saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

仮面ライダービルド第5話 「危ういアイデンティティー」

 違う畑で活躍している脚本家さんが、ある程度「仮面ライダー」という歴史やシリーズの内容を理解した上で、新しい課題意識を持ってライダー作りに参入してくれるのは、とても良い事だと思う。
 時々、「、、違うだろう、それ」って人も過去にいた事も確かだけど(笑)、外の血の導入は、ポイントに填ると、ホントにかなり良い結果をもたらす。

 それと最近、海外の連続ドラマなんかを意識して脚本を書いてるなーって思わせる人もいて、仮面ライダーって、意外と、そういうタイプの人が、自分の試したいことも盛り込みながら取り組むにはピッタリのモチーフなんだよね。

 なにせ世界観は玩具etc販売という枷はあるものの、そこを上手くクリア出来る設定をこさえれば、あとは自由に出来るんだから、25分×1年という長さが苦にならない限り、好き放題出来るんだから。
 ビルドは、今の所、その成功ケースに入るかなぁって予感。

 それと冒頭の二人の掛け合い形式のあらすじ紹介見てて(聞いて)も、ようやく主役のお二人も落ち着いて来て、かみ合い始めたかなぁって感じ。
 今まではお笑いグランプリに初出場の若手二人が、前につんのめってって勢いで突っ走ってるって感じが、、、うん、ちょっと観客席の方を目で見ながらに、なって来た?

 でも相変わらず龍我は、自分の無実を晴らしたいだいけの猪突猛進ぶり、アニメキャラに登場するオレオレオレ!の描写だったけど、まあこの龍我の性格を利用して話を展開させるんなら仕方ないのか、、、とは思いつつ。
 一方でスタークブラッドスタークとかの陰影有りキャラ出してくる余裕あるんだから、龍我キャラはやっぱもちょっと手を入れた方がいいと思うんだけどなぁ。

 って事で話の方は、冒頭数分でマスターの謎とか戦兎との記憶喪失とかチャッチャと説明されたんだけど、あれどう見てもみんな嘘ってか引っかけだよね?
 いや、そう思わせて実は、今回の説明のまんまっていう仕掛けなのかも知れないけど(仮面ライダーアルアル)、普通のドラマだったら、あれは嘘な筈だし、ビルドは「普通のドラマ」だから、きっと「ホントは、実は、」って展開が待ってるはず。
 ビルドの場合、そうじゃない方が返って吃驚、、ってゆーのが、来週へのお楽しみ(笑)。

 

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仮面ライダービルド 第4話 「証言はゼロになる」

 今回のエピでchikaがビルドに対して感じていた微妙な違和感の原因が分かったような気がした。

 それは龍我のキャラクター付けの際にみえる「強引さ」なんだ。
 どうやら脚本は龍我を、アニメに登場するような筋肉バカにしたいらしい。
 これはずっと前の「鎧武」で散々書いた事だけど、アニメに用いられるキャラ付けと、実写ドラマのキャラ付けとでは、微妙な差が根本的に差があって、どちらがどちらの方向に寄せるにしても限界があるって事なんだよね。

 つまりアニメキャラは際限なく脚本の思い描いた人物に寄せて行けるけど、実写の場合は、そこに生きた人間の役者さんの息吹が必ず加味されて、脚本の狙いとは違う化学変化が起こるって事。

 で実写ドラマの場合は、それが凄く重要で、ある意味その作品が躍動感を持つかどうかは、脚本がそこん所を、どれだけ掴んで書いてるかって事なんだよね。 武藤将吾脚本が、そこを失敗するとは思えないんだけど、何故か、龍我キャラに限っては、実写の中に、1人アニメキャラが投げ込まれる感じがするんだよね(笑)。
 で逆に、戦兎の方は人間的な描き込みというか、陰影の付け方がタップリ過ぎと言うか、、。

