仮面ライダーゼロワン 第12話 「アノ名探偵がやってきた」
今回の脚本は三条陸氏。ゼロワンって、漂流しだした感じだね。ゼロワンがスタートした頃の期待感なんか、もう影も形もない。
いや「面白くなくなってる」って、いうんじゃなく、ゼロワンって当初の世界設定に拘らなくなったあたりから、こなれて来て「いつもの平成ライダー後期だな~」みたいな感じで、ダラダラ見られるようになった。
でもここで重要なのは、「いつもの平成ライダー後期シリーズの並の一品」でいいのか?って事だよね?
一応、ゼロワンって新元号の「令和」を意識した作品の筈なんだろうし(笑)。
それにゼロワンって最初に立てた問題提起てか、世界観のエッジを立てる方向を死守して物語展開しないと、正直言って、あんまり独自性があるような作品にはならないんだよね。
chikaなんて未だに仮面ライダーゴーストなんて最低のライダーと思ってるけど、あれカルト性でいったらかなりの所まで行く作品だよ(笑)。
その方向でも、ゼロワンは及びそうにもない。
それとか仮面ライダービルドとか、あとで「ニッポンノワール-刑事Yの反乱-」の絡みで少し書くけど、あれってchikaの肌にはまったく合わない作品だったけど、すくなくとも最初から最後まで武藤将吾ワールドだったことだけは確かで、ある意味、唯一無二ライダーだったよね。
それに比べて今のゼロワンって、外側はユニークそうに見えるけど、中身は「気抜いてんじゃねーよ」って、感じになりつつある。
「こんなの他のライダーとどう違うんだよ。違うのはライダースーツだけかいっ!?」てな感じ。
まあこれからは、イズちゃん目当てにダラダラ見るつもりだから別にいいんだけどね。
で「ニッポンノワール-刑事Yの反乱-」の方なんだけど、感想書くのもアホらしい急展開につく急展開(笑)。
でも前にも書いたけど、「ニッポンノワール-刑事Yの反乱-」って、仮面ライダービルドの展開とそっくりだよね。
桐生戦兎と葛城巧が同一人物だったあたりの展開の使い回しとか、氷室幻徳ナイトローグキャラとかね、あれ、宮城遼一の正体となんとなく掠めてる感じだし。
まあ同じ脚本家さんなんだから、別のドラマでも、仕掛けや思考が似るのは当たり前なんだけど、それにしても、お金を貰って脚本書いてるって事考えると、ちょっと引き出しが少なすぎなんじゃないかと。
まあ致命傷は、「そんな警察ねーよ!」って事だな。(とにかく、最低限、なんかあったら机蹴ったり、人殴ったりする演出止めろ!笑い事じゃなく、あれ登場人物たちの幼児性しか感じられない。)
金城脚本のBORDERなんて、もとからあり得ない設定の警察モノなのに、見てると「アリだなー」って思ってしまうのと真逆な感じ。
って事で、今ふと思ったんだけど、金城一紀脚本で仮面ライダー作ったら、すーげーのが出来るんじゃないかなー。
金城さんって「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」みたいな、やや馬鹿目のドラマも書けるわけだから充分、ライダー書けると思うんだけどなー。