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ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

東京バンドワゴン 八重の桜 最終回ラッシュ

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 最終回の「八重の桜」は、なんだか初期の会津編のタッチに戻った感じがして、嬉しく見る事が出来た。

 最終回の脚本を書いたのは山本むつみさんご本人なのか、例によってタイトルにクレジットがないので(見逃した?)よくわかんないんだけど。
 でも歴史上の出来事と八重とのリンクが、当初のタッチに似ていたので、自分の心の中では、そうしておこうと思う。

 最終回まで不平不満を言ってても、50回もこのドラマを見たという事実にケチを付けるだけだし。
 それに脚本が誰であろうと、それなりにちゃんとまとめて終わってたような気がするしね。
 でも本当はこの感想、実は条件付きで、ドラマが終わった後の「解説編」をセットにした上での話。

 桜守りの老人となった西郷頼母との茶飲み話シーンが秀逸で、なんて、間違っても思ってませんから(笑)。
 最終回では「解説編」でも新島八重の残りの半生を多くの写真を混ぜ込みながら取り上げていて、それがある意味、このドラマの本当の締めくくりになっていたと思うんですよ。
 写真で見る新島八重は当然の如く、綾瀬はるかのような美人でも、はんなりした性格の女性でもなく、むしろ古武士のような佇まいだけど、その生き方自身は、綾瀬はるかが演じるに値する程、「美しい」ものであったに違いない。
 最もそれは苛烈な人生に「美しさ」を読み取ろうとする私たちの努力も必用で、あやふやで雰囲気だけの風の中で通用するような価値観を持ってすれば、最終回で思い切り美しい肖像画のように撮影され続けた綾瀬版八重の姿しか、その目には映らないだろうと思うけど。
 ・・って言っても制作サイドがそこまで意識したのかどうかは判らないんだけどね。少なくともchikaにはそう思えたって話。


 「その目に映らない、」と言えば東京バンドワゴンの最終回の我南人も堀田家に帰ってきた姿が映らなかったなぁ。

 普通に考えると視聴者の目線と我南人の目線が一緒になって、我南人の帰りを、さも当たり前のように迎え入れてくれる堀田家の面々の笑顔を見ながら、暖かい気持ちで最終回ってことなんだろうけどね。
 その前に、死んでいるおばあちゃんと勘一のしみじみしたシーンを見せられると、本当にそうなのかなぁ?我南人って、ツアー先でおばあちゃんみたいな状態になって、堀田家に帰って来たんじゃないかって、つい思っちゃったね。
 なんでそんな風に感じるかと言うと、このドラマの作りが現実とファンタジーの間を行き来してる構成だから。
 まあ、あえてド外れて素敵な下町の大家族を、それこそ直球で見せてるのかも知れないけど。
 でも楽しませて、泣かせて、いい歌聞かせてくれて、ありがとう、さようなら、ラブだねぇ(笑)。

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