saienji's blog プププのプゥだぜぃ

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!

近づく真相,妖霊星

 いつもはNHK大河の感想が先で仮面ライダーの方が後って順番なんだけど、別にこれは大河が高級でライダーが低級みたいな位置づけのせいじゃないのよね。
 報道バラエティと純チャンの報道番組では、そりゃ腰の入れ方や視聴者へのアピール部分のウエィトの違いとか色々その差はあるんだろうけど、最低限制作側には「報道」してるって自覚が共通してる(そう願いたい)筈で、そういうのが番組から蒸発してない限り、あんまり上下なんて色づけても同じだと思ってるし。
それにむしろ大衆への情報の伝達力で言えば、ニュース源のつまみ食いしてるような情報バラエティのほうが強力だったりするのが現実じゃないのかな?
話はそれちゃったけど大河もライダーも一年間というスパンの中で、一つのフィクションをつづっていくという点ではNHK大河と同じで、そこに投入される作劇のいろんな創意工夫も同じな訳で、chikaはその辺りを味わせてもらってる訳なんだよな〜。
でも実際は、見終わった後の印象の深さは違っていて、それが二つ並べて感想を書くときの順番になってる。
ここ最近は、イイ意味でも悪い意味でも大河の方が書くことが多かったのはたしか。
たとえばフォーゼと平清盛なんて「アカン」を競い合っていたわけだけど、平清盛のアカンさ加減の方がまだ印象に引っかかる分だけ、プププでの感想量は多かったような気がする。
(仮面ライダーフォーゼはいろいろな面でつくづくライダー史の中では無駄な作品だったと思う。どんなぐだぐだなライダーでも後になるとそのアカンさ加減を話題にしたり出来るんだけど、フォーゼには何も残っていない。最終回になって卒業式での理事長いじめとかなー、馬鹿も極まってたし。勢いだけで作ったモノは勢いがなくなったらそれでおわり。)

とまあえらく長い前振りだったけど(笑)、今日は仮面ライダーウィザードの感想から、と言うのは、敵サイドの人物に焦点を当てる作業が、久しぶりにライダーシリーズで再開されたから。
平成ライダーの中で敵側の存在理由とか、その辺りを話に一番多く盛り込んだのは仮面ライダーファイズだったと思うけど、長田結花のオルフェノクなんかはいじめ問題なんかと直結しすぎて少し腰が引いたぐらいだった。
(そういや、いじめ問題も体罰問題も、この国じゃ周期発生するのかい?要するに昔から問題はなーんにも解決してなくて、マスコミだけが今シーズンはこれで行きましょうって感じさえするな。)
まあそういうのを意識的にライダーに持ち込むのが良いのかどうかは別にして、最近のライダーみたいにアホ過ぎアカン過ぎの流れをちょっと振り返るにはいいタイミングだと思う(笑)。
まあキッド達にとっては、とにかくライダーが激しく動き回っていればいいというのが前提なんだろうけど、キッドにも少し幅があって「物心が付く」年齢辺りでは、何でもかんでも格好イイってわけじゃないってコトなのね。
主人公の戦う動機だとかは理解出来なくても、ある程度の理解力に達したキッド達には、そういう人物背景って、知らんうちに格好イイの「出汁」になってるんだと思う。
そーゆー部分を脚本含めて制作サイドが大切に出来るか出来ないか?これが大きいんだと思う。
まあ今回、敵側の背景にふれたから、それがあるって言いたいわけじゃないんだけどさ。
 「近づく真相」では、只のデストロイヤーとしてウィザードと戦い続け最後には爆発して退場するだけと思われたファントム・フェニックスに焦点が当たり始めましたね。
多分、この脚本だと「フェニックスにも人間ユウゴとしての心が少しは残っていて」みたいな安価な展開はしないだろうと思うんだけど、それでも普通に生きていた人間がある日を境にファントムになってしまう怖さみたいなものには少しは触れてくれるんだろうと思う。
 こういうのを入れておくと視聴者側からすると、ウィザードとファントムの戦いが、単にロケ地でスーツアクターさんが敵味方に分かれてドッタンバッタンしてるだけ、見たいな認識域からどんどん離れていくコトが出来て、そこに世界観が付加されていくんだよね。
こう言った仕組みは歴史大河ドラマだって同じだと思う、丹念さとゆーか、そういう「作り」ね。
こうゆーのを無視して、違う変な目論見で作劇し出すと、当たれば天国、外れれば赤っ恥みたいな結果になっちゃう。
まっ後半、ユウゴ君がどんな扱われ方をするのか判らないけど、刑事凛子が追っている事件が藤田雄吾につきあたりその彼がファントムだったってゆー展開がみれただけでも、かなり満足なウィザードでしたよん。

 一方「八重の桜」の第4回「妖霊星」は、ウィザードが何の危なげもなく過去のライダーストーリーの集大成みたいな感じで安定した発進をしたように、今回も破綻の一つもなくお話が展開。
 日本の開国前後のドタバタを、社会の教科書みたいにそつなく紹介しつつも、今だ会津という地方で揺れ動く日本を見つめている八重達を表現。つっこみどころがありません。
しかし会津の若殿様、格好良く描かれすぎのような(笑)。

ニューハーフな心で世界をおしおきよ!!