仮面ライダービルド 第39話 「ジーニアスは止まらない」
未だにどう考えても、武藤脚本の書いてる「エボルトの遺伝子」の仕組みがよく判らないんですけど。
でも天才科学者の葛城巧にはそれが判るらしくて、「嬉しいだろ、愚かな人間に戻ったんだから」とエボルトのお墨付きをもらった龍我を、「エボルトの遺伝子、保持者」だと思っているらしいんですよね。
普通に考えると、龍我が時々見るエボルトとしての光景は、エボルトの残存記憶って事だと思うんだけけど、なにせ気合い一発で超人になっちゃう龍我だから、そこん所もよく判らない(笑)。
このエボルトの遺伝子問題のモヤモヤを引きずったまま、いよいよ物語も残り10話位まで来たんだけど、新たなモヤモヤ人物が一人増えましたね。
今回のエピでは、内海君、やっぱエボルトには復讐の為の擬装服従してるんじゃなしに、科学的好奇心からエボルトにひれ伏したとの説明でした。
えーっ!?内海君って科学者だったのー?って言うのが一番の驚きだったんだけど、確か今まで秘書官みたいな仕事をずっとしてたような気がするんだけどね(笑)。
なんか、キャラ設定がブレッブレッの様な気がするんですけどね。
いや良いんですよ。
内海君が急に葛城巧と科学論議をするバリバリ科学者になっても、そういうのはご愛敬だから。そっちより、気になるのは、彼の心根の方だよね。
ずーーと前に、内海君が幻徳に裏切られた時、戦兎に秘めれた優しい心根を見せた事があるじゃない。
あれですよ、あれ。
あれがあるから、皆も、内海君がエボルトに対して擬装服従したんだと一瞬思ったんじゃない?
ところがさ、蓋を開けてみると「科学者としての好奇心」なんだよ。
なんかキャラ分裂というより違う人間だよね。
で、そこでイラッとするのは、武藤脚本ってそういう矛盾が自分で判ってるから、補正をしれーっと入れてくるのね。
幻徳に「内海が、ああなったのは俺のせいだ」とかね。この補正、他のキャラぶれ(滝川紗羽の裏切りの時とか)の時も結構やってるよ。
・・・判ってるなら、するなよ!って話ですよ。キャラを話の展開を派手にするために駒みたいに無理矢理使うなって事ですよ。
いやこれは、あくまで個人的なイラ付きで、これをもってビルドという作品自体にケチを付けてるわけじゃないんですけどね。
そーゆのを差し引いても、全体としてビルドの脚本は頑張ってるのは確かだし。
それと今回、登場したビルドの新フォームな、、。
(こんな玩具売れる?まあ子どもはウンチとか珍妙なのが好きだから、、)
もしかしたら、ここらで新商品用の新しいビルドが必要だったので、こういう展開を余儀なくされたのかなぁ、、と思ったりもしたけど。
ほんと、武藤脚本って、いつも話の矛盾点の補正をこっそりうまくやってたのに、今回荒かったのは、ジーニアスをこの時期に持ってくる必要があったから?
まあこの辺りの事情は視聴者にはまったく分かんないですけどね。
ジーニアスのデザイン評価?仮面ライダーディケイドの究極フォームを体験した人間には、チャラいもんですよ。まだまだ修行が足りん(笑)。
裏蠱毒戦争 身体に虫を飼う・倒錯の知的パラシートゥス