 あの電池実験とかさ、戦兎の他の人間たちへの間合いの取り方とか、何なの?大人過ぎない?って感じ(笑)。

 兎に角、戦兎に比べて龍我が異次元の直情型の筋肉馬鹿すぎ、格が違いすぎて、これじゃホントに面白いバディものにはなんないよ(笑)。

 ああそれとマスターの正体が、宇宙飛行士だったてのは、ちょっと吃驚。
 洋画SFには結構、そういう話があるね。
 宇宙に飛び立った宇宙飛行士が超常体験するとか奇妙な病気になるとかって奴、それでもって新しい能力を持つんだけど、それが返って危険で、、、うーん、どうなんだろう?どう引っ張り込むんだろうね?

 ビルドって全体の引っ張りとしては「進撃の巨人」型なのかな?

 パンドラボックスの謎を中心におきながら、敵・味方・傍流の各陣営の人間模様を描いていくって感じ?

 とにかく、色々、普通ーに面白くなる要素が満載なんだから、早く「こなれ」感が欲しいなー。

 

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仮面ライダービルド 第3話 「正義のボーダーライン」

 おーっと、危うく感想が周回遅れになりそうだった(汗)。
 今度のライダーって、そういう部分があるなー。

 つまり「普通のアクションドラマ」みたいな。

 普通にやってて、普通に面白く、普通に終わっていくとゆー(笑)。

 いやそれが、仮面ライダーシリーズにおいては実に珍しい事だって言うことは充分判っているんだけどさ。

 そうそう今回、何が吃驚したかって、主人公二人が別行動をとって、二人が違う場所で物語を展開してるって事。

 いや別に、これも「普通のドラマ」では珍しい事はないんだけど、ライダーの場合は、カメラ視線が主人公から離れるって事はほとんどないからね。
 これに近い印象なのは、やっぱ一番ドラマ度が高かった「龍騎」くらいかな(もっとも龍騎は普通のドラマじゃなかったけど)?

 でもなー、前にも書いたけど、ビルドのコントパート?軽いテンポの乗り突っ込みが、どうも肌に合わないってか、歯が浮いちゃって集中しきれないんだよな。

 あーゆーのは難しいな。

 受け手個人の肌感覚の問題だろうし。
 そうそう最近、終わっちゃったけど瑛太の『ハロー張りネズミ』でさえ、最初は、あの「洒落た会話」について行けなかったもんなー。

 まあそれなりの充分キャリアの俳優さん達がやってるノリだから、途中からキチッと世界観に填っていいムード作ってたけど、ビルドもそうなるかなー、、。 ビルドの場合、余裕がなくてコントぽい会話を勢いよく目一杯やってるから見てて恥ずかしいんだよね。
 いや、きっとこれは自分が慣れるか、そのウチ、役者さんたちがこなれて来る!と期待の心だ。
 それとなー、ビルドの変身のギミックなー、あれ見てて久しぶりに「何、もたもたしてんだよ。スマッシュもこの隙にやっちゃいな」みたいな感覚になったなー(笑)。

 それを言っちゃいけないお約束なんだけど、それでも言ってしまう、大仕掛け(笑)。

 まあ色々書いたけど、今度のビルドは、間違いなく普通に面白いと思うよ。
 これで話の展開が飛んでもない所まで行ったら、大成功。
 つまり「勝利の方程式」を掴んだって事だね。

 

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仮面ライダービルド 第2話 「無実のランナウェイ」

 ライダーシリーズで初の女性怪人は、「蜂女さん」ではなかったかと思います。
 ・・って本郷猛の時代ですyo、、その後、暫くしてライダー文化が花開くんですが、その中で結構、「無理矢理、怪人に改造された女性」とかのパターンも登場してくるんですね。で、悲恋物。

 石原氏以外のコミック版のライダーとか、劇場版とかetcでそーゆーのが、話としてポチポチと登場してました。

 今回のエピは、その辺へのオマージュなのかなぁと思ったり。

 しかし展開スピードが速いなぁ、この辺は、エイグゼイドと一緒。

 普通だと、このエピで2話から3話くらいは稼げる筈だし、持ってくるタイミングも1年間の中盤の早い目とか、下手したら後半だよね。
 それを人物設定のダシにして、チャッチャッと通過しちゃうんだ(笑)。

