saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

特撮でやりたかった事

saienji2005-04-10

先日、仕事が早く上がってマンションに辿りついたら「フェリーニ8 1/2」がTVで流れていた。深夜というより早朝に近い時間帯だったので、音声を出さずにマストロヤンニの色気のある駄目男ぶりをぼんやり眺めていた。
でもフェリーニ監督の映画を「TVでぼんやり眺める」なんて、凄く贅沢な時代になったものだ。
そうそう、今は「贅沢」をどう味わうか・どう利用するかっていう時代なのかも。
例えばTV特撮ヒーロー番組では、ウルトラマン・仮面ライダーなんかは、もう全世代がその基本的な世界観を認知してるわけで、時代の推移と共に「過去との比較」が可能になっている。その時に一番、考えられるのは「特撮技術」の進化とそれに伴う作品作りのクオリティの相関だと思う。
時々Webを流していると「昔のウルトラマンの足下にも及ばないネクサス」だとか「ライダーのコアは改造された人間の悲哀とヒロイズムの結合であって」等々、昔を懐かしむ形での「評価」をよく見る。
でも正直言って、特撮は年々進化してるわけで「特撮番組」である以上、昭和ウルトラマンや昭和ライダーの方が、脚本上でもビジュアル上でも、今を上回っているなんて事はありえないと思う。
それでも「昔の方がいい」という意見がなくならないのは「特撮でやりたかった事」が簡単に出来るようになった今、逆に「やりたかった事」がぼやけだして来ているからかも知れない。

そんな目で見ると響鬼は凄く「贅沢」な「特撮ヒーロー番組」なのだと思う。だって「子どもを導く大人の背中」ヒーローを通じて見せるっていうある意味、凄くまっとうなテーマを追いかけているんだから。
前回の放映では、万引き事件に巻き込まれた明日夢君の心理が今一、判らなかったんだけど、今日の台詞「ヒビキさんに会わせる顔がない」っていうあたりで、やっぱり彼が「人としてきっちり立ちたい」と思ってて、物語は明日夢君が「猛士」なり「鬼」へ絡んでいく形で展開されるのだろうと思う。
ところで香須実役の蒲生麻由ちゃんてやっぱり可愛いな〜。同じファッション誌のモデル出身で佐田真由美がいるけど彼女とは随分違うみたい(あくまで個人的な好みだけど)。
今日の香須実のパンツルックも際だってってモデルつーか、ファッションリーダーって感じなのに、役柄からは遊離した感じがしないのが良いところ。
演技力があるとまでは言っていいのかどうかは判らないけど、佐田真由美の「嘘だろ〜」みたいな部分がないのはやっぱり彼女の存在感なんだと思う。
ヒビキの中学時代の同級生、滝澤みどりさん登場しましたねぇ。ヒビキさんとの関係は、香須実との絡みは、、。気になる所です。

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