saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

地獄の果てまで楽しい買い物依存症

 バリ滞在3日目、今日は昨日のボロブドゥールツアーの疲れを癒す意味も含めて近場中心のショッピングディ。
 と言うかショッピング大好きな相方の為の日です。(一方で今日はハリ・ムルデカ、つまりインドネシアの独立記念日。この日、日本の敗戦を受けて、若きスカルノが独立を宣言し、オランダとの独立戦争を経て、悲願の独立を勝ち取ったという日なんだけどね。)
 ショッピングと言えばどの国に行っても大型免税店でしょう。つまりDFSギャラリア、、ここには主要ホテルへの送迎シャトルやタクシーがあって便利なんですよね。
 ホテルの玄関で行われている独立記念日の式典を後目に、ギャラリアに向かうタクシーに乗り込みました。
 ・・でもバリに来たら迷わずブルーバードタクシーを利用して下さい。ここはかなり安心だと思う。
 なんでこんな事を書くかというと、ホテルで呼んで貰ったギャラリアへの無料タクシーはメーターが無かったのね。
 ギャラリアへの道すがらにある「遊の湯」と日本語で書いてあるスーパー銭湯を通過したあたりで、運転手さんが、しきりと話しかけて来て「お前達はナナミを知ってるか、おみやげ買うならナナミにしろ安いぜ。ギャラリアのおみやげ品はなんでも高いんだ。」と言って来るわけ。
 ああ、これはバリ到着一日目の再現かなとか思っている内に、こちらが何も言ってないのにタクシーはナナミへ横付け。
 一昨々日の角・森進一の件があるのでむかついたから「ノーノーアイムゴートーギャラリア、ナナミ、ノー!」と、相方と口を揃えて言ってやったら、ドアマンよろしくすっ飛んできた顔色の悪いナナミショップのお兄さまが、開けかけてくれていたタクシーのドアを怒ったようにバッタン!!
 もーっいい加減にしろちゅーの。日本人はカモばっかしかい!!

 ギャラリアのパンフレットによるとギャラリア店内で安全かつリーズナブルな両替ショップがあると書いてあったので、そこへ行ってレートを見たら、なんと今朝ホテルでチェックしたレートよりまだ悪い。
 ざけんなよって感じでギャラリアは下見程度にしておいてクタに移動する事にした。歩いたってしれている距離。
 所が交通量が激しすぎて対岸に渡れないのだ。しかも横断歩道が見渡す限り何処にもないと来ている。
 結局、chika達はこの道路を横断する為にタクシーに乗る事になった。でもそのお陰でブルーバードという一番まともなタクシー会社を発見したのだけれど、、。

 クタは「言い掛かり」の街、こんな街は早々におさらばしてレギャンへ、SUWOジュエリーでバリっ子の綺麗な身体の映ったポスターに見とれながらネックレスを購入。
 相方はそこら中でビーズネックレスのガラス玉とかを買い集めている。レギャンはやっぱりサーファーの街なのね。そして今度はレギャンに小一時間ほどいて更にタクシーで北上しスミニヤックへ。
 バリに行ってタクシーの運転手さんにスミニャックのアシタバ(バリ籠アタ製品の店)に行ってと頼むと必ず馬鹿にされる。
 「アシタバ?なんであんな高い店に行くんだ?日本人は決まってアシタバだ、、。あんなの市場に行けば無茶安く手に入る。」まあそんな感じ。
 サヌールのアシタバ本店に連れて行くツアーの説明だって「日本人はまあ間違いなく(決まって)アシタバで大量に籠を買っていきますね。」と実にクールに言う。
 時々、頭に来て「でもアシタバのは作りがしっかりしてるから」みたいな事を言っても全然相手にしてくれない。
 もしかして日本人観光客の知らないところで製品としてのクオリティはアシタバ並みで値段は地元価格みたいなショップがあるのかしらんといつもアンテナを張り巡らせているんだけれど未だにそんなものは見つからない。
 あるいは製品のクオリティと言ったって所詮はコストとのバランスだからそれがバリ人から見ると余りにもつり合っていないのかも知れない。
 例えばバリの南部に宿泊して「何か食べたいんだけど、おすすめは?」ってタクシーの運転手さんに聞くと十中八九「ジンバランの屋台」に連れて行こうとするのとよく似た構造なのかも知れない。
 まあ個人的にはスミニャックのアシタバの店主の妙なエリート気質が嫌いで(結構きっちりしたシャツにスラックスを身にまとってるクセに足下はスニーカー、、数年前も同じ格好だった、、。)運転手さんにも「そうだよねー。」とか同意したい部分もあるんだけど、製品としてはやっぱりデザイン的にも作りの精度もアシタバのものよりいいものを見たことがない。
 ・・・で結局、相方はまたまた数点アシタバでバックや何やらを買い込んでしまったんだけれど、、。

