キャベツ仮面

「わあぃ。ロールシャッハじゃなくてロールキャベツだぁ！もといマスク・ド・キャベツ、キャベツ仮面ね。」
　こんな写真を見て映画ウォッチメンを思い出すとは自分でも戯けた雌郎だと思うchikaです。しかし、いつの間にか、こーゆー投稿画像がすっかりニュースのネタとして定着してますね。

（こんなつまらんもんに、いつまでも食い付いてるマスコミの気が知れない。腐肉的ニュースにしつこく群がるって点でもやっぱハゲタカやね。もっと他にやること一杯あるだろうに）

近大４年生は顔にキャベツ　ツイッターに投稿　バイトの居酒屋で？

近大４年生が、アルバイト先の居酒屋で食材のキャベツで顔を覆って悪ふざけ…とされるツイッター画像
　近畿大（大阪府東大阪市）に通う４年生の男子学生がアルバイト先の飲食店で、自分の顔をキャベツで覆うなどの悪ふざけをし、撮影された写真を短文投稿サイト「ツイッター」に投稿していたことが１１日、大学関係者への取材で分かった。

　大学は男子学生に注意した上で、店に謝罪するよう指導した。ツイッターのアカウントは既に消去されている。男子学生の勤務先は大手居酒屋チェーン店とみられ、東京の運営会社も既に調査を始めている。

　大学関係者らによると、写真は店内のキッチンで撮影され、投稿は今年３月ごろとみられる。男子学生はキャベツをお面のようにして顔にかぶり、たばこを吸っているような姿で写っていた。

　近畿大に今月２日、外部から「学生がふざけた行為をしているようだ」と指摘があった。翌３日に男子学生から事情を聴いたところ、写真の投稿を認めた。

　ところで映画版「ウォッチメン」ってアメコミが原作なのは皆さんご存じだと思うんですけど、「キックアス」とかに限らず、なんでアメリカにはマスクした正義の味方が大量に大衆から発生するんでしょう。

　勿論、大衆じゃなくてバットマンみたいに大富豪のお坊ちゃまが苦悩するマスクヒーローになる場合もありますが。

　我が国で有名なのは仮面ライダーとスーパー戦隊ですが、成り立ちが少し違いますよね。

　まず戦う相手が、アメリカの場合、「爆破大好き、マシンガン大好き、社会の糞野郎」とか、「テロ宇宙人・テロ超能力者」だったりするのに対して、我が国は基本、「世界征服を狙う局地的悪の秘密集団」ですからね。

　だから見てるとアメリカでは、アメコミヒーローと大衆の間の隔壁の厚みが薄いってゆーか、時々、ある種の狂気に陥った人はそのまんまアメコミの世界に突入するみたいですね。

　しかも結構、「悪役」の方で活躍したり、、。
　で我が国で、多く発生するのは「キャベツ仮面」（笑）。
　（まあ時たま伊達直人が登場して伊達ブームの力によるプチプチ善意の波動で国内を満たしてくれますが。）
　尖閣とか竹島問題で「中国・韓国、やっつけてしまえよ！日本はホントは強ぇ～んだぞー！」って日々、内弁慶な怒りの炎に身を焼かれてる人たちがいれば、片一方ではこんなキャベツ仮面もいる。
（ちなみにchikaはこの学生がやってるコトが、「ヤッター！次はこんな奴見つけたぜ。みんなで吊し上げようぜー」レベルに該当する程のコトだとは思ってないです。このキャベツを刻まれてトンカツの下なんかに敷かれたら嫌ですが）
　このすぐに「煽られる体質」と、「移り気脳天気さ」のバランスが、現代日本の風向きのツボじゃないかと最近思います。そんなシリアスじゃないのがツボでいいの？とは思うんですが。

　東京五輪だって前回候補したときは国民の支持率の低さで駄目だったんでしょ？

　その否定派の方の理由聞くと、凄く理知的でクールな回答が多かったような気がするんだけど、あれ以降、開催に宗旨替えする程の、何か状況として現実的な大きな変化があったのかな？
　で今は、「日本国中が五輪招致決定で大きな歓喜の渦に」ってコトなんだけど？
　小泉人気しかり、民主人気しかり、「反原発→なし崩し→原発推進安全神話→原発事故発生→反原発→なし崩し→原発推進」サイクルしかり、、ホント、日本ってスゲー国ですよ。キャベツ仮面と伊達直人しか発生しないわけです。
　でもこれって、この国がまだ辛うじて平和だってことなのかな？