失われた過去を求めて
電王、なんだかストーリー展開の訳が解らないのに感動的です。未来のイマジン世界への繋がりを断ち切る隠されたポイントって、てっきり良太郎自身だと思っていたのに愛理お姉ちゃんだったのですね。
しかも侑斗との恋愛がらみで、、でも電王って、SFなんかで通常用いられるタイムパラドックスルールを大きなところで完全無視してるので、SF小説で幼少期を通過したchikaには愛理お姉ちゃんの出番の理屈がほとんど理解不能なんですが(笑)。
それにしても愛理お姉さんの過去って、現在の白痴美的な現状とちがってジャンヌダルク的とゆーかマザーテレサ的と言うか世界を背負う人的でとってもグレートだったのですねぇ。
で、この愛理お姉さんを演じている松本若菜ちゃんの過去の方も露わに。
若菜ちゃんて、あの奈美悦子さんが鳥取のスーパーで“一目ぼれ”してスカウトしたんだって。長い芸能生活を誇る奈美さんが今までかって見たことのないオーラを放っている美女を見つけた思いに鳥肌が立ったってゆーんだから、その時はどんなのだったんだろう?
確かに若菜ちゃんって一昔前の「映画女優」って感じの美貌(だれよロマンポルノってゆーのは)の持ち主ではありますよね。上京後、彼女が新宿のうなぎ屋でアルバイト中に、明石家さんまさんとか吉本興業のお笑いさんの間で“伝説の美女”と騒がれてたって話、頷けます。
その他、今週はもう一つ失われた過去が急浮上、蝦頭でも取り上げた使用済みの下着を民家に捨てて逮捕された押谷和夫被告の過去。残された証拠品にあった、体液がらみのDNAで二つの事件が時を超えて、時効一年前に繋がるなんて、完璧、小説の世界、、、でも小説を完全になぞるってゆー事件ってのは、現実の残滓がそこに読みとれないのでかえって不気味ですね。ある意味、人の妄執の上になりたつイマジンみたいな存在?
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