富豪刑事、第四話。

富豪刑事、第四話。やっぱり盛り上がらない。この番組、カルトにもブームにもなれずこのまま「可もなく不可もなく」続いていくのだろうか？
筒井康隆の原作を使った時点でカルトになれる可能性が大いにあった筈なのに。やっぱり脇が「薄汚い印象の個性」を発揮しすぎるからこんなになっちゃうのかも知れない。
あるいは筒井康隆の毒や疾走感を抜いて設定だけを頂いたからこうなるのか？第一、今日のエピソードの終末で「有名中学校に進学しなくて済むから、あの子は（事故死に見せかける細工）そうしたとも考えられるな」と喜久右衛門がヒヤッとするような内容を嬉しそうに言ったときの深キョンの表情が、びくとも動かないのが致命傷。
これをお人形のような顔立ちの子が無表情にやると、色々考えさせれるんだけど、深キョンの美貌ってそういう性質じゃないから「鈍感なんじゃないの？」とか「目の表情で演技しろよな〜」って思っちゃうわけ。
まあそれを言っちゃうと果たして深キョンが純粋無垢な世間知らずの大富豪の娘でいいの？って疑問の蒸し返しになっちゃやうけで、、その点、映画「下妻物語」は実に上手いキャスティングだったと思う。
彼女、大富豪ゆえのあるいは純粋無垢ゆえの「毒」なんかは上手く出せそうな気がするけどね。深キョンをアイドル起用って感じで登用したならその時点でこのドラマは限界を自分で作っているような。
まあ、まだ四回目、もうちょっと見る事にしましょう。
それにしてもエンドロールのスチールスライドと及川光博の「愛のメモリー」は何度見ても絶品だわ。