真田丸 第43回 「軍議」
三谷さん、「軍議」の場面なんか、大好きでしょうね。
で、やっぱり今回、45分間、フル軍議でした(笑)。
五人衆、プラス豊臣家臣、それぞれの人生や心情が起点となって、クルクルとオセロのように軍議内容の「籠城か出陣か」が、変わって行く様は、見事です。
ただ今回のは、映画の「清須会議」なんかと比べると、どうしても見劣りがすると言うか、でも「会議」自体が山場の 「清須会議」と、真田丸では、一エピソードに過ぎない今回と、その出来を比べるのは間違ってますね。
それでも、こういうエピソードを見ると、三谷さんの得手が、「歴史大河」という尺には、なかなか上手く填らないんだと言うことが、かえってよく判ったような、、。
一言で言って、三谷さんて一幕芝居的な見せ方が上手いというのか、、。
大勢での戦闘シーンとかをステップボードに使って、話を進めたくないというのか、下手というのか、。
いや、それでも最近の大河と比べると、真田丸が頭一つ抜けてるのは確かなんですけど、たぶん、三谷さんの大河って、豪華絢爛に並び立つ実力派歴史大河の中にあってこそ、異彩を放つ作品なんでしょうね。
それが、最近の大河が全部ダメダメだから、本来異端である「真田丸」でさえ、正統本格派歴史大河ドラマに見えてしまうという(笑)。
まっ、それはさておき、この結構スリリングな軍議も、幸村押しの「打って出る」作戦も、あっさり茶々の一言でひっくり返り「籠城」に逆戻り。
幸村が守ろうとしたのは「豊臣」、茶々が死守したのは「秀頼」。
それでも茶々は幸村を手放さない。
これを女性の浅はかさと解釈するのか怖さと解釈するのかは、別として、よゐこの幸村は又、次善策を考え出すんですねー、ってそれが、いよいよ「真田丸」や赤揃えに繋がっていくんだ、、。
ps 今回の密かな見所は、家康の慰めに、それが偽りと判っていても、乗っかってしまった片桐さんの悲哀でした。
この片桐さんの姿に、密かに涙したお父さん方も多かったのではないだろうかとchikaは推測致します。
がんばれー、全国のお父さん!
幸村なんか少数派だぞー(笑)。