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ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

仮面ライダードライブ 第34話 「だれが泊英介の命を奪ったのか」

 先週、三条脚本って、SFマインド面ではどうかなー?って書いた途端ってゆーか、多分こうなるだろうと思ったけど、きっちり何事もなかったように、進ノ介とベルトさんは肉体分離してましたね(笑)。

 トライドロンタイプになった時は、声だけ真之介の体内から聞こえてる演出な感じもしたけど、どのみちベルトさんはベルトで巻かれてるんだから一緒だし(笑)。

 まあ三条脚本の場合、トライドロンタイプを「新発売」する為には、「殉職」と「再生」が必要だったと言うことですね。

 他の脚本だと、もっと違う仕掛けにしてたかもとは思うけど、三条脚本って小技は掛けても本筋の根幹部分をグダグダ曲げるの嫌いみたいだから「殉職」ネタがてっとり早かったのかな?

 小技と言えば、仁良課長(笑)。

 仁良課長が泊英介を撃った真犯人でした。

 これは完全に予想外。

 ・・・って全然、吃驚しない予想外。

 つまり「何それ?何考えてるの?」タイプですね。

 一言で言って、なんか「腹立って来る系」ですね。

 「なんちゃって融合復活」はSFマインドが弱点で、済ませられるけど、今まであんな風に使い回して来た仁良課長を、泊英介殺人の真犯人にしちゃうのはなー。

 「555」で、主人公の乾巧が、戦っている相手であるオルフェノクだったみたいな使い回しと同じじゃん。

 これ字面で書くと、凄い先鋭的な脚本展開みたいに見えるけど、ずーっと視聴してた人間から見ると「今までの流れはなんだったの?」って感覚しかなかったんだよね。
 劇的空間ってのは連続していくと、一つの世界とか未来を予想させる性質があるから、いくら脚本家が頭の中で「このアイデアでひっくり返したら面白いだろうな」って思ってても、それが「無理筋」の場合、劇的空間が自分で持ち始めた重力を無視する事になって、時空としては辻褄が合わなくなるんだよなー。
 そういう意味で「555」は、完全に一つの作品が途中で捻れてしまってたし、視聴者がその捻れで受けた傷は、(後付で随分辻褄合わせをしてたけど)感覚的に癒される事がないのね(少なくともchikaの場合はそうだった)

 まあ今回、ドライブの場合は、全体が軽いノリなんで、それほど大きな致命傷にはならなかったけど、どう考えても仁良課長の真犯人は今までの流れを遮る「無理筋」だよ。あの過剰なまでの喧噪的ギャグ連発からこの展開だもんな。何が「お前のような立派な人間にはこの嫉妬の感覚は分かるまい」だよ(笑)。
 あぁそれと、剛が奪還したタブレット、あれやっぱり蛮野博士そのものだったみたいだね。

 ・・しかしホントに人間体がいないって事になると、「ロィミュードを生み出した狂気のマッドサイエンティストを父親に持つ息子の苦悩」も、表現しにくいよな~。

 タブレット相手に泣き叫んでもなぁ、、意趣返しに、足の裏で踏んづけたらすぐに壊れちゃうしさ(笑)。

 

 ってな感じで、今回は期せずして「無理筋」の話になってしまいましたが、「無理筋」といえば最終回を迎えた「ヤメゴク」もそうでしたね。

 今回、最初から堤監督の「片手間仕事」感が半端ない作品でしたが、最終回に向かってここまで、取り留めのない「何したいんだか分かんない」感で突き進むとは思ってませんでした。

 でも見せ方が堤流になってるから、幸か不幸かそれなりに見えてしまう所がネー・・・。

 「話」は、ほんとよく見ると無茶苦茶ですよ、登場人物に悉く「連続性」がない。

 昨日「あんな風」に感じ行動した人間が、今日は「こんな風」に、全然逆を向いて感じ、行動する。そして見栄えで誤魔化されてるけど基本、「警察」「ヤクザ」の話になってない。それで言うなら「ドS刑事」の方がずっとまし(笑)。

 こんなのに合わせて、それなりに演技が出来てしまう俳優さんってやっぱ凄いってか、、凄いね。

 

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