真田丸 第15回 「秀吉」
暫くの間、『真田丸』の見所は、小日向文世さんによる豊臣秀吉にあるんじゃないかと(笑)。
秀吉と言えばあのグダグダ「天地人」でさえ、笹野高史さんの好演も加わって、一時的にでも「見所」を作り上げる事が出来たという、ドラマ作りでは最優秀歴史上キャラ。
この器に小日向文世を入れるとどんな化学変化を起こすのか?
でもchika的には、ハードな役を演じる小日向文世さんには、何処か違和感を感じるんですよね。
特に「表面は温厚そうだけど実は裏の顔は冷酷そのもの」って感じの人物なんかの場合。
「MOZU」の津城俊輔とか、ちょっとズレるけど「緊急取調室」の小石川春夫とかね。逆に、なんかこの役、はまり過ぎ!って思っちゃうのが、最近だと「重版出来!」の三蔵山龍役ね。
なんて言ったら良いんだろう、例え演技でも小日向文世さんの怖い顔を見たくないってゆーか(笑)。
でも真田丸では、ガッツリ出そうですね、小日向文世さんの怖い顔(笑)。
特に今回、茶々が孫七郎に色目を送るのを見ての秀吉の表情、、茶々の表情とかに直ぐにスィッチするカット割りの演出に相まって、ゾクッとしました、、。
あれは怖い。
男の嫉妬って怖いよね~(日々そういうのに晒されていると茶々みたく、そういうのがヒリヒリして面白いけど健康には良くない)。
それにしてもドラマの冒頭あたりで、さりげなく真田昌幸に「秀吉の勢い、今がテッペンだとすればどうする?」と言わせておいて、30分ほぼみっちり、ハッピー感満開の秀吉ファミリー描写や、施策ヒットしまくりノリノリ秀吉を見せつける三谷脚本も、つくづくあざといですねぇ。
「滅びを悲しみだけで描きたくない」とか良く言うわ(笑)。
信繁にいい顔をしながら陰で真田を窮地に追い込んでる秀吉と、今の所はそんな事に気づくはずもない信繁が、ただただ秀吉の大きさにあてられてる様子を、淡々と描く所なんか、ホントに憎たらしい(笑)。
PS 桂文枝師匠の千利休は結構自然でしたね。まあ今回は露出が少なくて座り芸だから、それらしい顔してりゃ済むわけで、これからの評価なんでしょうが(笑)。
それよかオオッ!?って思ったのは豊臣秀次やってた俳優さん。なーんか面白いなぁこの人って思って、後で調べてみたら、なんと『仮面ライダーキバ』のキングやってた人じゃないですか!確かにキングも、相当インパクトあったけど、まさか真田丸で再会するとは!!
PSのPS エンケンさんの景勝、、腰を入れてやや斜めに傾いでの立ち姿、、痺れた。なんか景勝の置かれた状況が全部出てた。