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ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

仮面ライダービルド 第48話 「ラブ&ピースの世界へ」

 タワー周辺にいる民衆たちの仮面ライダー頑張れ!!コールが、、、いやはやなんとも。
 この手のシチュエーションで、chikaが一番泣いたのはトビー・マグワイアスパイダーマン2ですね。
 暴走した電車を止めようとマスクを外して立ち向かったスパイダーマンに対する乗客の言葉で泣きました。
 ああこれがヒーローなんだなって、思いましたよ。
 「大いなる力には、大いなる責任が伴う」
 ヒーローとしての自分の苦悩と、ヒーローとしての社会との関わり、それがいつも問われてて、その答えを与えるように乗客の言葉がある。ワーン(泣)ですよ。

 

 ビルドの場合、このエピがラス前になるんですが、サブタイが「ラブ&ピースの世界へ」。
 そして場面的にはスパイディが電車を止めるシーンと対置されてもいいんだけど、どうも何かが違う。
 まあ趣旨としては、幻徳の花道を飾るのがメインなので仕方ないんだけど、やっぱりビルドって内向きの話だなって思わざるを得ないな(笑)。
 ラブ&ピースを主人公達は思い入れタップリに語り、喚き、散っていくんだけど、肝心のラブ&ピース対象の人間の姿が殆ど描かれていなくて、ただのモブに過ぎないから、ラブ&ピースがファッションモデルが着てる衣装みたいに見える。
 これって途中から(多分、戦争ネタを話の展開に投入した頃あたりから)武藤脚本に対して感じ始めた違和感なんだけど、最後はそれが満開に。

 まあ、他のライダー作品が、その点が万全だったかって言うと、そうでもないんだけどね。

 でも、他作品がそっち方面に話を寄せてなかったから、あんまりそういうのが気にならなかったのかも知れない。
 でも「ライダー!!頑張って!」って大衆に言わせるような内容を持った作品では、五十話の中に少なくとも二・三回は、怪人の攻撃に逃げまどってる一般人(大抵逃げ遅れた母子)を助けたライダーが「大丈夫ですか?」とかやってる場面が違和感なく入っていたような。
 ビルドの場合は、どちらかというと、リングの中に入って闘うライダーバトルを大衆が見てて「ライダー頑張れ!」ってパターンが多かったかな。
 カシラと三羽ガラスの関係は、ヒーローと大衆との関係を描きそうに見えたけど、結局、カシラかっこえーーー!の為に使われていただけだし。

 この微妙な違い、判って貰えるかなぁ(笑)。
 つまり嫌になるほど主人公ありきで、ただ脚本は、この主人公を、いかに魅力的に、燃えて見させるかって事に始終、執心してたかって事ですね。
 主人公の苦悩さえも、主人公の格好良さを表現する為のアイテムみたいな。
 でも、そういうのが見たかった人はビルドって大満足だったろうなぁ。
 chikaは、そーゆの、クローズ辺りで充分だと思うんだけど(笑)。

 

 でいよいよ次回は最終回、平行世界で世界をリセットするなら、カシラは故郷へ、幻徳は政治家へ、美空親子は元の鞘へって感じにして欲しいな。(最後まで物語を動かす事になるだろう龍我の扱いは難しいな、これは脚本家の領分)
 それで最後の最後に、桐生戦兎と葛城巧の関係をちゃんと感動的に整理して終わろうよ。
 ライダーだけはパート2がないのが、はっきり判っているんだから(笑)。

 

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