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ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

CRISIS 公安機動捜査隊特捜班 #5

 「中身のない雰囲気ドラマ」とか、結構、見当外れの批判を受けてるCRISIS(笑)。

 別に、この番組を擁護するいわれも、メリットもchikaには何もないけど「じゃ、アンタのいう中身ってなんなのさ?」って聞きたくなりますね。
 それに、chika的には今回のエピなんかの方が、中身がなくて、脚本の「そろそろ、普通の刑事ドラマエレメントをちりばめた奴でも投入しとくか。ついて来れない視聴者も沢山いるもんな」って中の人の声が聞こえて来そうなのに、巷では「今回のは、まだ中身があった」とかの評価が大きいんだもんなー。
 結局、「中身がある」ってのは、「自分がそう思ってる」事と一致してるって事なの?
 chika的に「中身がある」ってのは、「自分がそう思ってる事を、激しく揺さぶって来る力(表現)を持ってる」って事なんだけどな。

 って事で、今回のは西島秀俊さんの「ダブルフェイス」へのリスペクト(大人のいじり)兼、小栗旬小劇場だったんじゃない?

 確かに、目の前で親身に面倒見てくれたヤクザが、何だか得体の知れない力で殺された時の稲見の表情とか、稲見の暴走を制止にかかる田丸との空気感とか、そういう面での見所はあったよね。

 でも内容的には、めっちゃいろんな刑事ドラマの面白エレメントの継ぎ接ぎでしょ。

 こーゆーの金城さんじゃなくても、脚本家って名乗る人なら誰でも書けるよ。

 まあ作品的にケチつけるなら、杉本哲太さん演じるヤクザが「いい人」過ぎて、ヤクザに見えないって事かな。
 それと最後に長塚さん演じる競走馬オーナーが、なんの積もりか、今後の脅しの為にとっといた政治家への切り札を、稲見の為に使っちゃったって事かな。
 あれって、競走馬オーナーが田丸に、「コイツ(石黒賢演じるいかにも裏表ありありの極悪政治家)を上げたら、植物人間になったあの娘を、誰が面倒見るんだ?」って言って、田丸を引かせたんじゃなかったけ?
 それが今度は、稲見の意を汲んで政治家潰しに踏み切っちゃううわけ?
 ・・だからさ、リアルな話運びを基調にしてるドラマの中で、無理にそつなく話をまとめたエピを挿入すると、矛盾が起こるんだよね。

 毎回の鬱なバッドエンドが嫌だとか言ってる人が多いけど、そういう人ほど、毎回調子よくまとまって良い気分になれる刑事ドラマ見ると「内容が薄い」とか、「軽すぎ」とかきっと言ってる気がするな。
 そういう人は、上に書いたような構造を理解してないんじゃない。

 まあだからって別に我慢してCRISISをみろって言ってるわけじゃなくて「嫌なら見なくていいから、わざわざ、上から目線の批判を、あちこちで、したり顔して書くな」ってことだけですよ。
 それって有効な文化的リソースを潰しに掛かっているようなもんですよ。

 

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