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ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

仮面ライダービルド 第41話 「ベストマッチの真実」

 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を見てて思ったんだけどマーベルの脚本ってつくづく緻密に出来てるなと。
 ただその緻密さが、全然、表面には出てこなくて、画面上でやってることは、只々超人バトルとジョークの応酬に見える所が凄いんだよね。

 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で表世界から追放されたキャップとかナターシャが再登場するんだけど、彼らの表情を見ると、やっぱり苦節10年、、、みたいな作りになってる。

 でもその過去が本編で表されることは全然ない。でもしみじみソレが判る。
 ・・・これが物語を紡ぐって事だなぁって感心する。


 で、これを成功させる秘訣は、地道に「ディテールを合わせる」って事。

 キャップの性格だと、こういう立場になってどういう行動をとるだろうかとか、人間だから、やっぱり多少は疲れたり傷ついたりするんじゃないかとか、本物の人間の感情を元にしてしっかり「ディテールを合わせる」。

 これは別にキャップに限らずスタークだってそう、、そういう圧倒的な人間理解に基づく「ディテールを合わせ」がバックにあって、画面上では只、ハチャメチャやってもOKになる。
 ここの所が、ビルドの場合、圧倒的にダメ(笑)。

 今回みたいな「ベストマッチの真実」の親子愛が垣間見える泣かせの小ネタを入れても、響かないのはそのせい。

 表面上、話が良く組み立てられていて展開も早いから、そこの所の駄目さが目立たないんだけど、「ディテール合わせ」は理屈上の辻褄合わせの連発だし、登場人物のエモーショナルな動きは脚本が彼らに与えた単一方向のものしかない。
 そのひな形は、姿や味見は変わっていてもやっぱり「クローズ」(笑)。

 今回だってさ、今まで極めつけの邪悪さが魅力だったエボルトが、今更「これが人間の感情ってやつか!?」なんて言ってもさ。
 あんた今まで充分、人間の感情を理解して手玉にとってたし、ある意味、一番、人間的だったじゃん(笑)。
 それとさぁ、武藤脚本、人間がネビュラガスとかパンドラボックスの光で好戦的になるって設定を下手に使いすぎだよ。
 それで結局全部、「やってしまった事への苦悩」だとか「償い」とかが全部ペラペラになって、結局、みんなイイ奴、戦兎は仲間思い、仲間・これ重要、みたいな話の方向に集約して終わりじゃん(笑)。
 『インフィニティ・ウォー』なんか、スタークは、差し迫っている危機を前にしてもキャップに連絡する事が出来ずに、結局、代わりに違う人間がやってたじゃん。これ人間アルアル(笑)。

 ディテールを合わせるってそういう事なんだよね。
 で今度は葛城忍の登場でしょ?

 また色んな事、こねくりまわして、又それを後付説明して、結局、熱血!仲間!希望!で全てが収束。
 疲れるんですよ、、。

 

 

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