真田丸 第45回 「完封」
今回、大変面白く真田丸を見させてもらいました。
「新感覚」というか、何というか、格式のある歴史大河(笑)で、こんな戦闘場面初めてだったし、これ、堺雅人さんだから演じられたんだと思います。
他のいかにも線の太そうな男優さんだったら、どんだけ意識しても、あの静かなる幸村の内面の張り詰めぶりは無理だったでしょう。
本格的な戦闘は初めてなのに、はったりかまし続ける為に、絶対びびりはみせられず、でも片一方で、凄い高揚感というかバトルハイみたいな感覚もあって、そんな幸村の内面が、実にリアルに手と取るように判るし、弱いくせに強い、強いくせに弱い幸村!。
って、上手く行くときの戦国の戦って実際こんなのかも、ホント、主人公みたく後藤又兵衛に、「それが策と言うのものじゃ」とか言ってみたい、チョー気持ち良いだろうなー(笑)。
それに源次郎のはったりに、元からいかれていた木村重成だけど、今回の戦で完全に尊敬の眼差し、更に更に、実は「心の臓が口から出そう」な真田幸村源次郎の正体を知って、もう幸村にメロメロって感じですね。
確かに、ワケワカラン、暴れん坊将軍の後藤又兵衛よりずっと、上司にしたいタイプだよね、幸村。
それから、いつも斜めに傾いでいたエンケン上杉景勝、今日は真っ直ぐ地面に突き刺さって立って、「日ノ本一の兵者〜! 真田左衛門尉〜っ!!!!!」 ワォ!。
泣けるわー。
さすがに歴史マニアの三谷脚本、このフレーズの使いどころが、判ってるってか、それに限らず全編、「ここでキメたれ」の、ラッシュ回でした。
まさに「完封」。