仮面ライダーゴースト 第40話「勇気!悲壮な決断!」
さすがは福田卓郎脚本、いつもの様に全然「仮面ライダー」じゃなかったけど、お話自体は、それなりに前回と今回でちゃんとまとまってました。
それにタケル君が、しっかり「人生解説者」になりきって、あれやこれやと視聴者と真由ちゃんに向かって今回取り上げたテーマを、事細かく説明してましたし、あーでもマコト兄ちゃんだけは、「俺の父親だけは別だけどな」ってずーっと拗ねてましたが(笑)。
それにさー、単純な親子入れ替わりネタじゃなかったのね~、すっかり騙されて混乱しちゃった(笑)。
三角玉突き入れ替わり、パパの身体の中身が真由ちゃんで、カニさんの中身がパパで、真由ちゃんの中身がカニさん。
カニ=真由の身体、この最後の設定に気が回らなかった。
ってかここ、全力で騙しに来てたからなー。(ここを騙しに来る意味とか効果が分かんないけど)
普通、カニガンマイザーとかの怪人体が現れたら、そのボディ自体に超能力が付随してるって思うじゃない。
だからカニさんがパパを取り込んだとしても、カニさんの意思はそのままで、真由ちゃんボディは、操り人形みたいなブランク状態になるって思うじゃん。
この設定だと、三者の魂が、同レベルで三つのボディ間を行き来するって事になる。
って事は、「魂入れ替え」ってゆー、カニガンマイザーの能力を発動してるのは、カニボディじゃなくて、何処か別の所にいる真・カニガンマイザー?ってことなのか。
あのモノリスみたいなのがそうなんだと言うなら、それと物質化される怪人体との関係をもうとっと説明しとくべし。
うーんなんだか、SFマインドがない、達者な書き手の脚本の人が、SFぽいのを書くと、こんなのが良く出てくるよね。
この座りの悪さ、特にタイムパラドックス物なんかが、顕著に出てくるんだけど、ライダーで言えば、あの小林脚本の「電王」ですら、タイムパラドックスの扱いが変だったね。
まあこの辺は、脚本書いてる人のエンタメ志向がどこに向いてるかって事が大きいんだろうけど。
科学的な整合性なんかすっ飛ばして書くって人もいるし、そこの部分はそこそこ折り合いを付けるけど自分の書きたい物の邪魔になるなら諦めるって人もいるだろうし、そもそもそんな事は全然気にならない、気づきもしないって人もいる。
「仮面ライダーゴースト」の場合は、この三つのパターンの脚本家さんが全員入り交じって参加してるから、SFワンダー要素がハチャメチャ(笑)。
って事で最後は、chikaのWeb小説「特異点サトゥルヌス repairer」の宣伝です。
これは上の話で言うと、科学的な整合性は「そこそこ折り合いを付けるけど自分の書きたい物の邪魔になるなら諦める」パターンですね。
chikaの場合、そこに拘り始めると、そこばかり延々と書いてますからね。
それ止めて、アクションとかだかの物理的なエンタメ方面の拡充に気持ちを切り替えるのが大変です(笑)。
PS 今度、始まった「ベルセルク」見てますか?雰囲気とかはダークで好みなんだけど、作画がちょー無茶苦茶なんですけどー。
単に下手とゆーより、3Dぽいのがでたり、昭和アニメがでたり、デッサン力が同一枠内で乱高下したり、なんだコレ?コラージュなん?