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ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

真田丸 第28回 「受難」

 黄金の日日、呂宋助左衛門キターッ!だけで良いのか?真田丸(笑)。
 うーん、これは前の「新撰組!」でも感じた事なんだけど、三谷さんの作品って結末に向かって進むにつれてなんとなく、おかしくなって行くのよね。

 話が破綻していくってワケでも、クオリティ自体が落ちていくワケでもないんだけど、こうなんてんだろう。

 元気に脈動してた血流が滞って代謝機能が落ちていく感、、、うーん新撰組自体が崩壊する運命にあるんだから、それが結成された当初のエネルギーとか当然扱えないワケだし、でもそれでも話の展開は近藤勇切腹まで持っていっちゃう。

 要はその持って行き方なんだよね。

 三谷さんは、悲劇的に!苛烈に!ってゆー態とらしさがお嫌いみたいだから、過剰なドラマチック仕立てを避けて、三谷氏が最初から狙ってる人間のおかしみとか、最後の最後まで描こうとして、結果、「新撰組!」なんかだと、話の座りが悪くて違和感がでる。

 泣かせるぜ、泣くぞ、「嗚呼、白虎隊!」みたいな展開をやったら、上手く行くのにそれは絶対にしない。
 今度の真田丸も結果が分かっていて、そこに一直線に進んでいくから「新撰組!」の後半で味わった、全てが壊れて行くのに、それぞれの持ち場で登場人物達が精一杯、人間くさく生きているあの胸苦しさをもう一度味わうのかと思うとなー、、。
 まあ、そこまで行くにはまだもうちょっと間があるみたいだけど。
 そう考えると、今回の秀次の自害パターンは、三谷さんが考え出した一つの方法論かも知れない。

 目一杯、秀次を追い込んでいるんだけど、単に後味が悪いだけの死に様になっていない。かと言って安い感動に包まれてのフィナーレってワケでもない。
 もしかしたら三谷さん、このパターンを信繁の最後に持ってくる為の脚本展開に全力を注いでいるのかも知れない、等と余計な勘ぐりをしてます。

 しかし、秀次の最期に見せた表情の変化は秀逸でしたね。

 何も言わず声も上げず。鼻水垂れ流し涎出て顔面筋肉痙攣パターンでもなく。透明に静止したように見える顔と瞳の色の中に、ああこの人はもう本当に限界なんだってわかる瞬間。
 演技というのか、何かが降りてきたみたいな感じ、まあ勿論、ここに来るまでの脚本と演技の積み上げがあるからなんだけど。
 その他はねー、、、冒頭に書いたけど「黄金の日日、呂宋助左衛門キターッ!だけで良いのか?」でしたね。

 余計な小ネタが、余り意味もなく詰め込んであったし。今までの真田丸だったら、その小ネタが後々の伏線になってたりするんだけど、最近、それも少なくなって来てるみたいだし。

 深読みしたら、面白い小ネタ、ギャグばっか連打されるとね。内輪に入れない精神状態の時は付いていけない。

 第一、ギャグとしてもそんなにクリーンヒットばかりじゃないから。

 まあ今回のメインは、秀次の退場と徳川秀忠の投入でしょ、徳川秀忠、、かなり変わってそうだから、これきっと三谷脚本、秀忠でとことん遊ぶ積もりじゃない。

 星野源ちゃんも頑張るだろうし。

 

PS エバーグリーンの狙撃手 Cheap Thrills  1:Got My Mojo' Workin' 7月19日 投稿

   特異点サトゥルヌス repairer  16: 帰還命令 7月19日 更新

 

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