saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

CRISIS 公安機動捜査隊特捜班 #9

 BORDERの時も、最終話へ向かう前の、各エピソードの配列が奇妙な感じだったけど、今回も同じ感じがするな。
 いや構成がおかしいとか、そんな理詰めの事じゃなくて、色調ってか、そんな感覚的な事ね。

 セピア系で統一してたのが、突然、原色が踊ると吃驚しますよね、そんな感じ。

 それも驚かせてやろうて意図してるなら理解できるんだけど、作り手側がそれに気づいていないって、そんな感じかなぁ。

 ここに来て、結城の「国を守るつもりが、一部腐敗権力を守ってるだけだ。だから俺がこの国を変える」みたいな台詞が、あまりすっと胸に入ってこない。

 本当なら、今での積み上げが効いて、特に結城の過去を見せなくても、これって宿命の対決だよな、、とか納得出来てなきゃおかしいんだけど、実際は「あー、又、同じ事、言ってらぁ。お定まりの台詞だね」みたいな、、。
 なんだろうな、コレ。
 微妙な所で、エンタメ性と訴求力のバランスが崩れてるのか、はたまた、何か違う別の要素があるのか?
 「面白ければ良い」というテーゼを隠れ蓑にして、言いたいことを言ってきた筈なのに「面白ければ良い」にやっぱり、かなり飲み込まれたのかな?とも思う。

 BORDERは、それ程、社会的なテーマは扱わなかったけど、あれも各エピで色々な実験的な事をやってたから、「BORDERは何処にあるのか」って辺りの主軸になるテーマから時々、浮気して、あっちこち飛んでるのもあって、最後に慌てて主テーマで締めくくるみたいな部分があったからね。   BORDERが、各話完結に近い、あの形式でやるなら、ホントは15話から20話くらいは必要だったんじゃないかな?
 話数で言うなら、尚更、CRISISは10話だから、ちょっと詰め込み過ぎたかも。

 流れで言うと田丸ラインと稲見ライン、下手すると大山ラインまであってさ(笑)。
 それでもさすがに金城作品だから、それぞれの流れがまったくバラバラで繋がっていないって事はないんだけどね。
 でも視聴者側が激しく頭で補完し続けなきゃ、取り散らかったままで、整理できない、追いつけないってのは、やっぱり10話じゃ、詰め込みすぎなんだよ。
 だから平成維新軍の若者から始まって、科学者やら潜入捜査まで色々な登場人物が出てくるんだけど、言ってる事は皆同じと言うね(笑)。

 いや同じで良いんだけど、それが微妙にずれていきながら、問題の核心に迫っていくみたいな感じにならないと、最後の稲見&結城対決が盛り上がらないじゃん。

 やっぱ「もっ一辺、同じ事を相手変えてやるよー、今度は金子ノブアキだよー」みたいな(笑)。
 でも最終回は時間延長らしいから、その辺りもなんとか解決するんやろか?
 それはそれで楽しみ。

 

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