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ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

真田丸 第26回 「瓜売」

 「瓜売りが 瓜売りに来て 売り残し 売り売り帰る 瓜売りの声」、、、うーん今回は三谷脚本、落語風味で攻めてきましたか?楽しんでますね~。
 でもそれが落とし穴にならないようにご用心、視聴者の興味関心なんて、いつそっぽを向くか判らない所がありますからね。
 でも今の所「真田丸」って、「真田丸」を見ることで話題を共有して盛り上がるクラスタを確立したみいだから、かなり盤石な感じかな。

 このクラスタにとって草刈正雄さんの「味よ~しのう~り~」なんて最高のエサでしょ。
 ってか、chikaなんかも、


・・・草刈正雄さんの「センチメンタル・シティー」知ってるし!カラオケでオジサンが「高速道路をゆるやかに~」って歌い出して、「何、これ?結構格好いいじゃん?」って聞いたら「草刈正雄が主演やってたドラマの主題歌だよ」みたいな、、調べて見たら結構、聞ける曲なんだよねこれが、寺尾聰の「ルビーの指輪」程じゃないけど、今聞いてもそんなに古い感じしないし、ってか草刈正雄さんの歌が想像以上に上手い。なんと草刈正雄さん、ギルバート・オサリバンアローン・アゲインまでカバーしてるし(笑)。・・・

 みたいな感じで、「味よ~しのう~り~」一つでこんなに盛り上がれるんですよね。
 でも、そんなのに乗っかっちゃて良いのかな~三谷さん?TVは色々な人が見てるんだから(笑)。
 って事で、今回はホント、落語を聞いてる感じで見てれば良いわけで、内容自体にあれやこれやと言う事はなかったです。
 まあ唯一あるとすれば、やつし比べが終わった後の家康の表情と、「(朝鮮出兵の失敗について)そんな事はわかっておるわい」と言った秀吉の手から転がり落ちる瓜が、さすがに三谷脚本だなとは思いましたが。

 後、真田兄弟の行く末を再確認させるようなエピソードとか、秀次の慟哭とか、結構重要なポイントもあった回なんですが、その辺り、コミカルな演出とのバランス配合がいつも冷や冷やする三谷脚本、今回は「味よ~しのう~り~」でかなり色々なものを持って行っちゃった感じだから、ちょっと失点だったような気がしますね。

 とり婆ちゃんが最後ぽく、真田兄弟に「何があっても真田を守り抜け。心がつながっておれば真田は一つじゃ」って念押しするのはコレで何回目だっけ?

 つまり、毎度こっそりやってる、「後の兄弟対決」への伏線なんだけど、それを又、台詞だけでやっとくってのは、どうなのかなぁと  三谷さんぐらいの頭があれば、台詞だけじゃなく、複雑な仕込みを作れる筈なんだけど、なんだかそっちより、『俺、「味よ~しのう~り~」をやってる方が楽しいの、』みたいな。
 それに最初に書いたけど、確かに今回のエピは、面白可笑しく何処か人間の悲哀を感じさせる落語の味わいってゆーのが全部に漂っていましたが、あれは一人語りの落語のフォーマットだからオールOKであって、TVドラマになるとちょっと違う部分が出て来ますよね。

 うーん次回は、秀次メインぽい話?笑いとシリアスのバランス、上手くやって欲しいな、、とっても面白い「真田丸」だから、「途中で失速した」とか言われたくないし。

 

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