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saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

仮面ライダー鎧武 第40話 「オーバーロードへの目覚め」

 「鎧武の脚本が深夜アニメなら良かったかも知れない」と、プププでいつか書いた事がある。
 でアニメのサイコパスがそれに近いらしい。
 らしいというのは、草稿が別の二人の作家で担当され虚淵氏がそれを元に脚本を書く形だし、なにより総合的なまとめ役として『踊る大捜査線』の本広克行氏が関わっている所が、鎧武との大きな差になっているように思うからだ。
 台風シーズンだからそれに習ってゆーと、ドラマのような共同作業作品においては、脚本も含めて実働的に関わっているスタッフは台風の本体そのもので、自分自身はグルグルと渦巻きのように回る事が出来るけれど、その進路は自分自身では決められないのではないかと思う。
 進路あるいは、出来上がった物への評価は、マクロの天候とゆーか、時代そのものが決めるのだろうけれど、その時代を読んで舵取りをするのはプロデューサーに当たる人間なのだろう。
 その点で言って鎧武は迷走し、サイコパスはそれなりにお馴染みのコースを辿る、いわいる夏の台風らしい台風になったようだ。

 って随分、嫌味たらしい出だしになったけれど、今日はアニメ・サイコパスの視聴中に、「なるほどね」って思ったエピソードがあったので、それを先に書いておこうと思う。
 サイコパスはいかにも深夜アニメらしく、「残酷な」シーンを実に・あ・っ・さ・り・描写している。
 なんというか「残酷」を目の前にポンと置く感じ。
 よく知らないんだけど、この辺りが虚淵脚本の真骨頂なのかな?と想像したりするんだけれど、サイコパスの場合は、そのポンと置いた残酷さが、上手く話の流れの中に回収されているように思う。
 鎧武の場合は、そういった残酷さが投げ出された感じで、回収もされず、ただ空中で浮かんでる、、、そりゃ腐臭もかすかに漂うよね。
 思い返せば、割れた岩に押しつぶされて殺されたシドとかにそれが良く現れてる、シドって一体なんの為に登場させたのかが判らないまま、死に様だけが妙に悲惨という感じだもんね。
 最近、鎧武を見てて一番、心にこたえたのはミッチの「黙ってろよ クズ」の台詞。chikaはこーゆーのに凄く耐性のある人間なんだけど、この台詞についてはすーごく、嫌な感じがした。
 創作物に過ぎないドラマを見て、ドヨーンと内蔵にこたえるような「いや」な感じを受けるって、相当だと思う。
 普通、仮面ライダー見てて、感じるのは「前向きな感動」でしょ(笑)。
 つまり物語の構造が、そういう構造になってしまっている。
 逆に、こんなふうに負の感情をビシビシまき散らすような物語を組み上げるのは、それを意図的にやろうとするなら、とても難しい作業になる筈なのよね。
 作家の平山夢明氏なんかは、そーゆーのがとても上手いけれど、あれはあれで巧みの技でやってるって感じがするんだけど、正直言って虚淵氏の場合は、無作為で今の鎧武になっちゃったのではないかとゆー気がする。
 chikaがサイコパス見てて「なるほどなー」って感心させられたのは、常守朱がいくらドーミネーターを使用しようとしても槙島聖護にはそれが効かないとゆーシーン。
 免罪体質者、、うーん、実に上手いステップボードって仕掛けを考えたものだ。これに「シビュラシステム」の正体を絡ませる、、、なるほどね。こういう大きな枠組みがあるから、人がボコボコ爆発したり、死んでいく描写の残酷さを、主人公達の生きざまの濃さに落とし込み、すり込んでいけるワケなんだ。
 で、鎧武では、そこん所が徹底的に足りない。
 今回、40話では未だに主人公が、自分の戦う理由を反問するエピソードを延々とやっているわけだけど、これで何回目?

 しかも一度は忘れ去れた「人間インベス化」設定の焼き増しバージョン。理屈の上でも、なんか何やってるんだか、何悩んでるだか、なんにも頭の中に入ってこないし(笑)、chikaって頭悪いのかしら?

 今更、「オレが鎧武じゃなくてインベスになってたら」とか「お前が世界を救おうと巨大な力を手に入れたら、化け物となったお前に対して世界は排除の論理を働かせるだろう、それでもお前は戦うのか」とか、・・・今更、最終回間近になって何やってんだよ。

 それは仮面ライダーブレードで一回、派手にやっちゃったから(しかも上手に)、2回目は駄目なの。同じコトしたいのなら、もっと仕掛けを考えなくちゃ。今だと「前より暗くて悲惨に」だけでしょ(笑)。

 言っちゃ悪いけどさ、「永遠の0」書いた百田尚樹氏のあざとさを見習った方がいいよ。

 臆病者の宮部久蔵は最後の最後に「特攻」に行ったんだよ(笑)。それで「永遠の0」読んでる人間は「嘘くせー」とか思いながらも涙流すんだよ。

 「今までとは違う仮面ライダー」とか言ってグダグダを書く前に、あの仕掛けの腹黒さを見習った方が良いよ。
 ってコトで 仮面ライダー鎧武 第40話「オーバーロードへの目覚め」の感想はお仕舞い。
 ホント、何にも頭の中に入ってこなかった。入ってくるのは佐野岳君の熱演のみ。

 所で彼って凄く痩せてきてない?
 佐野岳君みてると脚本がマシだったらなー、、ってつくづく思うよ。

 まあ役者人生とすれば、今回得だったのはミッチやった高杉真宙君でしょ。

 オダジョーが「仮面ライダークウガ」を黒歴史として捉えようが捉えなかろうが、彼の認知度を上げたのはクウガだし、彼みたいに実力が付けば、クウガを「黒歴史」扱いするコトが返って有効打になるんだからさ(笑)。
 高杉真宙君もいずれ「あの黒ミッチ、凄かったよね~」とか言われたりしてね。

 でも、今の「鎧武」では、頭悪いだけの紘汰やった佐野岳君は「ああ、あのアクションが抜群に旨かった人ね~」で終わる可能性大だよ。

せめて最終回に向けて佐野岳君が「オレ、この役やれてホント良かった~」って心から思えるような話に盛り上げてやって欲しい、よ、ホント。

 

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