自慢の娘 まだ目を見れない 白い魔法使いの秘密
仮面ライダーウィザード、「コヨミが、白い魔法使いの娘だった！」ってゆー衝撃の事実（笑）までようやくたどり着きましたな。
多分、この後は、お定まりの「お父さん、止めてっ！私はそんな事、望んでない（byコヨミ）！」みたいな展開になって、最後はアーキタイプ故の仁藤か、晴人の自己犠牲か、はたまた「なりたい自分になれた」コヨミ、の誰かが貧乏くじを引くんだろうな。
脚本自体の方向性が「超真面目」だから、そうならざるを得ないよな。
もしくは「テレビの前の子ども達」の事を考えて、娘に教えられ改心した白い魔法使いが全てをしょって９９パーセントのハッピーエンドにするか、ソラに全部をおっ被せてチャラにするかって感じかな？
後の脚本の腕の見せ所としては、「ワイズマン＝白い魔法使い」説をどう完結、あるいは否定するか？って事なんだけど、、、これはあくまで「腕の見せ所」であって、番組としての面白さのエンジンにするには展開のタイミングが遅すぎたような。
でもまあ一応、付き合っておくか（笑）。
今回、仁藤達はソラの指示に従って森に行き白い魔法使いに出会ったわけだから、普通に考えれば、普段、ワイズマンと接触のあるソラが、自分の推理「ワイズマン＝白い魔法使い」を仁藤らを案内する事で確定させたって考えるのが順当なんだろうけど、それとは別にソラが白い魔法使いについて調査してたって話も脚本上は作れるから、これは何とも言えないなー。
けど、ソラを除く、メデューサなんかのファントム陣営がウィザードのバックに付いてる筈の白い魔法使いについて何一つとして言及して（気付いて）来なかったのは「なんでや～」ってゆー疑問はあるわな（笑）。
これは多分、「（ワイズマン＝白い魔法使い）説でも、別人説でもどっちでもいけるやん」的な展開のイージーさが招いた脚本構成上のボーンヘッドやないかと思うんだけどな。
「ワイズマン＝白い魔法使い」だと、「よくも今まであたしのファントム心を弄んでくれたわね。ムキーッ！！」とメデューサ、「あはは、コヨミちゃんじゃなくて、僕もちゃんとした人間のシリアルキラーに戻りたいんだよね。」ソラとか、色々バリエーションがあるから、この展開の方が怒濤の最終回になりやすいんだけどね、、どうなるかなー。
でも何度も書くけど、今までが引っ張り過ぎだよ。
今週のＧＩ・Yaeは、濡れた着物を砲弾の信管に宛がって爆発を防いだ～っ！！
そういえば兄貴の覚馬も驚異の動体視力を発揮して飛んでくる銃弾をさっと避け相手の大将を馬上から銃で撃ち落としてましたな。さすが「自慢の娘」だ（違うか）。
でこの働きを見た容保が陣所に八重を呼び出して砲弾の構造を説明させる運びになって、八重は憧れのお殿様に晴れて、ご対めーん。
しかしここで放映第１回の追鳥狩の場面の追憶シーンに繋がるんですね～、ホント、よく出来てるわー。
（でも去年の「平清盛」も、何度かこうゆー仕掛けがあったんだよね、時空を超えた壮大な伏線の大回収が。でも「平清盛」の場合は、それ見ても「ウザッ！」としか感じなかったのに不思議だね。地道な積み重ねもなしにこんなのやっても意味ねーってことですよ。）
例えば、八重の爆弾処理技術のレクチャー受けて大蔵の妻・登勢が火消を試みて、一時成功、思わずグッジョブ！と目と目を合わせる八重と登勢。なのに次の瞬間、ドカーンだもんなぁ、、。
で、こーゆー、女子どもが戦火の中で右往左往してるシーンを、一方で淡々と積み重ねて行くから、八重の意志とかが一筋の光としてちゃんと光って見えるって寸法なんだよな。ほんと凄い構成力だよ「八重の桜」って。
構成力と言えば先週の「進撃の巨人」も、面白かった。
シリーズ構成って事で起用されてる小林靖子女史の脚本だけど、さすがだね～。山本むつみ女子も上手いけど、こっちも相当の実力。
３０分に満たない法廷劇ぽい審議会一本の内容なんだけど、アニメにしとくのちょっと勿体ない感じ。
それと奇人変人の集まりだとゆー「調査兵団」の実像の片鱗もチラホラと、これはかなり楽しめそう、それに「巨人の謎」については今後、巨人フェチみたいな分隊長ハンジ・ゾエが視聴者にヒントを与えてくれるみたいだしね～。
ＰＳ 「八重の桜」の佐川官兵衛ってか、中村獅童さん、熱演でしたね～。
素人考えなんだけど、俳優さんとかにとって「陰影のある人物」を演じるってゆーのは意外と楽なんじゃないかと思います。
逆に直情型の典型みたいな佐川官兵衛を「今そこにいるオッサン」みたく、その体温含めて感じさせるってホントは難しいんじゃないかな～とか（笑）。
それと酔いつぶれて朝起きれず朝駆けの戦に負けるってエピソード、思わず笑っちゃいましたが、あれ史実なんですってね。いっちゃなんだけど佐川官兵衛、、とことん「今そこにいるオッサン」やん！
