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ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

真田丸 第19回 「恋路」

 今回、竹内結子ちゃんの茶々で相当盛り上がっていたようですが、chika的には「それほでも、、、。」って感じですかね。
 いや、三谷脚本は例によってレベルが高いんですけど、「秀吉と茶々」の話って、あの「天地人」や「江」でさえ、そこそこの水準行っちゃうテーマってか、内容を元から持ってますからね。「秀吉と茶々」を面白く書けないようじゃ脚本家失格って程に、、。
 何も今回だけ三谷脚本が頭一つ抜けて出てたってワケじゃないと思いますよ。
 そりゃ、源次郎と忍び込んだ蔵の中で、突然倒れて来た長物に怯える茶々の姿から「心は殺しきれない」みたいな展開に持っていったり、茶々が源次郎にかけたスペルバインドを、きりが一瞬にして打ち破って見せたりと、相変わらず三谷脚本、並じゃないとは思うんですが、事、「秀吉&茶々」の絡みに関してはどんな脚本家でもそこそこ書いちゃうみたいですよ。
 もっとも、映画ゴールデンスランバー絡みで始まった竹内結子ちゃんと堺雅人さんの現実の「恋路」と、今回のエピを重ねて、凄いって言うなら、それはそうなんですけど(笑)。
 でも、聡明な源次郎が、もうすぐ滅亡していく豊臣と命運を共にするワケですから、その事への説得力を持たせる為に、茶々との運命の糸の一本や二本は必要だったのかも知れませんね。
 しかしまあこの調子だと、「絶対守護神」きりの出番は、今後、何回もありそうだなぁ(笑)。
 ホント、きりが突然、押し花をパックリやった時は吃驚した、吃驚したと同時に、これ長澤まさみ以外の女優さんがやってるのが想像できないくらいの「自然な仕上がり」になってましたね。
 最初、真田丸が始まった頃には、長澤まさみがウザイのか、きりがウザイのか判然としないような批判の声が蔓延してたんだけど、今や、闇の世界で彷徨う源次郎に対する健常な自然光ですからねぇ、長澤まさみちゃんのきりって、これこそ、お見事三谷脚本。

 でchika的に受けまくってたのが、源三郎の婚儀成立パートの方、あれほどBGMの効果を堪能したのは始めてじゃないかしら?
 龍馬伝の弥太郎マーチもワクワクしたけど、今回の真田丸のは、あれ以上、ドキドキするやらオカシイやら、ジョーズ出現の効果音レベルの出来でした。
 あのBGM、「激戦」と言うタイトルらしいですね。確かに駿府で展開してるのは「激戦」だった(笑)。
 それに源三郎の大泉洋さんが、兎に角良い。
 「真面目とおかしみ」の配分ってか、それが絶妙ですね。
 今回、源三郎の場合は「真面目」比率がやや大きいでしょう。演技プランって奴?そういうの大泉洋さんは凄く意識してるんだろうなって。
 で演技プランといえば、そんなのまるでなしの、いやないからこそ、ここまで出来る藤岡弘、氏の本田忠勝(笑)。
 最近、この人見る度にシュワちゃん思い出して。

 ターミネーターが不気味にニカっと笑うあれとか、、年輪重ねた特殊なマッチョ俳優シュワちゃんでないと、あの破壊力のあるギャグは繰り出せない。
 あれに近い、藤岡弘、氏のはね、今回は、あれの涙版(笑)。
 くそーっ、なんて面白いんだろ「藤岡弘、」、でも他の脚本ではあそこまで「藤岡弘、」の佇まいの魅力はひっぱり出せないだろうな~。

 

PS ステージが「大坂」に移ったので、そろそろ堺雅人さんの役者振りが堪能できるかと思ってたんですが、まだまだ他の登場人物達が、生き生きと、あるいはどす黒く、あるいは屈折しまくって、そこかしこで精彩を放ってますからな~(笑)。
 今回、堺雅人さんの源次郎が面白かったのは、茶々がくれた花を耳に挟んで、それを盗み見してる加藤清正に「くっそ、やれるもんなら、やってみろ、うらうら、どーしたぁ?やんねぇのかぁ」みたいな感じで、完全に開き直るポーズね。それをジトーっと睨んでる新井浩文さんも込みで、あの間合いが面白かった。

 で源次郎が、加藤清正とかを、なんとかしようと三成にお願いにいったら「よしわかった。清正は九州に飛ばして仕事漬けにしてやっから」との返事、源治郎が「えーっ、こんな事でぇ」と驚いたら、今度は「びっくりするなよ、そんなの前から決まってたの」みたいなツッコミ。
 まあこの辺り、茶々の「おかしな話をします。私と源次郎は不思議な糸で結ばれている気がするのです。あなたは必ず私のところに戻ってくる。そして私たちは、同じ日に死ぬの」が、脚本上のフェィクだよーん、僕がそんなベタな事、本気でやるわけないじゃん、まあ信じる信じないは君の自由だけど。て、三谷脚本が言ってるような気がしましたよ(笑)。

 

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