進撃の巨人 第16話 「今、何をすべきか」
今回は第104期訓練兵の進路選択の話(笑)。
ってかミクロな心理サスペンスみたいなチリチリ感が充満してましたね。
就職説明会のプレゼンステージにたったエルヴィン社長がぶちかましたド迫力の「うちはブラック企業だぜぇ」の脅しにビビリまくる大学生達。
もとい、巨人に食い殺される恐怖を知っている訓練兵達の恐慌心理描写。
この辺は作画演出の力なのか?人間がやると役者の表情とか佇まいで勝負なんだけど、アニメの場合は色とか動きとかカットとか実写上の制限なしで色々使える、、でもその分、頭を使わないといけないんだろうねきっと。
で今回、スポットが当たってたのがジャン・キルシュタイン。
思えば訓練時代、エレンと握手した手をマルコメの背中で拭ってたあの「いけ好かない野郎」が、ここまで成長するとは母さん嬉しい、、じゃなかった、色々あったんだよね、マルコの死とか。
それと調査兵団入隊後にエレンと再会したジャンが「俺たちがお前の可能性に賭けたことを忘れるな」とか言いがかりをつけてたけど、脚本書いてる方は、「その選択は自分自身が行った事だが、人はその理由を他に求めたがる」みたいな心理を充分心得ているみたい。
「進撃の巨人」ワールドの登場人物達は、極端に「熱い」か「冷たい」んだけど、そのぶつかり合いでドラマを盛り上げていく手法は表面のことで、底の方ではかなり冷静(冷酷)な作劇思考が流れてるみたい。
まあだからこれだけ、死に直面した人間のドラマが描けるんだろうけど。侮りがたしアニメ「新劇の巨人」。
で視聴者の「巨人の謎解明」に繋がる筈だった「実験体巨人殺し」の件については、今回は冒頭の調査シーンのみであっさりスルー。
次週は「知性のある女性型巨人」が登場するらしいから、その辺りで「実験体巨人殺し」を遠回りに絡めてくるのか?、、上手いなぁ。