 まあ「進撃の巨人」設定とか、他に色々、ありそうだから、このスピードで行けるんかも知れないし、第一、エグゼイドはそのスピードで、1年間やりきったからなぁ。
 マスターのオッチャンは、どうやら宇宙人関係者ぽい(神様までは手を広げないだろう)し、仕込みは充分って感じか。

 あと俳優さん達の演技の方だけど、妙に達者みたいに見えて結構、隙があるから、コント乗りのシーンは、なんとなく見てて恥ずかしい感じがしたな。

 エグゼイドのコント乗りの時は、皆さん初々しいのに見てて恥ずかしい感じがしないのは「一生懸命さ」が、素直だったからか?

 まあこれもその内慣れるだろう、、。

 って赤楚衛二君、アマゾンズの時の方が演技上手かったような、、単に露出度とか演出の違いでそう見えるだけなのか?

 未だに彼のアマゾンズの長瀬のギラギラを憶えてる自分としては、格上ぽい桐生戦兎の下についている万丈龍我役になじめない。
 だってマナゾンズの長瀬って、脇役中の脇役、単なるお邪魔虫なのに、スゴイ存在感だったからねぇ(笑)。
 ビルドがバディ物としての側面が強いのなら、もうちょっと、戦兎と龍我の関係性を整理した方が良いような気がするんだけどなぁ。
 例えばカブトの天童と加賀美なんかは、上手い整理の仕方してたな。

 、いやちょっと桐生キャラが天童に被ったもんでそう思ったんだど。

 まあ何にしてもまだ始まって2回目だもんなぁ、、それで此処まで話題を提供してくれるんだから、逆に期待しても良いって事だよね。

 

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仮面ライダービルド 第1話 「ベストマッチな奴ら」

 「進歩って言うのは一直線じゃなくて螺旋を描いているんだ。」って話を思い出しましたね。
 いやビルドが、進歩してるかどうかは別にして、見た感じ、これって昭和仮面ライダー1号2号の螺旋階段の、上の位置じゃないかと。
 ビルドはてっきり、エグゼイドの路線というか「やり口」を、引き継ぐ形で展開されるものと思ってたんで、ここに来て、「こう来るか!」と意外でしたね。
 ってか、今の時代、これやられても、まったく新しい話に見える人口の方が多いんだろうな(笑)。

 それに藤岡弘佐々木剛みたいな暑苦しさは、今度の新主役のお二人にはまったく感じられないし、でも設定は、同じ。
 本郷猛も優秀な科学者だったもんなー、髪の毛、ピコピコはなかったけど(笑)。
 ああ、それと蝙蝠男な、、、あの辺の主役敵役含めての「改造人間」の近似値ぶりまでオマージュしてくるとは、今までの名前弄りだけの「似非オマージュ」とは、本気度がかなり違うみたい。

 そうそう、ビルドが始まる前から気になってる万丈龍我こと赤楚衛二君だけど、仮面ライダーアマゾンズの長瀬役よりソフィスティケイトされてるってか、ギラギラ度が多少落ちてるような、、でも一応、ビルドはお子様対象なので、これくらいで丁度かな?てか長瀬テンションでやってたら主役を食っちゃうし(笑)。
 それと桐生戦兎やってる犬飼貴丈君のイメージってパッと見、植物系なのに、意外とワイルドだったり、不思議な持ち味してますよね。

 俳優さんの起用も「ベストマッチな奴ら」って感じで、今後、この二人のバディぶりが楽しみ。

 ここだけは昭和初期ライダーへのオマージュ止めて、1号2号みたいな独立した大人同士の共闘関係じゃなくて、もっと二人の関係性を弄り倒して、楽しませて欲しい所ですね。

 脚本、書いてる武藤将吾って人、映画の「クローズZERO」やった人でしょ。

 一年間、長丁場だけど、この世界観ならなんとか腰折れせずに、やってのけそうな予感!楽しみです。

 