「さー今度はジェンガラ・セラミック、買うぞー。チカあんまり買ってないじゃん。もっと買い物しなよ。」
「またまた、chikaが買うと自分が買いすぎなの安心するんだろ、、駄目だって、自分で制御しなきゃ。デザインは日本の方がいいんだから仕方ないよ。まあchikaもジェンガラで何か買うよ。」 
 初めてバリでジェンガラ・セラミックの本物と出会った時にはちょっと感激した。日本の陶器だって相当なものだけれど、ジェンガラ・セラミックには工芸技術やデザインで計り知れない独自の感性で造形された部分があるからだ。
 もちろんジンバランのウルワトゥ通りにあるショウルーム(お洒落な美術館みたい)や、高級ホテルのレストランなんかでジェンガラ・セラミックと触れる場面が多いという事実も、プラスアルファとしてのポイントに上げられるけれど。
 バリ絵画にしてもその歴史は決して古いとは言えない。けれど、そこにはその歴史の浅さを充分に補ってしまうほどの創作上のユニークさがある。
 一言で言ってしまえばメタというか、ありとあらゆるものがトランスホームして行き一つのイメージ、つまり「生命」に行き着くという行程が、そのユニークさを支えているように思える。
 そんなバリ絵画にみられるユニークさを「バリ流」に洗練して見せたのがジェンガラ・セラミックなのかも知れない。
 ジェンガラ・セラミックの場合、同じモノを買っても目で見て判るくらいの個体差がある。個人の陶芸作家が作る作品ではないのだらから、同じ質感や色、大きさのものを揃えたいというニーズだって当然あるだろう。
 でもバリ島の人々の考える「同じ物」「違う物」の概念が、chika達とはかなり違うという事は一度でもバリを訪れた人なら何となく理解出来ると思う。
 chika達が「同じモノ(製品)なのに、こんなに違うの?」と問うても「違わないだろ、同じじゃん、第一、何でそんな事気にするの?」という答えが返ってくる筈だ。かといってバリの人たちが精密な作業が出来ないわけでは決してないのは、バリで見受けれらる工芸品や絵画の中には驚くほど緻密なものが存在するのを見ても明らかだ。
 ジェンガラ・セラミックの温かくてやさしい質感やどことなくユーモラスなその外見はそんなバリが育んだ一つの表現なのだろう。・・・でも日本の食卓や居間に合うかどうかは別問題なんだけどね。
 この日、chikaは弟のお土産用に、真っ赤な上を向いて口を開けた蛙を買った。バスルームに歯ブラシやチューブを入れる置物に丁度よさげだった。
 相方の方は問屋が開ける位の食器類を買い込んでいるのだけれど彼女の場合、それが生き甲斐みたいなものだから、、ね。

 お昼ご飯はジンバランの海岸沿いにあるシーフードレストランで海を眺めながら又、又、ロブスターにビンタンビール。一体、バリにいる間に何匹のロブスターを食べる事になるのだろう?

 この日は日程に余裕があったのでホテルに帰ってからはプールで水遊びをした、水深が1.7メートルほどで、二人とも、浮き輪を持って来なかった事を凄く後悔、、。
 欧米人の女の子達が夜のプールでシンクロのまねごとをして遊んでいたけれど、水中照明のせいで妖精のように見えた。
 最近、日本の女の子達もスタイルが随分良くなって来たけれど、こんなのを見ると、まだまだだなぁと思う。

 chikaが今、一番関心があるのは今度の衆院選。劇場型犯罪の次は劇場型選挙ってか。「この総理にしてこの国民あり」って言われそうだけど、こーなりゃ楽しまなきゃ損って感じ?
 マスゴミに自分をどれだけ晒せるか、それが全てなんだよ。っていう確信のもとにホリエモンは行動してる筈だし、そういう意味じゃ小泉だってヤッシーだって同類項だけど、そんな人間と未だに地域利害で先生様を大切にしてる旧世代のバランスシートがいつ崩れるかってゆーのも見てみたいしさ。
 ジェンダーがらみで「狙った演出」で凝ってるなぁと感心したのは、自民党が衆院岐阜1区の野田聖子元郵政相にぶつけたエコノミストの佐藤ゆかりさん。ゆかりさん自体は「ジェンダーの問題ではなくて、政策をしっかり焦点に当てて」なんて言ってるけど、所詮は色物対決。
 堀江シャチョーとかは笑ってしまったけど、これは同じ色物でも綺麗な演出だなと(へへっ個人的に佐藤ゆかりって好みだしぃ、女王様して泣かしてやりたい。くーっその時の征服感想像するだけで、、)。・・・まっ、政治はエンタメじゃないんだけどね。

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!