仮面ライダードライブ 第20話「西城究はいつからロイミュードだったのか」&「ウロボロス この愛こそ、正義。」第7話
今回のドライブのエピソードは、1話完結で密度も高く、上手くまとまってましたねー。
きださんがウィザードが始まった頃に、「今度は、1話完結でスカッといくぜい」みたいな感じで頑張ってた頃のあの良い勢いを思い出しましたよ。
ライダーシリーズのもっと古いので言うと、「龍騎」後半の1話1話の密度も凄かったけどね。
あーゆーのは、もしかしたら脚本や演出の技巧以上の何かが作用するのかと想像してみたりするんですよ。
そこに至る今までの積み重ねが、「何か」を呼び込んで来るんでしようね。
一本のドラマでは、欲張ってなにもかもを取り込むことは出来ないから、設定を確実に固めた上で、見せたい要素の絞り込みとか方向性の明確化が必要になってくるわけで、それに成功すると、こうゆー「何か」が起こりやすくなるんじぁないかと。
今回、二人の究ちゃんが登場するんだけど、その内の一人が実はロイミュードで、ロイミュードにはどうやらコピー対象の人間と共振する個別固有のコアのようなものがあって、それがロイミュードの個性、つまりメディックから言わせると「出来損ない」を生み、それが相手を思いやるオタクロイミュード究ちゃんつまり072(笑)。
この内容を1話でスッキリ落とせたのは、今までのくどいくらいの究ちゃんキャラ立てあってこその話。
正直、今までの究ちゃんの出番は同じパターンばかりだったから、いい加減飽きてたけど、それはこういう話の時に効いてくるんだね。
それと並行するようにモヤモヤしながらチェイスの存在が今までずっとあつて、こういう一見番外編みたいな話にも、しっかり「ロイミュードとは何か?」みたいな内容が付いてくる所が凄い。
それと、将棋とかチェスみたいな展開の脚本に馴れてる人間からすると、どちらかと言うと囲碁ぽい三条脚本でこれをやられるとビックリするんだよね。
あとメディックに死神指定された二人のロイミュードが、メデイックの「不良品はいらない」発言に二人して動揺してたカットは今回のエピソードの内容と深くリンクしてて秀逸だった。
ってことでchikaがTVドラマの感想書くと、どーしても脚本論みたいになっちゃうんだけど、そのスタンスでトコトン引っ掛かっちゃうのが古家和尚氏のやつね。
・・そう「ウロボロス」です。
日比野監察官と聖副総監の位置づけをひっくり返して見せるあの扱いね、、「わざとらしー」って寒イボが出来ちゃうんだよね。
ホント、話の流れから言ったらそんなオセロ、意味ないでしょ。
結局、アイキャッチみたいな感じでこうゆー技巧を使われると、なんだかこちらがバカにされてるように感じるんだよね。
「お前らの頭の程度ならこれ驚くでしょ」みたいな、、だからぁ、そんなコトしてる暇あったら、もっと描き込まなきゃならない所をしっかり描けよ!みたいな。
端的に言えば0課の渋いオッチャンの方の扱いだって、なんで急に相棒殺しちゃうの?とか、今まで超冷血ダイハードだったのに、イクオが登場した途端に超「小物」になってさ、ワケわかんない(笑)。 やっぱ「最後の警官」の脚本を書いた人だなぁ、、て再認識したよ。
この人って、この手のドラマ脚本には適性ないんちゃう?と思っちゃうし、こういう脚本でやる役者さん達も本当の力を引き出せて貰ってないような気がするな。
出演環境さえ整えばもっと上いける俳優さん達ばかりなのにね。
特に「ウロボロス」の場合は何度も書いてきたけど、脚本レベルを役者さん達の存在感で引き上げて貰ってる感じすらするんだよね。
勿論、脚本だけの問題じゃなしに企画構成の段階で、この作品で「狙ってる」部分が薄すぎてるのが一番の問題だけど。
チャラチャラ面白いのをいくら制作しても、「ドラマ力」は落ちるばかりだし、それは同時に俳優さん達の伸びようとする力量水準を停滞させるだけだし、視聴者は益々、アホになっていくだけだし、、、悪循環だよな。
まっ、いいや。それはそれ、あれはあれだし(なんのコッチャ)。
それにしてもイクオ、、、改造人間か、特異体質強化人間か。
あるいは日本国家の人間秘密兵器か。国家が秘密裏に育て上げようとしたバイオニックソルジャー計画が頓挫して、みたいな話は、アホほど転がってるけど、まさか「それ系」なんじゃないでしょうね。だったら怒るよ、ほんとにもう(笑)。
PS 那智聡介の綾野剛、やっぱルパン三世の五右衛門だな、、、でも綾野剛君、なんでいつも「いきんで」演技するんだろう。
あれが彼のデフォルト?chikaオネーサン、綾野君がいつか、お漏らし(大の方)しやしないかと、いつもハラハラしてるのよ~。