殺しのピアノ

またまたテレビ番組の感想を書いている。個人的には堀江社長とフジサンケイグループの場外乱闘すれすれバトルの方が旬なんだけれど、成り行きを黙って見守っているほうが、この問題がはぜた時に倍美味しそうなのでしばらく置いておこうと思う。
そんなこんなで「相棒・殺しのピアノ」が面白かった。最初から犯人が分かっていて主人公がそれを追いつめていくという、刑事コロンボを元祖に近くは古畑任三郎のパターンのエピソードだ。
時々、右京のキャラが古畑任三郎と被る時があるんだけどchikaとしては「相棒」の方が好きだ。古畑任三郎の場合は彼自身の魅力と犯人キャラの人物造形や二人の緊張関係でドラマを造っていたような気がする。
「相棒」の場合は今回のエピソードのように古畑パターンがないわけじゃないけど、その多くは「時代」に切り込んでいく展開で、それがchikaの嗜好に合うのだろう。
今回みたいな古畑パターンでも、右京は彼なりの「社会正義」で相手を切ろうとする所が硬派ぽくってスキだ。それとさり気なく凝ったカメラワークね。
冒頭の調律師幸田（吹越満）がクッラッシックをバックに風吹きすさぶ高原に立ち尽くすシーンは絵としてもなかなかのものだったけれど、これが最後の結末に実に巧く繋がって行くのには、ちょっと吃驚させられた。
まあ話自体は、良く組み立てられた推理ものだけど、多少出来過ぎの感じがしないでもない。「貴方に会う前から、貴方が犯人だと判っていましたよ。」的台詞とか、、。でも４５分枠一杯一杯謎解きでだれずに使い切ってるから見てて気持ちいいんだけどね。
これって堀江社長の起こした騒動を野次馬的に見てる楽しさと同じかなー。