仮面ライダーエグゼイド第7話「Some lieの極意!」&機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第33話 「火星の王」
貴利矢ファッションね。
あれ、ずっと前から、突っ込もうと思ってたんだけど、何故かその勇気がなくて(笑)。
でも今回のエピソード見て、ああこれは、素直に「やさぐれ」ファッションの理解で良いんだと踏ん切りが付きましたよ。
貴利矢君は、その人生において「真っ直ぐに生きる」事の愚を悟り、さらには彼の生来の真っ直ぐさ故に、それを頑なに否定し、本音を隠した生き方を選んだんですねーーって棒読みぽいんですが(笑)。
それでアロハに革ジャン肩がけですか?いつの時代やねん、戦後ニッポンの復興期かいな。
で貴利矢君の愚直なまでの格好付けは、あらぬ誤解を生み、そして誤解を受けたからって、それを晴らすような柔軟性は、とっくの昔に枯れ果てた貴利矢君。
まあここは、主人公の永夢が、最後まで彼を信用するしか、、、って感じで話は、ごく普通に展開するんでしょうね。
そう考えてみると、高橋脚本って、男の子の話として、めっちゃ王道やん。
気になるのは、その展開スピード。
今のスピードだと、あと一つか二つ新しいイベント突っ込んでも、エグゼイドって、20話くらいで完結しちゃうんじゃないかと。
飽きずに、50話引っ張ろうと思ったら、すげー仕掛けがいると思うんだけどな。少なくとも黒いエグゼイドが、永夢側に回らざるを得ないような急展開を用意しないと持たないんじゃないかと思うんだけど。
で一方、鉄オルの方は、一つ一つの話をじっくり拾って行ってますな。
ホント、二次元は三次元表現を目指し、三次元は二次元表現を目指すという、なぜ、こんな事になっちゃんだろう?
それと鉄オルのテーマな、、なんか上手いところで「叙事詩」ぽい所に、逃げ込もうとしてるのかなって気がしてきた。
いつまでも生臭いヒューマンデブリの悲劇みたいなのを正面に据えてちゃ、アニメとしては逃げ切れないって、舵を切り替え始めたのかなぁ(非難してるわけじゃなくて、それしか方法がないような気がする)。
マクギリスの過去を、ことさらにヒューマンデブリ側に寄せていったり、ここに来て、一種の神話めいたアグニカ・カイエルという存在に執着する部分とかね。
ミカも、絶望を断ち切る為のある種の純粋な「力」としての象徴とした描かれ方が、多くなって行く予感。
今回の滑り台すっとんとか、タカキに見せた人間味とかは、お汁粉に塩をひとつまみ入れたらより甘くなるみたいな手法みたいな気がするなー(笑)。
だから、そんな路線上で、マクギリスの首の痣とか性的虐待を匂わすような描写を、一つの手法として入れるのは、、、うーん、どうなんだろう?って複雑な気分になるね、、。
最近、NHKスペシャルの「終わらない人 宮崎駿」で、宮崎駿監督が、ドワンゴの川上量生会長が持ち込んだCGを「生命に対する侮辱」と一喝したという話題があったけど、あれに通底する課題があるよね。