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ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

真田丸 第31回 「終焉」

 全体の脚本構成として、「秀吉引っ張りすぎ」という思いは今でも変わりませんが、それでも今回の秀吉の逝き様を見てると、ここまで引っ張って来た積み重ねと、ちゃんと釣り合う「重さ」になってた内容でした。

 小日向さんの演技凄くて、、末期老人過ぎ、最後の涙も、感動とか言うより「動物的な」感じがしましたね。

 「生きる」ことに、目一杯どん欲だった秀吉が、最後に出した体液みたいな、でもナースコールに手が届いても、もう無理だっただんろうなぁ。
 どれだけの偉業を成し遂げた人間でも、「死んでしまえばそれまでよ」という無常観と、秀吉が「天下人」故に、周囲が見せた無力老人イジリ、残酷でしたね。
 あのブラックコメディみたいな展開、何かの古い外国映画で見たような記憶がありますが、ちょっとタイトルが思い出せません。てか、あれは「あんたら!何しとーるきゃも!」って寧様怒るわなー。
 それとあれですね、人間が自分の進路を見定める時は、そんなに大きな主義主張が判断材料になるんじゃなくて、意外と「小さな事」と言うか、その本人にしか分からない感情がそうさせるのかもと思いましたね。
 理屈で物を考えると、右でも左でも上でも下でも、突き詰めて行けば、最後はどちらも同じ事で、後は損得の勘定しかない。
 どうやら信幸お兄ちゃんには真田家を守るという損得が残って、理の立つ信繁には、お兄ちゃんが、それをやってくれるなら僕は僕の中にしかない「些細な、それでも大切なことはすべて君が教えてくれた」的感情に誠実でいたいって、そんな流れなのか。
 つまり村上春樹が言いそうな、厳しい現実の中で、大きな「義」は果たせなくても、プチな「義」は果たせるみたいな感じ?
 三成に頭を下げられ、死ぬ間際に正気に戻った秀吉に「あれ寂しい男だから」と頼まれればねー。信繁にはそれを却下する理由がない、そういう感じかな。

 そうそう、サービス精神てんこ盛りの「本郷猛と森真理夫の戦い」への感想は、Web上で花盛りだから、あんまり書かなくて良いでしょう。
 但し、森真理夫さんが、いや違った出浦さんが信幸兄ちゃんの出現で家康暗殺に失敗する下りは、今後の展開も考え合わせると、三谷さん、この戦いは、只サービス精神旺盛だけって事ではなく、ちゃんと計算してるんだなと、、これは書いておくべきですね。


 今回のお楽しみの中で、chika的に受けたのは星野源ちゃんが、信幸お兄ちゃんのおかしたヘマを思い切り下衆ぽく笑って見せたシーンかな。家康の息子は、やっぱり変な奴だ(笑)。
 あれこそ、今までの大河では絶対に見られなかったシーンですよね。


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