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仮面ライダーエグゼイド 第45話(最終話) 「終わりなきGAME」

 普通ならあれやこれやと感想が書ける筈の最終回なんだけど、実際の内容は、実に平坦にまとめて、あっさり終わっちゃいましたね。

 なんだかまだ来週もあるんじゃないか?みたいな(笑)。

 ってか「ビルドへの繋ぎが見事だった」とか、「劇場版のエンディングの方が盛り上がるんだろうな」とか、「黎斗のスピンアウトムービー弾けてそう」とか、なーんか、その地続きプリ・繋ぎブリに、これはこれでスゲーな、とは思いましたけど。

 それでも永夢がデータ化しちゃった被害者達の名を次々と諳んじる場面(何かのパクリなんだけど、元が思い出せない)とか、最終回でしか出来ない事はちゃっかりやってるし、つくづく芸達者やのうって感じ。
 でもその芸達者ぶりが、エグザイドの最大の欠点でもあったんだけどなー(笑)。

 欠点だけど、こーゆースタイル、ライダー脚本では「お初」だったからOKだったけどね。

 もし二回目に、このパターンでライダーの脚本が回ってきたら、もうアウトだでしょ。

 もうちょっと工夫しないと「突っ込まれる前に、面白さ連打で逃げ切り」作戦では、二回目は通用しないよ。

 でもこの最終回、データ人間(バグスター人間)については、最後上手に誤魔化したなー「~のように見える症状」とかな(笑)。

 普通、まともな倫理展開してたら、人間の実存の意味とはか、何かみたいなスゲー重たい展開になって、「俺達がなんとかします。だって俺達、医者なんだから」みたいな格好いい括りに持って行くのは絶対無理なんだけど。

「~のように見える症状」ならなんとでも言えるよ(笑)。
って事で、最後まで「誤魔化された」感じのエグゼイドでした。

 しかし脚本展開では、エグゼイドってライダー史上の新機軸であった事は間違いなし。

 

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仮面ライダーエグゼイド 第44話 「最期のsmile」

 てっきり、パラドで「泣く」のかと思ってましたが、ポッピーの方でしたね。

 女優さんって、こーゆー役所やると滑らないないし、ベタだけどしっかり泣けた~。

 そのお陰で、パラドは万を期しての覚醒・自己犠牲だったのに、至って普通に退場しちゃいましたね。

 ここは1話で一人ずつ退場すべきだったかも、おまけに今回はビルドの顔見せまでやってたし(笑)。
 最終回前で詰め込む内容がなくて水増しの連発みたいな事じゃないので「不快」って事はないんだけど、ここまで詰め込むなら、もうちょっと構成を考えても良かったような(笑)。

 あっそうそう、つい最近までCRチーム内で最年少のくせに、妙にハードに悟りきった永夢が、ポッピーの散華の前に元の泣き虫永夢に戻ってたり、昔の悪役ぶりが見る影もない真面目青年パラドとか、キャラの成長というよりブレっぷりがMAX露わに出ちゃった最終回前だけど、敢えてそれは批判しないよ。

 だってそれがエグゼイドなんだもん(笑)。

 それと正宗社長、やるなー!

 「君たちの運命は、バッドエンドだ」(笑)。

 なんだかわけわかんないけど正宗社長のダイハードぶりが好き!
 そんな正宗社長に対抗できるのは我らが檀黎斗しかいないでしょう。
 あのー、不謹慎だけど、黎斗のライフ保有数がめっきり少なくなってるのは、最終回に向けての高橋脚本の「仕込み」だと勝手に想像してます。
 最後に檀親子の確執が、、、ああ、そーゆーのは高橋脚本に期待しない方がいいか、でも黎斗を何かの形で絡めてくるのは確かだと思うんだけどなー。

 

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ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!