面白さ

弟に借りていたアニメの「パプリカ」を見る。原作の筒井康隆作品の方は、発表された時期が自分史的に（chikaが既にSFオタクから足を洗って久しい時だったので）遅くて読んでいない。
まあアニメを見ただけで、筒井ワールドの狂騒マッドティストがすぐに蘇ってきたので、こんなもんでしょって感じ（笑）。
でも今や、「他人の夢に入り込む能力」は、映画や小説の創作分野の中では「タイムトラベル」と同じくらいの、完全に一つの独立したジャンルになってしまった感じですね。
作り手の方は、その設定の中で、どれだけ違う面白さを膨らませられるかってゆーのがポイントになってるみたい。
そうそう、この前取り上げた「ストロベリーナイト」の第二回目、かなり面白かったです。
こちらも刑事物の中では「女刑事」っていうかなり手垢がつき始めたサブジャンルなんですが、警察というガチガチの上下構造の中で「ノンキャリのお嬢ちゃん」が、自分の志をどう貫いていくかってゆー部分に「面白さ」を求めている感じですね。
更に言えば、TVも原作も、この上下関係を否定的に捉えるのではなく「組織の一体感」として肯定的に捉えていて、そこに「女性」をぶち込むという、「混ぜ方の新味」を楽しませようとしてるみたい。
この勘所に対して、主役の姫川を演じる竹内結子の「か弱さ」と「強さ」の落差演技がピッタリはまってて、中々良い感じ。
それにドラマ自体、いいスピード感があるし、ちょっと注目です。