saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

見えているのに見えていない

saienji2008-04-08

最近、お仕事の方も含めて身の回りが色々と慌ただしくなる状況に追い込まれているchikaで〜す。(ってこんなトコで、メールや色々な場面でのレス遅れの言い訳してどうする。)
そんなchikaが久しぶりにこの本読んでみようかって思ったのが三宮麻由子さんが書かれた『音をたずねて』。
この本は4歳で視力を失った三宮さんが、さまざまな場所に出かけて行って音と出会い、その体験を綴ったルポルタージュ・・・ってことなんだけど、結構色々な場面で紹介されていて、「200種類もの野鳥の鳴き声を聞き分けられる三宮さんは、小鳥たちの声から空の高さや天候を感じることもあるそう。」とかの話を聞くと、障害を持ってる人の「頑張ろう」話と違って、何か強く惹かれる所があるのだ。
 その他、落雷の音を聞いてその空間の広がりや風の流れや気象状況まで感じ取れるというのだから凄いじゃないですか。
chikaも初めて飛行機に乗って雲上に出たり雲の中を通過したりする中で、「空」を体験したときは、確かに、「空」の立体感の隅々まで自分の感覚が伸びていくような感覚を味わったことがあるけれど、それは遠い昔。
「空」に慣れてしまった今の感覚では、飛行機の窓から見えるソレは車の外に流れ去る景色と、さほど代わりがない。
つまりchikaには空が「見えているのに見えていない」のだろうと思う。「見えているのに見えていない」の「見える」を「聞こえる」と置き換えて貰ってもいいし「感じている」でも構わない。
車の運転などはその最たるもので「見えているのに見えていない」状況があるから人は時速百キロを超える運転が可能なのであって、あれが鈍磨という名の入力情報の「取捨選択」をせずにいたら、人はその視覚情報のボリュームに圧倒されすくみ上がってしまうだろう。
まあこの「見えているのに見えていない」状況とは、車の運転に限らない人間に与えられた一つの才能ではあると思うのだけれど、、人はこの能力のお陰で「よりよく生きることを放棄してより長く生きる」ことになったのかしらん?とも思ったりする。
希に三宮麻由子さんのように五感のいずれかの感覚を研ぎ澄ませて常人では知り得ない情報をその感覚から得ることによって「より良く生きる」方法を得る人もいる。
多くの職業人の中でも達人と呼ばれている人はそんな能力を持っているようだ。
でもchikaは「見えているのに見えていない」能力を駆使して生きている(笑)、凡百の民が好きなんだけど。
それでも、たまに夜空を見上げて空に星や月があることを気付くような生き方はどーかなーと少しは思う。
感動への扉は世知辛い世の中を生き延びていくにはありすぎたりシャープ過ぎたりすると困るけど、まったく無くしてしまうと生きている意味が半減するしねぇ。
この兼ね合いとゆーかバランスが難しいんだよね。

 って所で仮面ライダーキバ、、うーんバランスが、、「過去編と現在編」「制作サイドの自己満足と視聴者の満足感」「某玩具メーカーの思惑と制作サイドの作品制作姿勢」様々なものが入り交じっておりますなぁ、かと言ってどれかのバランスが突出して崩れているというワケでもないので、結構奇抜な設定のライダーである割には「どーってことない作品」に仕上がっているのが不思議。
まあ個人的には益々麻生ゆり役の高橋 優ちゃんの表情の複雑さに魅入られているので、彼女が降板にならない限り視聴し続けると思うんですが(あっとそれとガルルの松田 賢二さんも魅力的)。
高橋 優ちゃんの表情が表しているもの(それは多分、彼女の演技力とか個性とかそー言ったものではないと思う)ってなんだか上手く言い表せないんだけど、、、堅いつぼみが少し緩みかけて内側に秘められた色鮮やかな花弁を想像させる瞬間のような、開いてしまうと反って色あせてしまうような、、うーん上手くいえないや。
それに仮面ライダースーツ(強さ)に執着する若い女性ってゆー設定は、仮面ライダーシリーズ上初めてなんじゃないかしら。
井上脚本がそういう設定を本気で追求・展開するとは思えないんだけど、瓢箪から駒は昔からある人だからちょっと注目。
まあ次回でガルルが「お前には無理だ」とかなんとかいって麻生ゆりが丸め込まれて終わってしまうような気もしないではないけど。

まあいいや(笑)。
あとイクサのデザインは結構、好きかも、なんだか日産の車を見てる感じだもん。
それと瀬戸康史君のオロナミンcのTVCMね。
あんたはオンナノコかい。パット見た目、上戸彩のマイナーバージョンみたい(笑)。

音をたずねて

音をたずねて

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