイデン・クリステンセン君ってことなので決定。憂いを秘めたあの目が好みなのよねん、、ってホントはヘイデン・クリステンセン君以外にミスター・サミュエル・L・ジャクソンも出演しててこの二人なら大きくは外れないだろうと、、、で結果から言うと、最初の予感通り「小粒で薄いSF映画」でしたが(笑)。
 最近の、有名女優が主演するSF映画って、形を変えた彼女たちのプロモーションフィルムかいなって思えるのが多いけど、これはその男性版みたいな感じ。
 内容は映画の「透明人間」が、「もし透明になれたら君なら何をしたい?」って所から始まるのと一緒で、「もし瞬間移動が出来たら何をしたい?」からスタートしたのが「ジャンパー」ってゆー映画。
 主人公がいきなり手に入れた瞬間移動能力で銀行強盗を働いて超ゴージャスな生活に突入するのには吃驚したけど(笑)。
 それにセレブな生活に浸ってる主人公の部屋のTVが、洪水に流されて救助を待っている人を映し出して「我々には彼を救い出す手だてがありません。残念ながらこうして見守る他無いのです」とアナウンスを流すシーンにはどきり。
 なぜってその瞬間、主人公は数十センチ離れた位置にあるテレビのリモコンを手に取るためだけに瞬間移動の超能力を使っているワケだから。
 これでもうてっきり、この映画、ジャンパーという超能力者に架せられた「罪と罰」を描きながら、娯楽性を加味して深く広く人間存在のあり方を問う映画だなんて思わせておいて、、、あとはもうグダグダなのです(笑)。
 何故か、ジャンパーは、一人ではなく昔から何人も存在していて、しかも彼らに敵対する闇の組織があって・・・こうなると、もうお定まりですね。更に決定打はサミュエル・L・ジャクソンの役回りがこの闇の組織の武闘派ボスだってゆーんだから、、、うーん、勿体ない。
 ラストは、ヒミツにしておく必要もないくらいの凄く判り安いどんでん返しがあるんだけど、まあ一応、レンタルになるまでこれは伏せときます。でも最後に、主人公が恋人と一緒に手を繋いで旅立つとこなんか、映画の前半、結構シリアスな伏線張って他た癖に「あ〜ぁ、どうせ瞬間移動の能力使いまくって恋人と一緒に極楽生活送るんだろなー」みたいな感想持っちゃう映画なんですよね。
 まあパート2があれば違う展開も可能なんだろうけど、これは主人公の瞬間移動で無人の断崖絶壁に置き去りにされたサミュエル・L・ジャクソンの立場みたいに、救出の可能性はゼロぽいです。
 でも「ジャンパー」、レンタルで出たら一応楽しめるレベルではありますよ、ハイ。

ジャンパー 上 (ハヤカワ文庫SF ク 8-5)

ジャンパー 上 (ハヤカワ文庫SF ク 8-5)

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