クロコーチ 第七話 燃える三億円!
「今回の感想は、ちょっと寝かせておいて、じっくり熟考を要するETC、、」とか、そんな大層なこともないんだけど、chikaの中ではかなり消化不良のエピソードでしたね。
世の中には「失速気味」とかゆー批評言葉があるけれど、連続ドラマで、毎回同じ興奮度をキープするなんて至難の業だから、あんまり簡単に使える言葉じゃないんだけどね。
おぼろげながら桜吹雪会の全容が見えてきてからの展開の方が、作り手側にとっちゃ難しいだろうなと思ってたけど、桜吹雪会の内紛めいた事象の導入とか、「安保闘争が盛んだった頃の時代背景」を人物描写に加味するとか色々、工夫はしてるみたい。
それでも未だに、黒河内と葉月トモの関係を伏せてる所なんか、良く踏ん張ってるなぁと思うんだけど、番組開始当初の興奮度数の高さから比べると、勢いに陰りが見えてきたのは確か。
「クロコーチ」の面白さって三流ゴシップ雑誌のいかがわしさや毒々しさだと思うんだけど、あれには、世の中の闇の部分を見てるようで実は底が浅いとゆー宿命があって(笑)、そこん所を、テレビドラマとしてはどう切り抜けるか、、だよね。
やっぱ最後は人間・黒河内の「正義感」に、話を戻して行かないと仕方がないと思うんだけど、着地の仕方が難しいよなぁ・・・クロコーチなだけに(笑)。
PS 沢渡と黒河内の持ち駒・越後の操作合戦は、今回、黒河内の辛勝って事で、最後の沢渡vs黒河内シーンは黒河内がちょっと優勢になったと思ったら、「桜吹雪会に入りませんか」の寝技が沢渡から仕掛けられて次回へ。
この辺りは、通常の刑事ドラマでは絶対出てこない展開なので、オーッって言いたい所なんだけど「どうせ黒河内って最後は正義の味方なんでしょ」ってゆー印象付けが成されているから、あんまりハラハラしないのね。難しいね。
小説なんかではジェイムズ・エルロイとか主人公が最後まで悪党でいっちゃう息苦しいのもあるけど、テレビドラマの場合はさすがにね。