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ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

信長協奏曲 第7話

 信長逃避行のしんがりを勤める「裏切りの秀吉」を、どう阻止するんだろうと興味津々で見てたけど、竹中半兵衛を使ったか。

 ・・だよね、気の良い信長ファミリーで、こんな時に動かせるとしたら竹中半兵衛しかいないもんね(笑)。
 でそれに続く今回のエピは「6月24日、信長は小谷城とは姉川を隔てて南にある横山城を包囲し、信長自身は竜ヶ鼻に布陣した。」辺りの話ですね。

 「戦争を知らなさすぎる子ども達」世代のサブローの感受性やリアクションが、結果的に魔王・信長の所行に一致するって所が、このドラマの面白さの一大要素ですから、合戦場付近の「血原」「血川」という激戦振りを窺わせる地名を持つ場所に立つ彼をいかに描くかが楽しみだったんですよね。
 だから、おゆきに狙撃されたサブローがずっと寝込んじゃって、汚れ役は明智光秀@信長が代行しちゃう話にするんだって思ってたんですが、きっちりサブロー信長が(悩みながらも)合戦の合図を出してましたね。

 そして偽物で大将としての自覚もない自分を守るために、いとも簡単に死んでいく配下達の姿を見て、それをムリにでも背負おうとするサブロー信長。
 で、裏切りばっかりの戦国で一人で傷つき悩み抜いてる現代人ハートのサブローに「わらわがいるではないか」の帰蝶ちゃん(泣)。

 構成的に見るとサブロー信長の屈折した細かい心情描写は意外に抑え気味なんですよね。

 その代わり、帰蝶との絡みの時は意識的にオーバー目に描いてる。小栗旬演技の細かいところを読み取れる人は「一杯泣いてね」、そーゆーの読み取れない人も説明たっぷりの感動シーン用意してるからそっちで「一杯泣いてね」って感じ。
 ここら辺りが「軽いペラペラドラマ」になってしまうところを寸止めでなんとか展開して、そこそこ見られたものにするテクニックなんでしょうね。
 なんだか「高級な隠し味を使ったファストフード」みたいな感じ(笑)。
 その他、「痛いに決まってんだろが!」とか明智光秀@信長に毒づくサブロー信長とかね。普通の主人公なら簡単に許しちゃう、おゆきに対して「俺そんなに人間出来てないから」と言って責めるふりして結局許してる「チョー大人な信長」とか、一応ひねって見せる所がこの脚本のチャームポイント。
 で今回は秀吉が明智光秀@信長とサブロー信長の関係に気がつき始めて、いよいよ「本能寺の変」だとか、サブローの現代帰還だとかへの伏線が本格的な拡張段階に、、、そっちの方もワクワク。

 当然、今の流れだと、明智光秀@信長が秀吉に討伐されるだろうし、秀吉と固い友情で結ばれたサブロー信長が、「あとはサル君に任せるからね」とか言いながら「本能寺の変」でお役ご免になって現代に帰るんだろうけど、そこに行くまで、視聴者の予想の「ちょっと素敵な斜め上」ラインを狙いながらのドラマ展開をするんだろうなぁ。

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