クロコーチ 第一話 「 三億円事件~ 昭和最後の謎 !! 45年前の完全犯罪に悪徳刑事が挑む… 犯人は生きていた 」
アニメ版「進撃の巨人」が終わり、「八重の桜」が只のホームドラマに成り下がってしまってから、TVが物足りなくなった今日この頃、突然、ピカッと光って信号を発信しだしたのが長瀬智也主演の「クロコーチ」。
chikaツボに、どストライクってゆーワケにはいかないけど、刺激の秘孔をトントンと叩く位はいくんじゃないかと。
(テレビドラマ視聴なんて時間の都合もあるけれど、録画したものを併せて週に3本見れば多すぎる位だから、よっぽど自分に合うモノを見ないと)
剛力彩芽が又でてんの?って思ったけど、このドラマでの彼女の割り振りは、まあまあなんじゃないかなぁ。
黒河内を演じるガタイのでかい長瀬が、華奢で小粒の清家役の剛力を踏み台にして別荘の門を越えるシーン見て「なるほどね」と妙に納得。
それとか黒河内が清家を騙して銃撃の的代わりに使って敵に反撃したりとか、目の前で殺人を見て清家が小便を漏らしたりとか、黒河内の非道振りを際立たせるのに剛力がピッタリ(笑)。
これが他の女優さんや、原作通りの男性でリアルにドラマでやったら、多分ちょっときつすぎて「R指定の映画の方が良かったかも」ってな感じだったかも。
同じように、長瀬の漫画じみた「せぇーかーい」の台詞回しとか口笛とかも「リアル」と「コミック」の間を往復するような効果があって中々楽しめる。
こーゆーのはベテラン・中堅のホンモノの俳優さんがやっても逆に似合わないから、そーゆー意味でも長瀬の起用って◎じゃないかしら。
平和で平均的な視聴者がうようよいるゾーンで、「ダークヒーロー」を成立させるのはホントに難しくて、大体が「ホントはいい人なんだぁ」て形でまとめてすぐに日和っちゃうのが常なんだよね。
でもダークヒーローの魅力は、まさにその「ダーク」さにあるワケで、その矛盾をいかに中和させながらエンタメ度の高いモノにするかが勝負。
その辺りを今の所、長瀬ってゆー、どこかコミカルさを覗かせながらの凄みや、暑苦しい男の色気を上手く使って処理しつつある感じ。
ああそれと、こーゆー話って主人公がすぐに巨悪に追い詰められて最後は決死の反撃ってパターンが多いんだけど、第一話を見てる範囲では、黒河内の知略と腹の据わりようで、沢渡らと互角の勝負を続けているのが爽快!!
PS 香椎由宇演じる色気たっぷりの科捜研の澤、、最初は「よくある設定」って思ってたんだけど、レズだって判ってから俄然光り出した(笑)。
ショートカットの清家の髪を撫でながら「ショタ気もある?」って感じ、、それに対して、鈍感なのかそれとも蛇に睨まれた蛙状態なのか判らない清家も面白い。たしかに、こーゆー剛力彩芽の使い方もあるんだー。