クロコーチ 第六話 少年Sは、お前だ
緊急ストレッチャーで搬送中の黒河内を心配げにのぞき込む清家に対して、突然目を開けてニッカーと笑う黒河内(笑)。
面白い演出ってか、もう完全にキャラが仕上がってますね。
しかし黒河内、幾ら直撃を逃れたからって、拳銃で撃たれた後でその元気さ、お前はコックローチかってーの?
chikaなんかは暫くの間、リンカーン・ライムよろしく、黒河内がベッドから清家をパシリで使いまくって「桜吹雪会」に迫る展開になるんだって思ってたけど、清家パシリ期間はあっとゆー間に終了でした。
ただし制作サイドも、黒河内の身体を心配しながら、あっちこっちと奔走する清家に、あろうことか「恋愛フラグ」を連想させるようなイメージシーンを挿入してみたり、清家にも黒河内流の「脅し」捜査を発動させてみたりと、それなりにこの「清家パシリ期間」を有効利用してたようです。
ってか今回のエピソード、清家パートは「はじめてのお使い」編でしたが(笑)。
で構成の方は、前に沢渡が越後にばらしちゃた桜吹雪会・三億円事件についての秘密を、黒河内サイドが自力で調べ上げていくという内容。
殆ど内容は一緒なんだけど今回新たに判明(確定)したのが、三億円事件の実行犯がやっぱり高橋だったと言うコトぐらいで、実質的に話は余り進展はしてないのね。
その代わり、黒河内vs沢渡(高橋)の腹の読み合い、と手駒の遠隔操作合戦の面白さを追ったって感じでしょうか。
手駒的には黒河内が圧倒的に不利なんだけど、そこは腹と知能でカバーって感じで、視聴者に「負けんな黒河内」って思わせる所が、腕の見せ所でしょう。
ビジュアル的には「悪の微笑み返し」ばっかで、ちょっとしつこかったですが、日本のTVドラマじゃあまり取り扱わない「緊張感」にあえて手を出したって点で、chika的には高評価です。森本レオさんもこーゆー芸が出来るんだと再評価(失礼?)。
でも一つ、文句があるんだよねー。
第三話の薬師寺殺しに登場した、黒河内のシーン。
あれどーゆー事なの?
単純に黒河内に変装した公安の刺客って理解でいいんかい?
だとしたらちょっと無茶過ぎねーか?
確かに初回の数エピソードは「だまし・ひっかけ」のオンパレードだったけど、後から考えれば多少の強引さがあってもそれなりに腑に落ちる感じがしたし、それだから話が成立するってもんだったけど、あの波止場の薬師寺殺害シーンは、だれがどう見ても黒河内が、薬師寺に電パチ仕掛けてるよ。
でも今回のエピソードだと高橋が薬師寺を呼び出して直接手にかけたっていう説明になってるよな。
そりゃあくまで黒河内の推理ってことだから、やろうと思えば、「それは違っていて事実は」なんてすり抜けも出来るんだろうけど、、、何事もやり過ぎは嫌われるんだよ(笑)。