CRISIS 公安機動捜査隊特捜班 #7
「内容は浅いがアクションを見るために見ています。」みたいなコメントを見る度に、吃驚すんだけど、この人って他のどのアクションものや刑事物とCRISIS 公安機動捜査隊特捜班を比較してるんだろう?
昨今のその手の作品で、CRISISより内容があるものって見あたらないんだけど、、。
刑事物で社会問題をスルーできる筈はないし、どんな事件だって、必ず社会の歪みを孕んでる。
それをわざわざ妙な設定でロンダリングして、見応えのある格好に整えて、視聴者に差し出してる作品の方が、内容が深い?ん?よく分かんない。
むしろ、そこの所を正面からやって、おまけに、アクションとかでエンタメのレベルも下げないっていう、CRISIS覚悟が判らないのかな、、、。
ほんとそういうのに、みんな鈍感やなー。
娯楽含めて、全てに感性が受け身に、そして、わがままになってるんやろね。
chikaなんか、平成維新軍のメンツ見て、思うのは、これぐらいの感度とか純粋さとか頭の良さが、日本の若い子にあったら、、、って逆に思うんだよね。 こんな子達、いないよって。
ただその芽は、探せばこの国の何処かには、それがあるんだろう、って金城脚本は思って脚本書いてはいるんだろうけど。
あっ、別に若者のテロを推奨してるワケじゃありません。頭の悪い人の為に書いておかないと、共謀罪で引っ張られたらイヤだもん(笑)。
それと坂本の主張に、嗤うだけじゃなく、正々堂々と論破し相手を諭せる大人がどんなけいるかって話だよね。
そういうのを金城脚本はどストレートで問いかけてるわけ。
いつの頃からか政治がエンタメ化してるって言われてるけど、エンタメ側が政治化したっていいじゃん(笑)。
でも演出面では、きっちり分かり易い視聴者サービスをしてるのがCRISISの特徴でもあって、時に今回のエピなんかは、メンバーの立ち位置を明確に見せるために平成維新軍確保を2コ1で、描き分けて見せたりするんだよね。
でもこれを「大学の構内とかで、あんなに簡単に稲見達がテロを起こしそうな人間を確保出来るのか?」みたいな、馬鹿みたいな突っ込みを訳も判らず嬉しそうに言う人もいるな。
多分、目の前に差し出された料理が、何なのかも判らないで食べているんだろう。
うどん食べ終わって「蕎麦湯ないの?」とか言ってるのと同じ。
批判するなら「このうどん、喉越しが悪いし」とか言って欲しい。
・・・うーん、そういう視聴者の壁にぶち当たってるのがCRISISでもあるのか(笑)。
(おっと、又、愚痴書くのに内容が横にそれた。演出の話だっけ)
chika的には稲見の「お前が自由になった時、あいつが酷い人間だったらまた狙えばいい」の台詞が、このエピのまとめにもなっててド真ん中なんだけど、樫井が言った「ここで止めとけばまたチャンスがある。どうする?」は、樫井ポジションが稲見寄りだって判って、この前の大学教授爆破事件の流れから上手く繋がってるなって思ったな。
吉永の「やめとけ命を粗末にするな」は鉄板、で稲見とはかなりコースが違う田丸が、無言だったのも面白い。
田丸と稲見、国家権力の矛盾には二人とも痛いほど気付いているんだけど、その後が、二人の職業観にも差があるのか、かなり対処の仕方が違うんだよね。
これも小栗君と西島さんの対置でうまく見せてるんだど「どっちが主役か判らない」とか「西島が死んでる」とか、ワケ分かんない批判が多いんだよね。 まあ正直言って西島さんの演技ってこっちが見に行かないと分かんない部分が多いのに対して、小栗君のは向こうからやって来る差はあるけどね(笑)。
ともかく今回、平成維新軍の若い子達を、なんとか事が起こる前に稲見達が回収する展開だったのが、一番良かったよ。